• 被ばくすると,人体に何がおきるのか?

    ブログ記事にまとめました↓
    「被ばくすると,人体に何が起きるのか?」 - I'm not a scientist.
    http://d.hatena.ne.jp/popeetheclown/20110315

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    多くの方が「被ばく」への不安を抱えている中で,原子炉で何が起きているのか,被ばくしても大丈夫なのか/危ないのか,被ばくしたらどうすればいいのか.こういったことについての様々な解説がネットで見受けられます.

    その一方で,そもそも「被ばく」すると人体に何が起きるのか,なぜ「被ばく」は危ないのか,こういった点については説明をあまり目にしません.そこで,あえて「もしチェルノブイリ級の事故が起きたとして」という無理やりな仮定をもとに,何が起きるのかを@popeetheclownが考えてみました.

    この記事は,被ばくについて皆さんに何かをアドバイスすることを目的とはしていません.ただ,「何が起きるのか分からない」という未知に対する恐怖を,「何が起こるかはイメージできる」という既知のリスクに変える手助けになればと願っています.

    間違い・科学的に不適切な記述があれば,ご指摘をお願いします.

    関連リンク:
    @popeetheclown 氏による被ばくによる健康への影響のまとめ
    http://togetter.com/li/111110

    放射能のビジュアルイメージ - 山中俊治の「デザインの骨格」
    http://lleedd.com/blog/2011/03/13/image_of_radioactivity/

