- chojyu1972
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小学生の頃、私は動物が飼えなくて猫に餌付けをしてました。というのも、近所の餌付けおばあちゃん仲が良かったから。餌付けをすれば猫が寄ってくる、懐いてくれる、名前を呼べば来てくれる…動物が飼えない私にとってこれ以上の快感はありませんでした。 続く
2016-08-28 13:25:13面白いことに餌付け猫が集まる住宅街は餌付け派と反餌付け派に道路を隔ててキッパリと別れていました。昔からそこに住んでいる住民は餌付け派、新しく移り住んできた住民は反餌付け派と小学生の私にもわかりやすい構図でした。
2016-08-28 13:27:15昔は猫たちが住民たちにどれだけの被害や不快感を与えているかなんて考えもしませんでしたね。ただただ、餌付けを反対する反餌付け派の人たちを憎んでいました。餌がない猫たちに何故餌をやっていけないのか?糞尿が出るのは動物なんだから当たり前…と。
2016-08-28 13:29:52学校帰りに走って猫が集まる場所へ行くと、餌付け派と反餌付け派の人たちが言い争いをしているのを結構な確率で目にしました。猫を撫でながら、遠くでその様子を伺っていましたが…やはり当時の私には反餌付け派の主張はただのわがままにしか聞こえませんでした。
2016-08-28 13:31:47喧嘩ばかりしていて顔や尻尾に怪我をしていたので、名前はボス。その立派なボスが倒れているのを見つけました。私は駆け寄って懸命に助けようと、餌付け派のおばあちゃんを呼びました。するとおばあちゃんはボスを見て「あぁ、死んじまったか」と一言言ってその場を去りました
2016-08-28 13:34:17死んだにしても、生きていたにしても、私としては何かアクションを起こして欲しかった。小学生の私にできることはほぼない。だから大人であるおばあちゃんに助けを求めたのに、何もしてくれずただ立ち去るという、私にとっては最悪なアクションでした。
2016-08-28 13:36:03今思えば、ボスが倒れていた場所は皮肉にも反餌付け派の方が住んでいる敷地内でした。だから、餌付け派のおばあちゃんは立ち去ったのかもしれません。ですが、本当に猫を愛しているのであれば派閥なんて無視して、インターホンを押して敷地内に入って猫を助ける許可ぐらい取れたと思います。
2016-08-28 13:38:06結局、ボスは見捨てられたまま苦しい顔をして横たわっているだけでした。数時間が過ぎて私がその場に立ち尽くしているとドアが開いて、反餌付け派の方が出てきました。そしてボスをビニールに入れると「供養してあげるから」とだけ言って車でどこかへ連れて行きました。
2016-08-28 13:40:06反餌付け派の人たちの家はほとんど新築で、狭い場所に建てたせいか庭なんてありません。対して餌付け派の人たちの家は庭がありました。なのに、餌付け派の人たちは供養すらしてくれませんでした。実際に供養をしてくれたのは反餌付け派の人たち。幼いながら現実を見たような気がしました。
2016-08-28 13:42:17次の日、ボスが横たわっていたところへ行くと反餌付け派の人が出てきて「お骨はあの猫の仲間がいるところに預けておいたよ」と教えてくれました。その時は誰が正義で、誰が悪なのかグチャグチャになっていて、ありがとうも言えませんでした。それが唯一の心残りです。
2016-08-28 13:45:17昔は「動物に害をなすものは全て悪だ」と思っていました。動物実験や殺処分問題、ペットショップにおける生体販売、動物虐待…当時は極端な見方しか出来ず愚かながら批判しかしていませんでしたね 今思うと恥ずかしいです…
2016-08-28 13:47:53高校に上がってある掲示板で「どうしてもむだ吠えが治らず、一緒に暮らすため声帯除去手術を受けさせた飼い主さん」に対する批判の書き込みを読みました。ほとんどの方は虐待!虐待!と罵るだけで、ここはストレス発散の場所では?と思うほど…
2016-08-28 13:51:03その飼い主さんの言い分としては、「訓練所にも通わせたし問題行動のプロにも相談して引越しもした。自分がやれることはやった。だが、犬のむだ吠えは止まらない。近所からのクレームもあり、保健所に連れて行かなくてはならない。でも手離すことはできないから声帯除去手術をした」と
2016-08-28 13:53:22その方が飼っている犬は日本スピッツ。確かに吠えやすいだろうな〜と思いつつ、たった1人で反論している飼い主さんの書き込みを見たら理解できなくもないと思いました。本当にやれることをやったのか、十分に尽くしたのかどうかは、実際にはわかりませんが…。
2016-08-28 13:55:49確かに声帯除去手術や犬歯や爪を根こそぎカットするのは、私は好きではありません。自分の犬や猫に手術を受けさせることは毛頭ありません。 やれることはやって、一緒にいられる唯一の方法がそれならば…仕方がないと思います。
2016-08-28 13:59:28掲示板でその書き込みを見てから、反対意見もなんとなく冷静に見られるようになり、祖母の家で野良猫の糞尿被害に遭ってから見方が変わりました。当時は祖母の大好きだったガーデニングは全て枯れ、きついアンモニア臭が庭に漂っていましたね。祖母の庭は猫のトイレになっていました(笑)
2016-08-28 14:04:49実際に野良猫の糞尿被害を受けてみて、反餌付け派の人たちは悪者なんかじゃなかったと気付かされました。逆に餌付け派の人たちも正義の味方なんかじゃないことにも気付きました。餌付け派の人たちは好き放題、綺麗な部分だけをやって汚い部分は見て見ぬフリ。
2016-08-28 14:06:10餌付け派の人たちは「猫に餌を与える行為」がまるで「慈善行為」だとでも思っているんでしょう。もはや金のばら撒きと同じようなもの。自己満足の領域。 だから自分たちのやっている慈善行為を否定されると、虐待だの何だのと喚く訳です。逆に猫たちの首を締めているとも知らずに。
2016-08-28 14:09:40本当の慈善活動は猫が置かれている状況を改善すること。つまりは負のループを断ち切ること。 野良猫はいていいことはありません。野良猫を増やすことは、不幸な猫を増やすことになります。ならば、猫に餌をやるなど火に油を注ぐのではなく、避妊去勢手術を受けさせてやるとか…方法はいくらでもある
2016-08-28 14:14:29まぁ、でも餌付け派の人にそれを言っても「慈善活動をしちゃいけない」と勘違いされて、話が堂々巡りになるんだけど(笑) 勿論、理解していい方向に進めてくれる人もいるんだけどね
2016-08-28 14:18:25