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> 加藤典洋氏「核燃料サイクル」「アトムとゴジラ」
2012/01/23 22:31:44
社会
政治
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加藤典洋氏「核燃料サイクル」「アトムとゴジラ」
まとめました。
by
Kazohya
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核燃料サイクル1:「核燃料サイクル」の議論がまた高まってきています。半年来、講読している東京新聞。1月5日第一面が「45年で10兆円投入」の無駄。なかなかのヒット。これに続き、今日23日第一面は、カーター元米大統領の「核然サイクル」撤退決定時の考えを聞くインタビューです。
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ten_kato
2012/01/23 21:21:58
核燃料サイクル2:毎日新聞も元旦の記事に安井正也経産省官房審議官が2004年「プルサーマル運転」を行うかどうかの判断にマイナスとなる内部資料の隠蔽を命じたという記事を掲載、核燃料サイクルの政策に一石を投じていました。そこで一言。(以下、続く)
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ten_kato
2012/01/23 21:22:12
核燃料サイクル3:昨11月、『3.11 死に神に突き飛ばされる』(岩波書店)という本で、「祈念と国策」という論を二百数十枚書き下ろしました。その論の要点の一つは、核燃サイクルの廃棄が最喫緊の課題、ということです。以下、そのことで、長いですが、全43回長大連続ツィートを行います。
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ten_kato
2012/01/23 21:22:41
核燃料サイクル4:拙著『3.11』は昨年末、3人の人が「今年の成果」に上げて下さいました。その内二人は、未知の論者です。しかし、反面で、ウェブ上に一つ論評が載ったきり、新聞・雑誌の類には一切取りあげられていません。これは、私の出した本ではじめてのことです。
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ten_kato
2012/01/23 21:22:56
核燃料サイクル5:昨年立て続けに本を四冊出し、この本が四冊目にあたるので、そのことも大きな理由か。でも、それにしても、核燃料サイクルが問題になっているのに、拙著は別にしても、メディアで大きな論議が起こらない。おかしい。だんだんそんな気持ちになってきました。
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ten_kato
2012/01/23 21:23:10
核燃料サイクル6:上記拙論にはメディア批判も入っているので、唯一ホメてくれたウェブ書評が、新聞は取りあげないだろう、と予言していましたが、拙論のみならず、他の注目すべき核然サイクル批判の論点も、紹介がない。これは、メディアの作為不作為の怠慢というべきでしょう。
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ten_kato
2012/01/23 21:23:25
核燃料サイクル7:私から見て注目すべき論考の一つは、岩波書店『科学』2011年12月号の藤田祐幸「日本の原子力政策の軍事的側面」。そこでなされている佐藤栄作に関する指摘は、従来知られたことなのかもしれませんが、私は初見。これをも一緒に紹介したいと思います。
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ten_kato
2012/01/23 21:23:41
核燃料サイクル8:藤田論文に注として出てくる2001年8月刊の原子燃料政策研究会雑誌「Plutonium」34号(発行人西澤潤一)、今井隆吉「原子炉級プルトニウムと兵器級プルトニウム調査報告書」も重要。それをめぐる諸論争文献なども、読むといろいろわかります。ウェブ上から読めます。
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ten_kato
2012/01/23 21:24:19
核燃料サイクル9:さて、私見では現在にいたる日本の原子力「平和利用」政策の一番の問題は、根幹に当初から核兵器製造の「潜在力可能性」の確保という「国策」意志が不特定のまま隠されてきたことです。ちなみに1955年制定の原子力基本法にもう「核燃料サイクル」という言葉が出てきます。
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ten_kato
2012/01/23 21:24:36
核燃料サイクル10:原子力基本法第7条です。56年、英国のコールダーホール改良型炉が導入されますが、これは「軍用プルトニウム生産炉の技術をベース」とする「黒鉛減速ガス冷却炉」(吉岡斉)。やはり軍用への転用を視野に置いたものと考えられます。
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ten_kato
2012/01/23 21:24:53
核燃料サイクル11:核燃料サイクルの何が一番問題か。危険性の飛躍的増大など多々理由があるうち、私が最も重視したいのが、このことによって原子力平和利用政策が内奥に「秘密」を抱え、全体として「民主・公開・自主」の原則からはずれ、秘密主義・官僚主義となってしまったことです。
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ten_kato
2012/01/23 21:25:05
核燃料サイクル12:脱原発の根拠は何なのか。私は、その理論的な根拠をしっかり理詰めで、構築する必要があると思います。高木仁三郎、小出裕章という尊敬すべき専門家たちも、最初は、原子力平和利用が可能だと考えた。でも、ダメだ、危険だとわかり、脱原発に転じた。その順序が大事です。
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ten_kato
2012/01/23 21:25:19
