茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1930回【ビートルズの音楽を聞いて、叫び、熱狂した人たちに祝福あれ】連続ツイート

2016.10/28 茂木健一郎氏 【ビートルズの音楽を聞いて、叫び、熱狂した人たちに祝福あれ】連続ツイート …浅井慎平さんにうかがった話で非常に印象的なのは、ビートルズとの出会いが、「不意打ちだった」ということで、街を歩いていて、突然耳に入ってきた音楽の新しさに呆然としてしまって、そこに立ち尽くしてしまった、というのである…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1930回をお送りします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2016-10-28 07:25:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

浅井慎平さんにうかがった話で非常に印象的なのは、ビートルズとの出会いが、「不意打ちだった」ということで、街を歩いていて、突然耳に入ってきた音楽の新しさに呆然としてしまって、そこに立ち尽くしてしまった、というのである。

2016-10-28 07:26:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

ビートルズを、歴史上偉大なミュージシャン、教科書に乗るようなバンドと認識した後ではなく、全く新しい、どのような存在かわからないうちに反応するという人間の存在が、ビートルズの価値のすべてだったのではないかと考える。

2016-10-28 07:27:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本公演で、武道館を使おうとしたら、当時の保守派の方々に反対されたし、イギリスでもアメリカでも、若者たちを惑わす音楽として眉をひそめる人たちもいた。しかし、ビートルズの音楽に熱狂し、泣き、叫んだ当時の若者たちの心の中に、すべての答えはあった。

2016-10-28 07:28:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

ワグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』に込められた思想は、音楽の真の価値は、専門家などではなく、民衆こそがわかる、というもので、最後の歌合戦の場面に、その理想がうつくしく描かれている。

2016-10-28 07:29:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

音楽の価値は、それを専門家が認めたり、権威が顕彰したりすることの中にあるのではなく、人々の中にその音楽が響き、愛され、受け継がれていく、ということの中にしかない。ボブ・ディランの音楽がノーベル賞で変わるなんてことが、そもそもあるはずがない。そこには本質はないのだ。

2016-10-28 07:30:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

ビートルズという現象の一番すばらしいところは、権威からも専門家からも関係なく、その音楽を聞いたひとたちが自発的に反応し、熱狂した、その瞬間にこそある。当時、素直に反応して、叫び、泣いた人たちは、人生の最高の時間を過ごしていた。祝福されてあれ!

2016-10-28 07:31:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1930回「ビートルズの音楽を聞いて、叫び、熱狂した人たちに祝福あれ」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2016-10-28 07:32:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

ビートルズの音楽を聞いて、叫び、熱狂した人たちに祝福あれ lineblog.me/mogikenichiro/… pic.twitter.com/vd3fMmJIQs

2016-10-28 08:06:26
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