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    「読ゴ」発見!●40代以上の人でないと何のことやらわからないだろう。「読ゴ」(よみご、と読む)とは読売新聞ゴシック体という書体の略称。それを写研(写真植字メーカー)が新聞特太ゴシック体(YSEG-L)という名称で写植化し、→
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    デジタルフォントが一般化される以前、見出し書体のスタンダードとして多く使われていた。癖のある書体なのだが、たとえば納豆が好きと同じで、その癖にハマると使いたくなる書体だった。今、ゴシック体のスタンダードといえばモリサワのMB101シリーズだが、→
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    この書体は洗練されていて目立った癖がない。それがデザイナーにとっては不満な時もあって、ずっと「読ゴ」を恋しがっていたわけだが、それをデジタルフォントでついに発見したのだ! 種を明かせば何のことはない、モリサワパスポートに含まれている「ヒラギノ角ゴオールド」のこと。→
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    知っている人はとっくに知っていると思う。私は今日まで気がつかなかった。それというのもヒラギノの明朝体の癖が気に入らなくて毛嫌いしていたため、ゴシック体にも気を留めていなかったからだ。漢字は他のヒラギノゴシックを流用しているから、写植の読ゴとは違っているが、→
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    仮名は読ゴのバリエーションとして使われていた「かな民友ゴシック」そのものだ(当時は「読ゴ」と「かな民友」を組み合わせるのがオシャレでカッコよかった)。傾いている「な」などそのまま。面白い。ちなみにこの「かな民友ゴシック」は游築フォントとして流通しているもの。
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    ちなみに基本日本語活字見本集成の角ゴシックのページを見ると、游築フォントの中にも『游築初号ゴシックかな』という名前で、同じ「かな民友ゴシック」系の書体がある。但し私は持っていないのでその違いはよくわからない。
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    実際の比較見本はブログの方にあります。http://t.co/Xb0bAFE5
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    『新聞特太ゴシック体』と同じく、明朝体のスタンダードな見出し用書体も当然あった。その筆頭がやはり新聞活字を元にした『新聞特太明朝体』、YSEMであろう。これにもYSEGと同じようにもっと力強い組み合わせ用の仮名が用意されていて、それが『かな民友明朝体』(K-MYEM)だった。→
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    YSEM+MYEMは明朝系見出し書体の王道であったと思う。それと並ぶ、あるいは特定のジャンルにおいてはそれ以上に使用されていたのが『秀英明朝』(SHM。活字では秀英明朝体初号にあたる)。こちらは杉浦康平氏の斬新な使い方で一世を風靡した。→
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    ちなみに杉浦氏は写植文字のSHMが発売される以前に、秀英初号活字の『清刷り』(活字を使って精密にプリントされた紙)を使い、それを切り貼りして書籍の見出し文字を組まれていたのは有名な話だった。→
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    ではデジタルフォントで上記と同じ写植時代に頻繁に使われていた明朝系の見出し文字が存在するのかと探ってみると、モリサワが精力的に復刻している秀英明朝体のシリーズにSHMと同じ『秀英初号明朝』がある。但し微妙に改刻(修正)されていて、写植のSHMより若干力強さに欠ける気はする。→
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    モリサワの秀英明朝体シリーズには秀英3号仮名という、モリサワが写植時代に用意していた見出し用仮名書体もあって、リュウミンとの組み合わせによって80年代の杉浦系デザインが再現できる。当時の組版のスタイルが好きなデザイナーにとっては欠かせない書体だ。→
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    問題はYSEMだ。これがない。いや、あるのかもしれないが私は知らない。似ているとすれば『游築36ポ仮名』だろう。これもモリサワパスポートに含まれている(ヒラギノも游築も版元は大日本スクリーン)。だが、ざっくりとした印象はよく似ているが、細かく見ればやはり違う。→
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    游築36ポ仮名は若干太め。なので漢字と合わせる場合は1ランク下のウェートにしたほうがより写植書体のYSEMの印象に近くなる。『かな民友明朝体』はある。「日本語の文字と組版を考える会」が無料配布しているOpenTypeの『もじくみ仮名』だ。
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    無料だが素晴らしく良くできていて、モリサワの秀英初号明朝が出るまでは、私はここぞという見出しにはリュウミンとこの『もじくみ仮名』を組み合わせて使っていた。私はずっとこれしかないものだと思っていたが、じつは市販されているフォントで幾つもあることを今になって知った。→
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    たぶんこれが一番スタンダードだと思われるのが、モリサワの『光朝』。つい先日、友人からモリサワの『光朝』の仮名が『かな民友』であることを知らされ、驚いだ。→
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    『光朝』は故・田中一光氏がボドニーのような明朝体としてデザインしたという話はモリサワのアナウンスで知ってはいたが、その個性の強さから一度も使ったことがなかった。そんなわけでその仮名が『かな民友』であったことには全く気づかなかったのだ。→
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    モリサワのHPを見ても、手持ちのFont発表時のチラシを探してみてもそんな情報は一切なかった。『基本日本語活字見本集成』を調べてみると、『かな民友』とほぼ同じ仮名には、『もじくみ仮名』、『光朝』以外にも、『游築初号仮名』と『築地体初号仮名』と『解築初号かな』があった。→
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    どれも元をたどれば築地活版書体になるらしい。つまり民友社の仮名書体ということではなくて、築地書体の初号仮名という方が正しいのだろう。『かな民友明朝体』は『新聞特太明朝体』の漢字に合わせて太めのラインで構成されているのたが、→
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    『新聞特太明朝体』のオリジナルの仮名は線が細く、一見すると漢字とのバランスが不揃いな印象がある。それがまた独特の味わいがあって印象深い文字風景を演出していた。
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    これらの書体についても見本をブログにアップしてます。【http://t.co/beE8wWa5】【http://t.co/y5nKB5WT
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