• 『「原発から毎時10億ベクレル…」を子育てママが理解するまで』 の誤解と福島第一原発からのセシウム放出量

    マトメ 【「原発から毎時10億ベクレルとか2億ベクレルの放射能が出てるって」を子育てママが理解するまで http://togetter.com/li/175883 】 に示される解釈には幾つかの深刻な誤りがあります。
    いまだにその誤りが拡散されていることに危惧を覚え、急遽このマトメを作りました。

    東京電力は 【最初に大量に出たやつを今までの時間で割ると(約4ヶ月)、2億ベクレルが一時間に出たことになります】 や 【3月段階で放出された放射性物質の総量を事故から今までの経過時間で割ると1時間あたり2億Bqになりますよ】 といった無意味な数値は一度も発表していません。

    【余談】 新規放出量は避難解除にすら係わる重要因子です。可能な限り正確な推量を目指すのは当然のこと、同時に、過小評価など絶対禁物です。無理矢理にでも無いことにしたい人達は、そういった切実な背景を忘れているのでは。
    by miakiza20100906
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コメント

  • aacgm_lat
    思うに9月分から測定法が変わった、のがポイントではないでしょうか。6,7月分は空間線量(実際はそれまでにその辺の地面に降ったCsの積算量)をリアルタイムで出ているフレッシュCsとしたと。
  • aacgm_lat
    そうするとフレッシュ放出量の見積もりという意味では明らかに過大見積もりだし、その解釈をそのまま使って類推したとすると、その比率でどんどん出ていることになるので、どんどん地面にも降り積もっていって、結局積算量/時間みたいな見積りになっていくはず。
  • aacgm_lat
    でも実際はそうはなってないわけですね。一方、9月からはダストサンプリングをするようになったので、本当に空気中を舞っているCs量をベースに、リアルタイム放出量を見積もるようになったわけですね。
  • aacgm_lat
    ただこのダストサンプリングにも疑問があります。というのは、建屋上と2km離れた海面上で有意量が取れたのに、西門や敷地内モニタリングポストなどでは検出限界以下だった、というのが不思議です。
  • aacgm_lat
    いくら風次第とはいえ、もし出てるならさすがに敷地内には漂ってくると思うのですよ。ひょっとして、実際にダストでサンプルするBq数はすごい小さくて、その値から全放出量をエイヤっと計算してるんじゃないでしょうか。それは誤差が大きそうです。
  • aacgm_lat
    敷地内の降下物サンプリングが、再浮揚の影響が考えられるために今回の見積もりからは排除されていることも気になる材料で、建屋上にも再浮揚したCsが舞い上がってたかもしれないし、建屋上にもホコリにくっついたCsはいっぱいあると思うので、それも再浮揚しそう。
  • aacgm_lat
    個人的には、沖合サンプリングの内訳(地点毎の○×と実際のBq量)、あとそこからどのようにして0.7億Bq/hと見積もったかを、誤差の程度を計る意味で知りたいところです。まぁ東電も「現放出量の最大値は..」という表現を使っているので、考慮済みとは思いますが。
  • aacgm_lat
    疑わしいとか誤差とか書きましたが、建屋上、沖合でのサンプリングから見積もった値が矛盾していないということは、もちろん見積もりの信頼性を支持する事実の1つです。
  • aacgm_lat
    0.2mSv/yr(敷地)と言えば正常な原発からの放出量と同じレベルですが、これからも特に詳細な沖合サンプリングを継続して、放出量の推移をモニタリングしていくことは必要不可欠だと思います。
  • aacgm_lat
    以上、思ったことを書いてみました。間違ってたら指摘するなりコメントを削除するなりして頂いて結構です。連コメ失礼しました。
  • regedry33
    いやしくも原発を稼動させておきながら放射能の検出・測定という最も大切な基本部分で迷走する政府・東電。若い頃に絶対測定を叩き込まれ様々な実験や測定を経験してきた本当のプロがいるとは思えません。
  • regedry33
    いやしくも原発を稼動させておきながら放射能の検出・測定という最も大切な基本部分で迷走する政府・東電。若い頃に絶対測定を叩き込まれ様々な実験や測定を経験してきた本当のプロがいるとは思えません。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさん。いっぱい有り難うございます。まず、6-7月分の評価法についてですが、空間線量[Sv/h]は使われていません。使われているのは空気中のCs濃度[Bq/cm3]のみです。御参考 http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110719u.pdf http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110723_01-j.pdf ←後者は読んでいない人が多いと思いますが、重要です
  • miakiza20100906
