• nkmrtkc
    さてさて、以前@honeyB_Bさんに頼まれた生活保護のまとめ。生活保護法1条「最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする」の通り、生活保護の目的は1.生活保障、2.自立促進の2点にある。これと、あくまで僕個人の知っている範囲だというのを前提にします。
  • nkmrtkc
    問題点その1。基本的に生活保護は誰でも要件を満たせば「無差別平等」(2条)に受けることができる。実際には窓口で「働けるのではないか」「親族がいるなら頼って」と、そもそも申請をさせないケースがかなりあるとされる。特に一般の人が1人で行っても門前払いにあって、受給は難しい。
  • nkmrtkc
    結果として、要件を満たしているのに支給されない人が数多くいる。不正受給ばかりが注目されるけど、そもそも本当に必要な人が受けられていない。こっちの方がよほど問題だと、個人的には思う。最後の砦のはずの生活保護が救えていない現状がある。頼みの綱として申請に行くのにさ。
  • nkmrtkc
    問題点その2。というか、ここがメインなんだけど、受給後の支援ができていない。自立促進のために、仕事探しや崩れた生活習慣の改善のためにケースワーカーが定期的に訪問するはずなのに、人手が足りない。1人で100人とか200人担当があって、さらに窓口業務もある。
  • nkmrtkc
    それで支給後の支援と言っても無理がある。これは行政側で予算が付かなかったり、忙しすぎてなり手がいなかったりという原因がある。現場はすごく大変で、決して「窓口審査が悪い」とか「なんで不正受給に気付かなかったのか」といっても、そんな余裕はないでしょう。まずはそれを知ってほしい。
  • nkmrtkc
    さっき、1人で行っても支給されないと書いたけど、行政側も支給後の支援が難しいから、それを担ってくれる団体なんかが一緒にくると、支給しやすくなる。そこを不正受給を狙う偽支援団体(囲い屋とかね)に突かれるという構図がある。路上生活者に声かけて、一緒に窓口に行くわけです。
  • nkmrtkc
    で、不正受給や囲い屋みたいなのは、基本的に家庭訪問で見抜けるはず。そんな狭い部屋で家賃を上限でとって、弁当も支給でピンハネされている。中国の人だって、一緒に住んでいないとか介護していないことは支給後のチェックがしっかりしていればすぐにわかる。
  • nkmrtkc
    でも、それをチェックに行く余裕が行政にはない。これは、社会的資源をどこに振り向けるかということだから、社会全体で考えないといけない問題だと思う。「行政なにやってんだ」と問題を矮小化せずに「困ってる人にどういう手を差し伸べる社会にするか(あるいは差し伸べないか)」という問題。
  • nkmrtkc
    で、さらに進むと、囲い屋に感謝している受給者の人もいる。なぜかというと、路上生活から畳の上にあげてくれたから。自活する気持ちもないから、弁当支給でも生きていられるだけ不満はない、とかね。囲い屋撲滅したら、いろいろな問題で生活できなくなる受給者はいる、というのが現実。
  • nkmrtkc
    受給者の人の中には、精神的な問題や肉体的な病気を抱えている人も多い。もしくは高齢で体が悪くて働けないとか。そういう人はそのまま保護費を渡してもお酒やギャンブルに使ってしまったり、自炊も不可能な人が多い。結果、路上に逆戻りなんてことも十分にあり得る。
  • nkmrtkc
    囲い屋はピンハネしているから問題というけれど、違法じゃないけど生活保護でおいしい思いしている人もいる。たとえば、大阪の西成(釜ケ崎)には病院や介護施設がどんどん増えている。受給者が高齢化している上に、行政が医療費の面倒見るからとりっぱぐれしない。これはいいの?
  • nkmrtkc
    そういう病院や介護施設では、余計な検査やサービスをするという声もある。簡易宿泊所(いわゆるドヤ)も家賃を生活保護の上限したマンションやアパートにくら替えする。とてもそんな家賃はとれないって部屋でも、自治体が払ってくれるから平気。不正ではなくても、問題はあると思いませんか?
