原典(要約版を流し読みですまない)から読み解くジュナカルの望み

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

要約版の原典読みながら何となく思ったことをつらつらとうちゅぎさんに語っていた。

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@21world_suzuto アルジュナくんはきっと秩序中庸だったら、あんなにもこじれず苦しまずに済んだんだろうなぁ。彼はひたすらヒンドゥーの教え(＝クリシュナ)に従っていただけで、彼自身で選び取ったものは無かったんじゃないかと思える。お嫁さんでさえ巡り巡れば策略の末だしなぁ。

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@21world_suzuto ジュナくんが秩序善だったら、自分の教えを信じるか自分の選択を信じるかしてたと思うんだよなぁと。なんとなくだけどアルジュナくんがしたかったことって「家族を大事にする」か「民に恥じない自分である」ことの気がするんだ。

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@21world_suzuto だけど知らなかったとはいえ、カルナという異母兄を殺し、武人として恥ずべき手段で宿敵を討った。ジュナくんは、そのどちらをも手に入れることが出来なかったし、そもそも「そのどちらを得るかさえ、彼は選ばなかった」んだよなぁと。

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@21world_suzuto あまりに教えに忠実過ぎた男なんだと思う。それが英雄としては正しい姿だったけれども、ジュナくんという個人においては納得のいくものではなかったんだろうな。カルナくんは一貫して真逆だものなぁ、自分でえらび続けてたものなぁ。

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@21world_suzuto それは原典において「英雄」とするには不道徳だけれども、ワールドワイドな視点から見た一人の人間としては、僕は好きだな。いや僕が自己選択・自己決定・自己納得に比重を置いているからってのもあるんだけれど。

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@21world_suzuto あまねくすべてを救いたいという男ではないんだ、カルナくんは。ただ「自分を必要としてくれた人に報いたい」という男なんだとも思った。その上で、父の威光を汚さない生き方をしようと、彼なりに選んだ結果、数々の不名誉な振る舞いをしてしまうっていう。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto カルナくんが原点に置いて、正しい英雄像のみでは無かったのは、結局のところかの国の教えに反していた部分がどうしてもあったからなんだろうなと僕は思う。あんま教え関連について口に出すのはちょっと怖いんだけど、許してくれよな。

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@21world_suzuto カルナくんは教えよりも、自分の選択を取った。自分の信じる義を取った。それがカルナくんにとって、父に誇ることの出来る生き方だったんだ。そしてジュナくんは教えに従うことを選んだ。英雄としては正しかったけれども、彼個人の心だけを置き去りにして。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto ジュナくんは英雄の素質を備えていたし、正しく真面目で誠実な男だったのだけれども、こう言っちゃなんだが彼はあの国の教えの元で生きるのに向いていない男だったんだろうと思った。いやあの性格じゃ、どこでも相当生きにくいと思うんだけどさ。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto ジュナくんの願う孤独ていうのは自分一人だけで存在し続けることじゃなくて、周囲からの望まぬ干渉を絶ちたいという意思なのかなぁともね。その上で、彼は自分で自分のしたいことを探している最中なんだろう。五章しかりネロ祭しかりね。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto 彼がすべての干渉から解き放たれた時に望む先がカルナくんであるのは、彼にとっての遺恨なのだろうね。家族を手にかけてしまった、国に誇れない行為をしてしまった。その両方の根底に、カルナくんはいる。だから、再戦を願う。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto だけどそれは歴史のやり直しだ。そしてそれは叶わない。サーヴァントとして決着を付けたところで、アルジュナがカルナを卑怯な手段で殺したという伝承は、決して消えない。もしかしたらカルナくんはそのことをよく解っているのかもしれないなぁ。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto アルジュナと闘うのは楽しい。けれども、もしこの闘いで決着が付いたとしても、アルジュナは真には救われない。他の何もかもを置いても、この闘いに決着を付けることが最重要であるならまだしも、他に優先するべきことがあるとするならば、俺はそれをせねばなるまい。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto 何故なら、アルジュナは救われない。アルジュナが自分で、どう生きるのかを選択しない限りは、決着を果たしたところで、それはただの欺瞞でしかないのだから。一人の武人として、その勝負は心躍るものだ。だが、それだけでしかない。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto カルナは武人としての我欲よりも、死後に自分を救ってくれた父に恥じない生き方をしたいという我欲の方が大事なんだろう。そして、それはつまり「迷っている人がいたら、自分に救いの手を求めてきたら、その助けになりたい」ということなのだろう。

スズト＝ストロングは秩序善 @21world_suzuto

@21world_suzuto 結果として(カルナは見届けられなかったけれども)五章のアルジュナは自分で運命を定めたのだから多分、カルナはアルジュナの本当の望みを見抜いているんだろうなぁって気がするよ。アルジュナは「誰にも干渉されず、自分で選びたかった」のかなってね。