• 2010/04/30 08:24:06
    エヴァンゲリオン +

    801ちゃんの考えたエヴァンゲリオン

    エヴァンゲリオントリビュートとかあったらいいのに……というところから始まる一連のPOSTが余りにも素敵だったので、ついまとめを作ってしまいました。

    やおいネタじゃないので非腐女子のかたもぜひ。
    とても素敵なつぶやきだと思います。
    by lina_asaba
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  • 801_CHAN
    復活ついでにひどい話をする。俺の考えたエヴァンゲリオントリュビュートみたいのがあれば良いのになあと、先日の月間少年エースの付録エヴァ100P読本を読んで思った。だってみんななんかあるじゃろ。
  • 801_CHAN
    そういうわけで、俺の考えたエヴァンゲリオンていうか、エヴァ世界ていうか、第三新東京中学の話。キモい連投します。
  • 801_CHAN
    第三新東京私立第壱中学の制服をめぐる、とある女生徒と、綾波の物語。
  • 801_CHAN
    大前提として、あの世界は一年中で暑くて、戦時中。物資はそうなく、戦闘のせいで電柱折れて電気も止まりがち。だから制服のブラウスはいつも少し汚れている。主人公の女生徒もそれがすごく気になるけれども、非常時、戦時中。
  • 801_CHAN
    今日も暑い、せみがうるさい、汗がにじむ。未来が見えないのに過去の歴史を学ぶことに苛立って前の席を見ると、綾波の白いうなじ。黄ばみ一つないブラウス。思わず目を背けてうつむくと、日に焼けた自分の腕。
  • 801_CHAN
    基本的にネルフ職員の子しか残っていない教室、ある程度は物資に恵まれているとは言えど、やっぱり少しずついろんな物が不便になっていく。連日の非難、険しい横顔の両親が話す<万が一>への備えと、姿の見えない何か怖い、大きな破壊者。怪物?
  • 801_CHAN
    世界は終わるかもしれない、でもそれより一番気になるのは、ブラウスの首筋の黄ばみ。三枚しかないブラウスが汗で汚れても、毎日洗えるわけじゃない。いつ電気が<なんらかの事故>で使えなくなるかもしれない。なれない洗濯板、生地が傷みそうで怖い。
  • 801_CHAN
    それでもなるべく毎日洗う。生地が傷まないように、洗剤を泡立てて、丁寧に洗う。黄ばみに我慢が出来なくて漂白剤を少しだけ使う。この間は少し量が多くて、心なしかブラウスが毛羽立ったかもしれない。だからほんの少しだけ。最中、避難警報。電気が消える。洗面器の中の薄い漂白剤の匂い。
  • 801_CHAN
    揺れる避難シェルター。空調のないジットリした淀んだ空気。肌の表面が汗ばむ。背中が張り付き始める。どうしよう、汗臭いかもしれない。シェルター内も人間のにおいがする。人間のにおい、汗をかく、汗をかかない前の席の綾波、人間のにおいのしない綾波。
  • 801_CHAN
    思ったより早く警報が解除される。よかった。急いで家に帰る。ブラウスは傷んでる感じはしない。安心した。軽くすすいで干す。朝までに乾いて欲しい。
  • 801_CHAN
    翌朝、乾いたブラウスは特に毛羽立たなかったけど、やっぱり黄ばみはなおらない。黄ばみだけじゃない、生地が擦れて薄くなっている気がする。でも毎日洗わないわけにもいかない、だって毎日汗をかく。
  • 801_CHAN
    登校すると綾波はいない。いないことに安心する。と思ったら、HRが終わるころに登校してきた、包帯を巻いた綾波。
  • 801_CHAN
    漂白しすぎたブラウスのように、心が毛羽立つ気がする。椅子をひいて、綾波が座る。清潔なにおい。人間のにおいじゃない。清潔な、清潔すぎる、におい。そのうしろにある、体液のにおい。それでもそのうなじは白い。ブラウスも、包帯も白い。
  • 801_CHAN
    昼休み、クラスメイトと机をくっつけて弁当を広げる。他愛のないおしゃべり、親の愚痴、生活の愚痴、最近増えた避難警報の愚痴。電気もよく使えなくなる。一人の女子が言う「早くおわらないかなあ」
  • 801_CHAN
    その子のブラウスも洗濯済みで清潔で、それでも薄汚れている。ふと、言ってみる。「ね、綾波ってさ、いつもブラウスきれいじゃない?」女子のプライドがあったのか、ブラウスの劣化について語り合ってこなかった。でも、全員気づいていた。綾波のブラウスは常に白い。まるでクリーニングされたみたいに
  • 801_CHAN
    黙り込む女子たち。「なんかさ、」「うん」「ムカつくよね」「うん」「実はあたし、知ってるんだ」「え、なになに」「あの子ネルフの特別だから、偉い人と同じなんだよ全部」「へえ」「偉い人とそういう関係なんじゃないの?」「えー?まさか」 (メイン声優がモブをやる例のアレで)
  • 801_CHAN
    夜、いつものようにブラウスを洗濯板でやさしく洗う。漂白剤を少しだけタライに溶かしてつける。偉い人と同じってなんだろう。以前、校長室に訪れていたネルフの職員と、その後ろを歩いていた詰襟の老人を思い出す。
  • 801_CHAN
    あの人たちの制服、きれいにアイロンがあたっていた。綾波のブラウスみたいに。
  • 801_CHAN
    翌日、いつもより暑い朝、連日職場に泊り込みだった父親がフラフラと帰ってくる。汗と脂の匂い。顔色は悪く、目は血走っている。
  • 801_CHAN
    教室に入ると、すでに着席している綾波、なんだか新しく包帯を巻かれている箇所がある。席について顔を上げると、傷口が開いているのか、相変わらず真っ白なブラウスの肩口に黄色いしみが小さく広がっている。
  • 801_CHAN
    翌日、しみのあった場所には、何の後もなく綺麗なブラウスの綾波。
  • 801_CHAN
    体育館裏、三角巾でギブスをつるした綾波。わたしが呼び出したんじゃない、あの子が呼び出した。「でもアンタも気に入らないんでしょ?」
  • 801_CHAN
    「ずるい」「ひきょう」「みせつけてんの?」「なにかかくしてんでしょ?」「なんなの」「あんた毎日なにしてんの?」「アンタが悪いんでしょ」「ねえ、なんかいいなさいよ」             「べつに」
  • 801_CHAN
    わたし達と、綾波の温度差、汗のにおいのするわたし達と、人間に匂いのしない綾波。汚れたブラウスのわたし達と、白いブラウスの綾波。「あんたきもちわるいのよ!」突き飛ばされてギプスの腕から地面に崩れる綾波。袖に土がつく。
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