核燃料サイクル13:つまり、彼らの経験の軌跡が語っていることは、いまよく言われる「理念としての脱原発」とは、違っているのではないでしょうか。そこには、事後の視点しかありません。渦中の「どうなんだろう」という、不安なまま未来に開かれた事前の視点が欠けています。
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ten_kato
2012/01/23 21:25:32
核燃料サイクル14:その渦中で、理念・祈念・願いとしては、原発推進がまずあった。でもやってみたら実は危険で、問題ありで、これはダメだ、と思わせられる現実にぶつかり、反転した。その経験のジグザグがある。理念が、現実に修正を迫られた、そして新しい方向が摑まれたのです。
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ten_kato
2012/01/23 21:25:47
核燃料サイクル15:だから、50~60年代、原発にバラ色の夢を見たという人々は、ダマされた、間違っていた、という見方は、いまだから言えること。事後の見方、後出しジャンケンの見方で、実は、浅いのではないか。その上に立つ脱原発では、弱いのではないでしょうか。
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ten_kato
2012/01/23 21:26:00
核燃料サイクル16:なぜ、日本で、原発推進は、命脈を絶たれているか、それをしっかりと言う。それを維持・推進論の人からグウの音も出ない確実さで、上の経験の現実を踏まえて示さないと、ダメなのではないでしょうか。
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ten_kato
2012/01/23 21:26:12
核燃料サイクル17:使用済燃料の処理、維持労働の非人間性。そして原子力行政の秘密主義、官僚主義。電力会社の体質。以上4点。これが平和利用を、やれるのでは、と思い、彼らがやってみたところ、日本の現実としてぶつかり、そこから見えてきた問題です。元手のかかった知見なのです。
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ten_kato
2012/01/23 21:26:28
核燃料サイクル18:エネルギーをどうするか、経済成長をどうするか、夢のエネルギーだ、というので、平和利用を推進しようとやってみた。そうしたら、こういう問題が出てきた、という順序。推進派は、これに答えなければならない。反対派も、ここから出発すべきと、思います。
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ten_kato
2012/01/23 21:26:40
核燃料サイクル19:なぜ、上の問題が出てきたのか。その根幹に、平和利用の追求という初心の放棄があった。そしてそれは、核兵器製造の可能性を見据えた、被爆体験を裏切る「根の深い」放棄であった、というのが私の意見です。そこから「理由あって奥深い」秘密主義と官僚主義が生まれた。
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ten_kato
2012/01/23 21:26:53
核燃料サイクル20:また、使用済燃料と非人間的労働という根幹問題を見ずに済ます根深いご都合主義も出てきた。これをどうすべきか、が根本問題で、これを解決できるかどうかが、カギだったのに。いまも、これが最大問題なのですが。
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ten_kato
2012/01/23 21:27:05
核燃料サイクル21:したがって、日本の原子力平和利用の原点は、当初からの核燃料サイクルの「採用」にあった、というのが拙論の骨子。原発災害が起こった。以後どうするか、を論議するにあたり、最低、まずこれを「放棄」することからはじめなくてはなりません。
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ten_kato
2012/01/23 21:27:18
核燃料サイクル22:これを「採用」してみたところ、けっこう、「平和利用」を軍事目的の「隠れ蓑」にしてしまう具合のよいやり方があることがわかった。いけそう、というのが、日本原子力行政のこれまでの来し方。技術抑止政策がこれ。爾来、秘密主義が原子力行政の痼疾となった所以です。
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ten_kato
2012/01/23 21:27:31
核燃料サイクル23:核技術抑止とは、核兵器はないが「作ろうと思えばすぐに作れる」ことを核の抑止力とする考え方。米ソ核軍縮政策の進んだ80年代には、この互いにもたずに「抑止」するあり方が、核抑止の最高形態として浮上しました。69年の外務省秘密文書に出てきます。
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ten_kato
2012/01/23 21:27:45
核燃料サイクル25:さて、前記藤田論文によれば、プルトニウムには従来の再処理工場から出来る原子炉級プルトニウムとさらにそれを高速増殖炉で燃やして生成される超高純度の兵器級プルトニウムとがあります。60年代、前者からこの後者段階への「離陸」をめざしたのが佐藤栄作と指摘。
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ten_kato
2012/01/23 21:28:09
核燃料サイクル24:94年に毎日新聞がスクープした「わが国の外交政策大綱」と題する1969年作成の秘密文書。そこに「核兵器については……当面……保有しない」が、「製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持」し「これに対する掣肘をうけないよう配慮する」とあります。
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ten_kato
2012/01/23 21:27:58
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