  • nkmrtkc
    支援団体の人たちも本当にいっぱいいっぱいでやっている。日本はああいう団体の人たちに清貧みたいなのを求めるけど、もっと社会的に必要な人たちとして評価して、仕事として生活できる給料をもらえるようにするべきだ。介護もそうだけど、一部の人に負荷がかかりすぎて担い手がいなくなる。
  • nkmrtkc
    だから、もっと社会的に資源をいれないといけないというのが、個人的な意見。不正受給は問題なんだけど、その背景には行政の怠慢というわけじゃなくて、構造的ないろいろな問題をはらんでいるんだ、ということをわかってほしい。
  • nkmrtkc
    最後にサポーティブハウスという取り組みを紹介したい。簡単に言うと、食事や介護のサービスを、一律ではなくそれぞれの人に合わせて、適正な価格でやりましょう、というもの。まさに「畳の上の支援」詳しくはここを読んでください→ http://bit.ly/aXaEGi
  • nkmrtkc
    たいして見識が深くないのに、えらそうに長くなってしまいました。興味がなければスルーしていただいてけっこうですが、@honeyB_Bさんのトゥギャも含めて読んで、考えていただく一助になれば幸いです。
  • nkmrtkc
    とりあえず、あくまで僕の知りうる範囲で、問題と思うところですので、批判や「これは?」ってところは甘んじて受けます。
  • nkmrtkc
    なぜ100人に1人?という疑問ですが、生活保護の裁判→敗訴の厚労省が支給拡大を通達→でも現場の人員は変わらずという流れがあったと聞いています。同じ行政でも、国と自治体の齟齬ですね。って、背景書き忘れてましたね。 @honeyB_B
  • honeyB_B
    では、次に、医療現場から生活保護に関してのツイートをされたcinammondiaryさんにご登場願いまして、別の視点から生活保護をながめてみませう。
  • cinnamondiary
    結局どこまでをみんなで面倒をみるかという合意が、なんとなくなされてしまっているのが問題なんだろうなぁ・・・。 今の日本では、戸籍とかを売ってしまったりした人でなければどうにかこうにか、生活保護とかにつながれる場合が多い気がする。(本人が拒否とかしなければ)
  • cinnamondiary
    アルコール中毒で肝臓悪くしてるのに、何度も急性アルコール中毒で運ばれたり、暴飲暴食の挙句で糖尿病になり、腎臓わるくして透析になっても、生活保護なら医療費ただ。よくなってもなんにもいいことないから、食べ続け、飲み続け、悪くし続け、薬が増えてもそれも補助される。
  • cinnamondiary
    そして、普通に大卒の就職すら厳しくなってる現在、どう考えても「働けるんなら生活保護受けるな!」といわれている層の人々が安定して就職できるとはとても思えないし、その層の人たちを定職につかせるのには偉い労力がかかると思われる。
  • cinnamondiary
    「もう自分ではなにも出来ません。自己管理も、稼ぐこともできないから」とギブアップして、全てを他人の扶助にゆだねてしまったほうが楽だし。それでもって、なにか失うものがあるわけでもないしね。
  • cinnamondiary
    不正受給を減らそうとすれば、生活保護のワーカーの量も、質も上げないといけない。この人件費が、もしかしたら不正受給の額をうわまわってしまうかも知れない。
  • cinnamondiary
    自己破滅的な生活を送ってて、病気になって、そういう人には生活保護の医療費出しません。と、なったら、どうなるか。 医者はお金払わないから診ない、という選択肢がとてもとても採りにくいので、行き倒れを救急車が拾ってくるととっても困ることになるだろうなぁ・
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コメント

  • honeyB_B
    抜けてないかな?どなたでも編集できますのでドゾー。
  • sammy_mam
    凄く良いまとめ。個人的には、窓口の人手不足に加えて、知識の少なさも上げたい。介護施設に勤めていた時、生活保護担当の人とよく接したけど、お役所仕事だから課の移動も早いし、「前は水道課で働いてたんで知識がないので教えてください」なんてこともザラだった。そんな人が、チェックしたり巡回したりなんて無理だなあと。
  • Rio_7th
    これは凄く良いまとめだ・・・・不正受給も問題だけど、救われるべき人が救われていないことにもっと目を向けるべき
  • apis1231
    窓口の人手不足の対策として、増員って方法は多分無理なんだろうな。要件を満たしているか、ケースワーカーの家庭訪問なんかは民間に委託できないもんなんだろうか。「支援団体の人を仕事として生活できる給料をもらえるようにするべきだ」という点に賛成。上手く回るようになれば、救われるべき人が救われるようになるはず。
  • my_ryu
    コメント欄含め、とても同意。付け加えれば、生活保護受給を促すインセンティブが役所に薄い点も問題かも。労多くして益少ないようにもみえ優先して改善すべき施策と思われてなさそう。人情に訴える以上の実利的なメリットがあれば役所も動きやすくなると思う。
  • gozenm9
    単純な社会保障費の増大が出来ない現状を考えれば、総合的な給付額を絞って人員を増やすのが正しい方向ってことかなあ。
  • nadjaism
    保障からこぼれ落ちた者に対する救済措置に対してどのように対処するのか.これは,ある意味,宗教がその役割を担っても良いように感じます. >最後の砦のはずの生活保護が救えていない現状がある。 RT @nkmrtkc
  • nadjaism
    @nkmrtkc それから,家賃の控除と生活費の控除.それらのバランスが決定的に悪いですよね.最低賃金等を含めた現状の雇用条件では,中々,保護から抜け出せないでしょうし,ホームレスの再生産に至るケースもあるでしょうね.