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    by popeetheclown
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  • tricken
    要するに、現在想定される「第二原発において最悪の事態(それはチェルノブイリ型ではありえない)」が起きた後、さらに南側に、それなりに強い風が吹いた時に、原発の「100km南方(遠い)」で起きうる「最悪の被害」を科学的に考察する判断基準が、調べても偶然要素が多すぎてさっぱりわからん。
  • popeetheclown
    @tricken その,歴史上最悪の原発事故であるチェルノブイリ原発事故では,これくらいの範囲が放射性物質(セシウム137)によって汚染されました.この値の解釈は,ちょっと計算を待ってください http://bit.ly/dJ3l3w
  • tricken
    東さんが今苛立っている問いと、僕の問いは多分同じ。気になる人が100km南方にいるか、250km南方にいるかの違いだけ。で、それは多分、「ある特定の専門家が、『容器は壊れるはずかない』あるいは『風が吹いても大した被曝にはならない』と言った」だけでは満たされない。
  • tricken
    @hazuma 僕には今の東さんの問いがわかります。100km南に大事な知合いが働いています。東京の250kmよりは近く、福島の20kwよりは遠い。スリーマイルより変数が多く、どう危険かシミュレーションする材料が何処にもありません。でも、今知りたいのは確率的な危険ではない。
  • popeetheclown
    やはりこういう時に,分かってもらえないのがつらいなと思う.放射線による人体への影響は「確定的影響」と「確率的影響」に分かれる.仮に,福島第一原発でチェルノブイリ級の事故が起きたと仮定して,適当な仮定を付け足しつつシミュレートしてみる.妥当性は誰かが評価してください.
  • tricken
    @popeetheclown 今連続RTしたようなシミュレーションが欲しかったのですが、NASAの人ではデータが足りず、一意の結果を出したとはいえないことを理解しました。炉が止まっているからチェルノブイリ型の事故にはならないと考えてますが、それでも、推論の手掛りが欲しかった。
  • popeetheclown
    まず現地で作業している人達は,大線量の被ばくを受ける.大線量の被ばくを受けた人たちには確定的影響が生じる.これは受けた線量に従って,多いほど重篤な傷害をもたらす.一時的不妊,リンパ球の減少,脱毛から骨髄死,腸管死まで.受ける線量は事故地点との距離及び作業時間に比例する.
  • popeetheclown
    @tricken 分かります.ただ,やはり正確なシミュレーションには変数が多すぎるんですよね.そして,今知りたいのは「確率的な危険ではない」とのことだったのですが,なぜ放射線被ばくが「確率的な危険」という形でしか議論できないのか,ということも,それ自体に理由があるのです.
  • popeetheclown
    あ,チェルノブイリ事故で放出された放射性物質の量をやっと見つけた.「放射性物質の放出量は、事故後10日の1986年5月6日の時点に半減期補正した値に希ガスが約5000万キュリー、それ以外のよう素131等が3000~500… (cont) http://deck.ly/~cYaEO
  • popeetheclown
    但し,確定的影響を受けるような高線量被ばくを避難区域外にいる人が受けることはない.チェルノブイリ事故の場合ですら,原発内にいた600人中,0.7-13.4Gyの高線量被ばくを受け,放射線症(確定的影響)となったのは134人にとどまる http://bit.ly/fiNdhW
  • popeetheclown
    これに対し,チェルノブイリ近郊から避難を余儀なくされた116,000人の平均線量は30mSvであり,汚染した地域に住み続けている人達は,事故後最初の10日間で10mSvの被ばくを受けている. http://bit.ly/fiNdhW
  • tricken
    駄目だ、多分この広域影響は先端の問題なんだ……。自分ごときが短期で解ける問いじゃない。データ取りから始めないと科学的推論として成立しない問いの答えを欲しがってる。後は被曝量が「(福島原発において)最悪の状況」になっても「健康には大したことない」という専門知に委ねるしかない。
  • popeetheclown
    平均30mSvの被ばくを受け避難した発電所周囲30kmの住民は,事故後36時間以上経ってから避難を開始している(事故は突発的だった).仮に,福島原発で同規模の事故が起こったとしても,既に避難している住民や避難区域の外側にいる住民の受ける被ばく線量は30mSvを下回ると考えられる.
  • popeetheclown
    チェルノブイリ事故の場合,放射性物質を含む煙(雲?)が風向きを変えて,ほぼ360°全ての方向に拡散した.その結果,ベラルーシ,ロシア,ウクライナ以外でも最初の1年に1mSvの被ばくが生じた.しかし,これらは自然放射線によるそれと同程度 http://bit.ly/g5kW30
  • popeetheclown
    ここまでで,チェルノブイリ事故を参考に,原発事故の避難区域外にいる人(例えば僕)が受ける被ばく量は,多くとも平均で30mSv程度だろうと考えられる.これは平均なので,もっとも多く被ばくを受けた人は,100mSvくらいなのかもしれない(適当な仮定).
  • popeetheclown
    ちなみに,チェルノブイリ事故の避難住民の平均被ばく線量30mSvは,内部被ばく・外部被ばくを合わせた値だと思う.たぶん.
  • ainsophyao
    @popeetheclown 直感的に避難区域外にいる人が 100 mSv は多すぎると感じます。
  • popeetheclown
    .@ainsophyao ものすごく大きな値を持ち出しました.ただ,この場合ですら確定的影響は生じないんですけどね.でもやはり,仮定として大きすぎる気がするので,30mSvに戻します.
  • popeetheclown
    避難区域外の人が受ける最大の被ばく量として,100mSvと仮定を置いたことにツッコミが入ったので(100mSvは多すぎる<僕もありえないと思って書いた),30mSvくらいで考えます.
  • popeetheclown
    放射線がなぜ人体に悪影響を与えるのかを説明します(ここからしばらくは事実).放射線の生物作用の標的は,人体の細胞内のDNAのみです.なぜならば,他の構成要素(例えばある種の酵素)が放射線により破壊されても,その効果は蓄積しないからです.
  • popeetheclown
    (ものすごい高線量の被ばくを受けた場合,人体が分子レベルで崩壊して死ぬ「分子死」というものが考えられますが,数百グレイという原発事故でもありえない量を浴びないといけないので,人間で分子死した人はいません)
  • popeetheclown
    放射線が人体を構成する原子に当たると,原子は電離・励起される.電離・励起された原子は,自己の原子の共有結合を切断したり,周囲の別の分子と結合したりすることで,分子に損傷を与える.
  • popeetheclown
    細胞内のDNA以外の生体高分子(例えばタンパク質)に何らかの損傷があったとしても,その損害は損傷を受けた生体高分子だけに留まる(注:とされているのですが,例えばDNAポリメラーゼが損傷を受けたら,そのDNApolによって複製されるDNAに損傷が生じることは?なんて思ったりはする)
  • popeetheclown
    しかし,DNAへの損傷,遺伝情報への損傷となるため,致命的である場合は細胞死,致命的ではない場合はDNA情報が変化したまま細胞分裂が繰り返される.実際には,DNAに損傷が生じても,DNA修復系があるためほとんどのものは修復される.
  • popeetheclown
    放射線障害に限らず,通常の体細胞でDNA損傷が蓄積した結果としてがんが生じる(発がん).この点で,放射線は生物作用だけを見れば,発がん物質(のように振る舞う物)として働く.
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