仙台バンダジェフスキー氏講演会まとめ

@funkaloveさんの呟きで、まとめて見ました。お疲れ様でした。17日はいよいよ、札幌です。生バン氏プラス木下氏プラス野呂氏。瞬きも勿体無くなりそうなので、もう寝ます。 苦情は明日以降で。
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かぎこちゃん @kaghiko

お待たせしました。ぼちぼち、今日のバンダジェフスキー講演会のレポをはじめます。前提として、昨年12月13日に行われた木下黄太氏講演会のレポまとめがあるので、参考にしてください。http://t.co/Ei9Pmzgy

2012-03-16 22:10:47
かぎこちゃん @kaghiko

バンダジェフスキー講演会(以下バン氏)1 バン氏はチェルノブイリ事故後、汚染被害のひどかったベラルーシで医療に携わってきた医師。国から派遣されて赴任したが、はじめてチェルノブイリ入りした時の雰囲気と、仙台に降り立った時の雰囲気の類似をまず感じたとのこと。

2012-03-16 22:13:26
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏2 ベラルーシ、ウクライナなどの旧ソ連西部はチェルノ事故で甚大な被害を受けたが、その後の調査で60年代頃から継続的に放射能汚染があったことが分かっている。社会主義国家の情報統制の下、隠されてきた原発事故、核実験の影響だといわれているが、詳細は謎が多いままである。

2012-03-16 22:15:14
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏3 ウクライナ北部ーベラルーシ南部においては、60年代後半の時点で既に、牛乳のセシウム汚染が深刻化しており、最大値で37000bq/lの汚染があったことが分かっている。これらのことはチェルノ事故後欧米の積極的な調査により明らかになったことである。

2012-03-16 22:17:19
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏4 ’50年代からの出生率と死亡率の推移を集めた統計によると、90年代に死亡率が出生率を上回り、どんどん増加しており、ベラルーシは人口が減少の一途をたどっている。チェルノ事故でもっとも被害が甚大だとされたベラルーシのゴメリ州・ベトカ地区では1000人中死亡者が30人の現状。

2012-03-16 22:21:06
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏5 その死因のうち52.7%は心血管疾患、次いで癌が13.8%、多臓器の不全等が以下に続く。ベラルーシでの心血管疾患は現在も増加。虚血性心疾患発症率の調査では、10万人中もっとも発症率が多いのがベラルーシで、`93-`94の1年間で145人。2位ロシア、3位エストニア、

2012-03-16 22:25:08
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏6 4位リトアニア、5位ウクライナ…となり、チェルノ事故との関連性、因果関係が認められている。北欧諸国やドイツは事故後すぐに非常に厳しい放射能対策をとってきたため、その結果が反映され、10万人中35人程度の発症となっている。事故後初めて放射性物質を観測し世界に発表したのも

2012-03-16 22:27:49
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏7 北欧で、国の対応による国民の健康への影響がいかに大きいかを見てとれる。福島の事故については、世界的に情報量が不足しており、海外の専門家も詳しい実情を把握できていない状況。実際に現在原子炉の中で何が起きているのかがほとんど知られておらず、そのため予測的経験的な話になる。

2012-03-16 22:30:14
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏7 現在ベラルーシでは10万人あたりの甲状腺癌の発症率は200人。当初癌の発生には数10年を要すると考えられていたが、実際には90年からぐっと増加し、99年にさらに急激に増加。現在ではその原因が放射能によるものであると、ヨーロッパでは認定されている。

2012-03-16 22:32:49
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏8 現在の研究で、当初の予想より癌の発症が早かった理由として、チェルノ以前から20年にわたり同地域が汚染されつづけてきた、そのセシウム汚染が蓄積していた土台があり、そこにチェルノ事故による放射性ヨウ素汚染が重なったことが原因ではないかと推測されている。日本ではこのような

2012-03-16 22:34:43
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏9 汚染の実態がなかったとみられるため(福島以前)、癌の発生がここまで早くなるかどうかは疑問。(筆者註 福島では現在も放射能が放出しており、ヨウ素も検出されていることからチェルノとは事情が違うことは要注意)

2012-03-16 22:36:58
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏10 臓器にたまったセシウムを計測したグラフでは、もっともたまりやすい器官から順に、甲状腺、心筋、骨格筋、小腸、膵臓、脳と続く。子供の臓器には大人の3倍-4倍ものセシウムが蓄積する。チェルノ時に発覚したように、これまでに隠ぺいされてきた事故は必ずあるはずで、日本においても

