• negimiso
    (承前)先月頭くらいに熱いお湯をかぶってしまい右側の首〜肩周辺にけっこう(個人的には)ひどい火傷をしてしまったのだけど、その治療過程で色々思うところがあった。特に医療とネットについて。
  • negimiso
    (続き)火傷は日常で起こしやすい怪我の中でも比較的広範囲になるケースも多く、更に通常の怪我より、醜い痕が広範囲に残ってしまうかもしれないという不安を感じやすい。幼い子どもが負ってしまうケースも多い。だから、治療を受けながらもより良い治療法をネット検索してみる人は多いと思う。
  • negimiso
    (続き)火傷の治療について検索してみるとすぐに上位に上がってくるサイトがあることに、当事者になると気づく。とある医師が開設しているサイトで、「火傷治療での湿潤療法」について詳しく書かれている。それともう一つはYahoo!知恵袋。これについてはまた後で書こうと思う
  • negimiso
    (続き)湿潤療法というのは、簡単に言うと傷口を乾燥させずに治療する方法で、最近だと「キズパワーパッド」が有名。私も刃物傷などで使ったことがあるし、確かに治りが早いという実感があったから、当初はその火傷治療のサイトを信頼できるものかもしれないと思って読み込んでみた。
  • negimiso
    (続き)ただ、そのサイトは、湿潤療法を推奨する一方、世の中に「火傷に対する間違った治療が蔓延っている」と猛烈に他医の批判を展開し、「傷口は消毒してはいけない」「◎◎等の薬は創傷破壊薬だ」「これらの治療をする医師からは逃げて湿潤療法を行う病院に転院したほうが良い」と強く書かれていた
  • negimiso
    (続き)自分の受けている火傷の治療を振り返ると、その医師が使ってはいけないと言っている薬が使われていて、更に消毒も若干だが行われていたので、とても不安になった。そのサイト以外も、湿潤療法できれいに治ったと書かれているブログやその療法を記載している知恵袋が大量に見つかった。
  • negimiso
    (続き)ただ、気になったのはその医師の発言の過激さと、使う言葉の強さ。広告に関わる仕事をしていると、正式に医療・医薬に関して「使っていい言葉」がどれだけ少ないかを実感する。ここまで「この治療が絶対に正しい」という言い方をする人は、この業界の性質上、疑ったほうがいいと直感的に思った
  • negimiso
    (続き)その火傷治療について書かれているサイトで、私が使っている薬に対する批判の根拠も、ガムテープを何度も貼って剥がしで自分の皮膚に傷を作り、そこに半分その先生が推奨する治療を、残り半分に私が使っている薬を塗布し、経過を見るという「人体実験」なるものだった。
  • negimiso
    (続き)ただ、その傷は火傷の傷とは違う。また、私が受けた治療もただ薬を塗るのでなく、その上に傷につかないガーゼを当てるという湿潤環境を維持するのに近い治療だった。それとは条件が違うのに、ただ塗って「しみた」「顕微鏡で見て傷口が荒れた」と特定の薬を批判するのはおかしいと思った
  • negimiso
    (続き)結局、その後更に調べると、2chの形成外科医(火傷や傷の専門は形成らしい)のスレでその先生へのかなり厳密な批判と、叩かれている薬を利用する納得できる意味が見つかったこと、更に主治医に洗いざらい話した結果それなりに納得できる返答を得られたことで、私の不安は比較的解消された。
  • negimiso
    (続き)ただ、ネットでは確実に、湿潤療法が最新のベストな火傷の治療法だと見える状況が形作られている。ブログでの体験談、そして特に強かったのがYahoo! 知恵袋。Googleのページ上位ランクに非常に最適化された形で、火傷を調べればこの「湿潤療法」にたどり着く構造が作られていた。
  • negimiso
    (続き)自分が使っている薬を調べてみる人も最近は多いと思うけれど、特に火傷に関しては、火傷の傷跡治療に使われる大半の薬が名指しでそのサイトで叩かれているため、かなりの高確率で「自分の受けている治療が間違っているのではないか」と思ってしまう状況になってしまっている
  • negimiso
    (続き)でも、よくよく注意深く見ていると、特に検索ヒット件数の多い「Yahoo!知恵袋」では、その先生の「信者」のような、たった1つか2つの同じIDが、「火傷」と記載のある質問ことごとく全てに回答するという手法で、湿潤療法を「唯一の治療法」とでも言わんばかりに薦めてまわっている
  • negimiso