  • RubberneckChild
    このまとめはシステムの問題を挙げているけど、システムが良かろうがちゃんと日本社会に根付くのには結構時間がかかると考える。なぜなら「貧困にあえぐ人たちを税金で助ける」という事への理解が日本では乏しい現状があるから。
  • sinarisama
    この問題は時間を設けて調べてみよう。礼。
  • honeyB_B
    医療現場からみた生活保護の問題を追加。cinnamondiaryさん、許可ありがとうございました。
  • TSUCCHI_K
    まとめを読んだけど、行政サービス(生活保護的なもの)の限界がみえてきたように思います。行政サービスに「おんぶにだっこ」の限界が露呈してきているのではないでしょか。天涯孤独や家族を頼れない状況になる前の段階の手当を厚くすることが必要かなと私は考えています。非伝統的な家族的なコミュニティも伝統的な家族コミュニティと同等なサービスを受けられるような対策が必要だと思います。
  • green_knot
    RT @nkmrtkc: 問題点その1。基本的に生活保護は誰でも要件を満たせば「無差別平等」(2条)に受けることができる。実際には窓口で「働けるのではないか」「親族がいるなら頼って」と、そもそも申請をさせないケースがかなりあるとされる。特に一般の人が1人で行っても門前払いにあって、受給は難しい。
  • green_knot
    RT @nkmrtkc: 結果として、要件を満たしているのに支給されない人が数多くいる。不正受給ばかりが注目されるけど、そもそも本当に必要な人が受けられていない。こっちの方がよほど問題だと、個人的には思う。最後の砦のはずの生活保護が救えていない現状がある。頼みの綱として申請に行くのにさ。
  • green_knot
    RT @nkmrtkc: 問題点その2。というか、ここがメインなんだけど、受給後の支援ができていない。自立促進のために、仕事探しや崩れた生活習慣の改善のためにケースワーカーが定期的に訪問するはずなのに、人手が足りない。1人で100人とか200人担当があって、さらに窓口業務もある。
  • green_knot
    RT @nkmrtkc: でも、それをチェックに行く余裕が行政にはない。これは、社会的資源をどこに振り向けるかということだから、社会全体で考えないといけない問題だと思う。「行政なにやってんだ」と問題を矮小化せずに「困ってる人にどういう手を差し伸べる社会にするか(あるいは差し伸べないか)」という問題。
  • green_knot
    RT @nkmrtkc: 支援団体の人たちも本当にいっぱいいっぱいでやっている。日本はああいう団体の人たちに清貧みたいなのを求めるけど、もっと社会的に必要な人たちとして評価して、仕事として生活できる給料をもらえるようにするべきだ。介護もそうだけど、一部の人に負荷がかかりすぎて担い手がいなくなる。
  • green_knot
    RT @nkmrtkc: たいして見識が深くないのに、えらそうに長くなってしまいました。興味がなければスルーしていただいてけっこうですが、@honeyB_Bさんのトゥギャも含めて読んで、考えていただく一助になれば幸いです。
  • Minority1124
    生活保護を担当するケースワーカーは社会福祉主事という任命資格を持つ必要があるが、持っていないワーカーも多い。また、資格保持者でも社会福祉に対する知識や見解が薄い場合が多く、どのワーカーさんにあたりどういった対応を受けるかは、運次第となっているのが現状。
  • hibari_to_sora
    貧困ビジネスの存在がまたなんとも。「貧困である」ことすら搾取の対象で、しかしその存在がパンクしそうな制度を裏側から支えるという。大変な世界だ…。
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