2012-03-16 22:39:58
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏11 その可能性は免れない。したがって事故以前の汚染と事故以降の被ばくによる複合被曝の危険性はゼロとは言えず、体内にどのくらいの放射性物質が存在しているのか、定期的に検査しながら生き方を考えていく必要がある。以下に45bq/kgの汚染を受けたラットの臓器データを挙げる。

2012-03-16 22:44:04
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏12 45bq/kgでは、細胞中のミトコンドリアがほぼ原形をとどめないほどにダメージを受け、酵素活性が半分以下に落ちて体力の著しい低下がみられる。実際に同程度の汚染があった人間の臓器でも同様の事が起きている。その他、筋繊維断裂、筋肉間浮腫、びまん性心筋細胞溶解などの症状が。

2012-03-16 22:46:53
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏13 45bq/kgとは、ある程度の汚染地帯に住んでいる人にはよくみられる程度の汚染。一般に体内汚染が5bq/kgの場合、15%に心電図異常が生じてくる。12-25bq/kgでは60%に異常。30bq/kg以上になると代謝異常が生じ、心筋に顕著な影響が起こってくる。

2012-03-16 22:49:44
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏14 100bq/kgではほぼ100%で心臓に異常が出る。放射能原因による死者のうち、99%に何らかの心筋障害があらわれる結果となっている。体内が放射能に一定程度汚染されると、多臓器に影響が出るが、中でも腎臓への影響は看過できない。腎臓が汚染されることにより、

2012-03-16 22:51:59
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏15 体内から放射性物質を排出する力そのものが弱くなり、体内への放射性物質の蓄積が深刻化してくる。長く汚染地帯に住み続けている人の多くは腎不全を発症するとされている。このように、セシウムが体内にとどまることで、全身に深刻な影響が出る。

2012-03-16 22:54:02
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏16 放射能の影響と考えないと説明できないような事象がおこってくるのだという。そのほか、セシウムを取り込むことによって免疫力の低下、中枢神経の破壊、ホルモンバランスの崩れなどが起こり、また、同時多発的に臓器の不全が起こり、突然死として現れるケースも多い。

2012-03-16 22:55:45
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏16 おおむね、体内のセシウム量が25-30bq/kg程度に達すると様々な症状が表面化してくる。50bq/kgになると重篤な症状になる。これは放射能対策を考える上で非常に重要で、特に内部被曝の脅威を甘く見ることだけは絶対に避けなければならない。

2012-03-16 23:00:20
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏17 質疑応答に。ペクチンの効用について。ペクチンは体内の必須栄養素まで排出する作用があるため、実際に使用できる期間は短く、根本的解決にはならない。また、排出作用は認められるものの、それに全てを頼るのは非常に危険が大きい。一番は身体に取り込まないこと。これを徹底すること。

2012-03-16 23:02:34
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏18 食品基準の妥当値は? / ベラルーシでは子供で37bq/kgの基準値だが、これはあまりにも緩すぎる基準値と言わざるを得ない。セシウムは微量の摂取でも必ず体内に蓄積されるので(腎臓機能が弱り排出されない)、1bqといえども摂取しないことを強く勧める。

2012-03-16 23:06:18
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏19 1日当たりの摂取許容限界量は? / 全くのゼロがいいが、現実問題として難しい。大事なのは汚染地域(東日本)の食品を避け、料理方法を工夫するなどして出来る限り減らす努力をすること。(木下氏:キノコは全国的に汚染されやすい。そのほかイノシシ、シカ、ベリー系は避けて賢明)

2012-03-16 23:08:25
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏19 目に対する放射能の影響は? / ベラルーシ ベトカ地区の子供たちは、体内汚染50bq/kgの時点で30%が白内障に。そもそも老人病である白内障がこれだけ発症するのは、被曝により栄養の摂取が阻害されることにより体内の老化が急激に進むことによる。

2012-03-16 23:10:45
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏20 この白内障の調査は'96-'97年にかけての調査であるが、この調査対象となった子供たちのうち、現在も生きている子供たちはほとんどいない。ベラルーシの高汚染地区出身の若者の証言では、クラスメイトのうち生き残っているのは彼を含めて2人だけとのこと。欧州の医者間でもなかなか

2012-03-16 23:12:42
かぎこちゃん @kaghiko

バン氏21 信じてもらえないほどの信じがたい事実である。・甲状腺がんの前段階症状は? / 非常に分かりにくい。甲状腺が腫れる、せきが出るなどの症状が報告されているが、必ずしも当てはまるものではない。3か月に一回程度、定期的なエコー検査を受け、状態を把握することが一番。

2012-03-16 23:14:51