    aacgm_latさん。敷地内には事故時に大量のCsが降りましたから、新規放出分からくる微小な線量変化から新規放出量を推測するのは不可能でしょうね。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさん。僕も西門等の原発敷地内での測定には色々と疑問を持っています。これ http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111101_02-j.pdf を見るとよく分かるのですが、西門は中では濃度が低く出やすいんです。何故この地点での測定値に長く頼っていたんだろう?とか、考え出すと色々と疑問が湧いてきます。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさん。最近の評価法の精度については僕も同じような疑問をまだ持っています。各都道府県の降下物測定でも引っ掛かるんですけど、どうにかして新規分と再浮遊分を見分けられるようにならないですかね。どうにももどかしい。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさん。ついでに0.2mSv/yrの件ですが、正常稼働中の原発の場合、敷地境界での実効線量は0.02mSv/yr以下に抑えられているはずです。1mSv/yrと比べて無視できない程にはならないのが通常です。
  • aacgm_lat
    ありがとうございました。資料を斜め読みしてるのがバレバレで恥ずかしい限りです。あと0.2mSv/yrは、かなり昔に某原発を見学しに行った時にみたパンフレットに「(原発からの排出量は1年に)0.1mSv未満に抑えられており...」という記述がソースでした。今浜岡のFAQを見ると、確かに目標値が0.05mSv/yrで実際はそれ以下、となっていますね。
  • aacgm_lat
    一通り資料を読んでみました。6,7月分もちゃんとダストサンプリングをしていたことを知らなかったのは、完全に私の勉強不足です。すいませんでした。
  • aacgm_lat
    あと、再浮遊分と新規分の割合として、どれくらいが予想されるかを自分でもテケトーに見積もってみました。http://bit.ly/vdWx6k によれば原発敷地内の土壌のCs量は10^5Bq/kgなので、ざっくり100をかけて10^7Bq/m^2
  • aacgm_lat
    http://bit.ly/s5cvLO 6ページの再浮遊係数10^-6 m^-1を使うと、10^7x10^-6 ~ 10^1 Bq/m^3 くらい空気中に浮いていることになります。 一方敷地内のダストの実測だと概ね (続く)
  • aacgm_lat
    10/1時点で10^-6 Bq/cm^3 (http://bit.ly/rWkxus )なので10^0 Bq/m^3。つまり再浮遊として予測される量の1/10しかなく、確かにこれでは敷地内でダストを取っても全部再浮遊オリジンと(続く)
  • aacgm_lat
    みなされても仕方がないですね。10月分の放出量見積もりで敷地内の降下物サンプリングのデータを使わなかったのも頷けます。
  • aacgm_lat
    ただこれくらい再浮遊量が多いと、2kmの海上のところで採取したダストも、実は敷地上で再浮遊したものが風で流れていったという可能性を否定できなくなると思います。
  • aacgm_lat
    あと上述のように、建屋上で採取したダストで再浮遊を無視できるとは到底思えないので、やはりこれらからフレッシュ放出量を見積もるのはかなり厳しいだろうと考える次第です。
  • aacgm_lat
    個人的には、今回見積もられたフレッシュCs放出率である1億Bq/hは、エラーバーはその値と同程度はあることが予想され、従って今回のデータから「フレッシュ放出有り」とは結論できないと思います。
  • aacgm_lat
    自分なりに考えてみたのですが、もし現在の100倍、100億Bq/h出ていればダスト観測から区別できると思いますが、1億Bq/h程度では完全に再浮遊のゆらぎの中ですので、ダスト観測から放出量を出すのは現状ではもう無理でしょう。
  • aacgm_lat
    土壌に落ちた量についても一応見積もってみたのですが、仮に本当にフレッシュCs放出が10^0 Bq/m^3あるとして、沈降速度を1cm/secとすれば、1ヶ月で1 m^2の面積上に落ちるCsはざっと10^4 Bq
  • aacgm_lat
    しかし敷地内の土壌だと既に10^7 Bq/m^2 は存在してるので、絶対値の3ケタ下の変動量を精密にモニタリングし続ける必要があり、仰られる通りこれはこれでかなり厳しいですね。
  • aacgm_lat
    さらに土壌中のCs自身が崩壊してもっと速いペースで減少するし、風や雨で移動したりすることを考えると、やはり土壌のCs量の変動から1億Bq/h 程度の放出を同定するのは絶望的です。
  • aacgm_lat
    なんかだんだん論点がずれてきてしまったのでこの辺りにしたいと思います。いろいろ見積もってみたけど全部ダメな感じです。敷地で再浮遊しないように全部樹脂で覆うなりしてから、海上でダストを測り続ければよかったりしてw
  • Dairanju
    東電の資料を見たが、原子炉建屋のエアフローとサンプリングがどうなってるのかが気になる。
  • Dairanju
    もとのまとめに関して8月の私の呟き http://ht.ly/7r56P 一応、あの値をワーストケースと理解したつもりだったが、あの時点で私も勘違いしてた可能性は否定はできない。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさま。 またイパイありがとうございますw 再浮遊の件ですが、使っている係数が気になります。再浮遊係数は地面の状態によって桁違いに値が変わって、例えば、分かりやすくまとまったこの資料 http://bit.ly/vul3IK のp.4によれば、7.5×10^-10 ~ 10^-6(農耕地を除く)までの開きがあります。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさまの使った係数はこれの内の一番大きいものに相当しますが、その選択が妥当かどうかです。原発敷地の状態を思い量るに、係数を小さくする要因が幾つか考えられます。例えば、大量降下があった時期からはだいぶ日数が経っていること、そして、敷地内に飛散防止剤 http://bit.ly/t0wsKF や低濃度汚染水が撒かれていることです。こういった条件ではどれくらいの値を使うのがいいんでしょうね。