    (続き)はっきり言って、かなりのSEOを熟知したような対応で、「ネットの中で声が大きい意見がまるで本当の真実かつ多数のように見える」(それが、本当にベストじゃないとしても)ということが非常によくわかってしまった。それを作っているのがほんの数人だとしても、こういうことができるんだと
  • negimiso
    (続き)この件が複雑なのは、湿潤的な治療という大筋の考え方自体は間違っていないこと。だが、その先生が提唱するものは極論(原理主義的)すぎて、その先生が言う「真の湿潤療法」以外はすべて悪の治療、間違いで、今かかっている主治医に騙されていると思わせるような表現を多用しているのが問題。
  • negimiso
    (続き)また、この火傷に関しては、他の例えば癌治療関係やステロイド批判等と違って、この某先生の「原理主義的な湿潤療法」や特定の薬批判に対しての明確な信用できる反論ソースがネット内に(よっぽど注意深く探さない限り)存在するように見えないところが怖いところだと思う。
  • negimiso
    (続き)この先生は大学病院等の権威への批判もしていて、大学病院は(原理主義的)湿潤療法ではキレイに直る火傷もお金のためにすぐに植皮手術をして醜い痕を残す、というような、綺麗に治したいと願う患者の不安を煽るような過激な書き方をしていて、陰謀論的側面もある(実際はそんなことはない)
  • negimiso
    (続き)と、長々と時間をかけて書いてみた。私が知らないだけで火傷以外にもこのような病状などはあるのかもしれない。自分が当事者になって初めて、とてもこの件で不安になったり翻弄されて、とても腹が立ったので、こうして書いてみました。医療関係は本当に情報によって不安もつきまとうものですね
  • negimiso
    (続き)ちなみに、大半の火傷は実際は某先生の「湿潤療法」で直るのだと思います。ただ、火傷ではまず「二次感染」対策が必要なこと、また火傷の深度や、人(子どもなのか若い女なのか老人なのか)によっても必要な治療は違う。それをひとつの治療法で万事解決と見せるのは極論だと思います
  • negimiso
    (続き)私が処方された薬は「アクトシン」「フィブラスト」でしたが、これは私が若い女性だったから、一刻も早い上皮化(新しい皮膚ができること)を目指すための選択だったと聞いています。上皮化が早いほど痕が残りにくいので。某先生のサイトでは叩かれてましたが、治りは早かったと思います
  • Content from Twitter

コメント

  • KAMON_Yammani
    湿潤療法はメリット、デメリットあり、通常の止血法のほうが妥当なこともある。便利な治療法だが、それだけが全て正しいというのは危険。
  • Pnagashi
    本人は自分から学会辞めてやった、と吹聴してるが、どうも学会除名されたってのが真相らしい。あと、彼が批判してる病院に、彼の患者がDICになって何人も救急搬送されてる。本人は認めないけど。
  • negi_a
    昨年低温火傷を負い、治療法について検索したところ、このまとめと同じ結果になりました。不安で泣きそうになりながら紹介された形成外科を受診したところ、
  • negi_a
    湿潤療法のメリット・デメリットを説明した上で代替案を出され、結果的に植皮手術を選択しました。「湿潤療法が間に合わない患者さんでも、頑なに投薬を拒んで湿潤療法を希望される方がいるんですよね」とのこと。
  • rt_luckdragon
    医療というのは患者によって、疾病形態が違い、診療も同じにはなりません。(医療過誤裁判対策の考査手順はありますが、それも良し悪しなので。) よって、同じ薬が患者によって、良くも悪くもなるものです。
  • rt_luckdragon
    特定の手法に固執することなく、インフォームド・アンド・コンセントで、医師との意思疎通、自己の病状把握に努め、適切な治療を選択してください。治療手法は1メソッドだけではありません。
  • negi_a
    「この治療法がベスト」と思い込ませ不安を煽るやり方は医療従事者としてどうかな、と思います。治療を受ける側も行う側も、いくつかの案を提示し納得できるまでとことん話した上で方針を決めていければいいな、と感じました。
  • rt_luckdragon
    確かに、湿潤療法は有効な場合はとてもよい感じに完治しますが、条件しだいですから、それも。 医師と会話してみてください。固執せずに。(自己の希望を話すことはできますから。)
  • yasuyukima
    これもひとつのステマなのかw医療は求める側が切実だからヤバイのに引っかかるとマジでヤバイ。
  • negimiso
    抜けていた部分があったので追加しましました
まとめを作成する