  • miakiza20100906
    それから、再浮遊係数は定数なので、再浮遊物質の空中濃度は一定となってしまいますが、現実には恐らくそうなっていなくて、特に高さに強く依存するんじゃないかと思うんです。少なくとも時間平均的に見れば、上に行けば行くほど濃度が下がる分布になると思うんですけど、実際はどうなんでしょうね。これは特に建屋上部の場合に顕著になるんじゃないかと思います。
  • miakiza20100906
    aacgm_latさま。 それと、僕が「不可能でしょうね」と言ったのは、空間線量[Sv/h]の変化から新規放出量を推定することについてです。土壌汚染度の変化から読み取るのは僕も厳しいと思いますが、水盤を使った降下物測定であればまだ可能性はあると思います。上手くいかなかったっぽいけど…。 一番良いのは、建屋をすっぽり覆うような吸引機で排気の全てを吸い取ることなんですけどね、そんなこと出来るかーー。
  • miakiza20100906
    Dairanjuさま。 ちなみに、僕は7月にはこの誤解に気づいてましたよ…!「最大10億Bq/h」の件が報じられた当時ですね。誤解元の人にも伝えたんだけれど、聞いてもらえませんでしたね http://t.co/zsYsCMd0 http://t.co/SHoOOTRc それで10月になってもこうで...→「最初に放出された総量を、7か月x24時間の数で割ると、2億Bq/hですよってことです。なんでこんな数値を出す必要があるのか、意味不明な数値です http://bit.ly/sKElGT (10月12日
  • miakiza20100906
    ついでに、10億という値については、こんなことを言ってましたね、僕→『約10億Bq/hというのはダストサンプル中のCs全てを「新たな放出から来たもの」と見た場合の評価値なので、放出量を過大評価している可能性大ということか。 http://bit.ly/rxOoS7 (7月20日)』
  • aacgm_lat
    ご説明ありがとうございます。再浮遊係数で10^-6という値を使ったのは、敷地内やモニタリングポストでのダスト濃度が(放出率見積もりに)採用されなかった、という事実から類推したのです。
  • aacgm_lat
    10^-6なら再浮遊が多過ぎ、10^-8なら実測のダスト濃度(~10^1 Bq/m^3)で有意に見えたことになると思いました。で、実際には不採用だったのでこの計測と見積もりをやった人は前者を妥当としたのだろう、と考えました。西門以外の、ダスト濃度がもっと高いところでも不採用(?)だったことも考慮しました。
  • aacgm_lat
    もっとも敷地内の濃度は風向きに依らないという事実があるので、少なくとも敷地の中でいろいろ測ってもだめということですか。吸引器(笑)はともかく、少なくとも建屋からの排気を激減させた状態でモニタリングをする必要がありますね。
  • aacgm_lat
    あとある場所での再浮遊係数というのも、あまりあてにならないのかもしれません。一旦浮いてしまえば、水平方向には割りと簡単に輸送されますからねぇ。敷地内での濃度は風向きに依らず一定なのは、そのことを如実に示していると思います。
  • miakiza20100906
    タイトル下の説明分を拡張しましたヨ。
  • Dairanju
    前のまとめの時点で、まとめでの勘違いには気づかなかった・・。環境管理関連では、有害物質の概算放出総量なんて、PRTR法の報告ぐらいでしか使わないから、ああいう意図で書くとは想像できなかった。反省・・。
  • Dairanju
    原子炉建屋内での作業環境測定、福一ではどうやっているのだろう。建屋内の濃度が一様かどうか、一様でない場合、公表データがどういう値かは重要な気がするが。
  • miakiza20100906
    【ご紹介】Togetter『7/19東電発表-放射性物質放出量暫定評価-を考察する方たち、のtwまとめ http://togetter.com/li/165354 』 7月以降の放出量見積について真面目に議論するマトメ。ちょっとムズカシイのが難ww
  • tamashirosama
    1億ベクレルが何グラムになるのかを書いておけばなんでNDになるのか理解しやすいと思う。
  • miakiza20100906
    その後、原子炉建屋上部での評価法についても詳しい内容が示されました。12月25日現在、最新の総まとめ的資料は→ http://t.co/gWJ04rlb (PDF)
  • miakiza20100906
    建屋上部での評価法は非常に簡単で、各開口部の直近で測定したCs濃度[Bq/cm3]に同じ開口部からの排気体積[cm3/h]を掛けて放出率[Bq/h]を出しているだけです。それくらいで十分でしょうね。
  • miakiza20100906
    そうやって評価された放出率は、11月・12月ともに最大 0.6億Bq/h http://bit.ly/v4wOPS そして、その新規放出分「のみ」からくる原発敷地境界での被ばく量は約 0.1mSv/年 との評価。
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