むつみんととりっくんによる「本を読む本」批評 - Togetter
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> むつみんととりっくんによる「本を読む本」批評
2010/10/28 06:47:12
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むつみんととりっくんによる「本を読む本」批評
批評かはわかりませんが、おもしろかったのでまとめてみました。
「本を読む本」は自分も読みましたが、技術論としては有用だと思います。
子どもに中学生ぐらいで読ませるとショートカットできてラクだろうなーと思います。……それが本人のためかは躊躇われるところですが……
by
yelmalio
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『本を読む本』を本日読了いたしました.今日は眠る前に,その話を.
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t_mutsumin
2010/10/21 21:33:31
『本を読む本』は,原題を HOW TO READ A BOOK と言います.直訳すれば「本の読み方について」でしょう.この本はMortimer J. Adler 氏が書いたもので,1940年にアメリカ合衆国 Simon & Schuster, Inc から出版されています.
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t_mutsumin
2010/10/21 21:36:49
1972年よりCharles Van Doren が共著者に加わっていますが,基本的には1940,1967までは,ともにAdler氏のみが著作者です.著者情報を探して巻末を手繰りますと――Doren氏はAdler氏とブリタニカ百科事典編纂事業で関係を持っている方のようです.
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t_mutsumin
2010/10/21 21:42:11
日本語版は1978年,外山滋比古・槙未知子により訳され,日本ブリタニカ株式会社から刊行されました.ただし,このたびわたしが手に取ったのは1997年に講談社学術文庫より復刊した文庫版です.1940年の原著から,版を変え言語を換え判型を替えて,現在わたしの手元にあるというわけです.
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t_mutsumin
2010/10/21 21:48:16
なぜわたしが,このように内容に立ち入る前にくどくどしくわたしが書誌情報に言及するのかといえば,この本の原題(How to read a book)が,わたしにそのようにせよと要求したためです.この本は,一冊の書物に対して,様々な水準の「分解掃除」をせよと命じました.
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t_mutsumin
2010/10/21 21:52:54
この本はいやらしい本です.何がいやらしいのか.単なる読み方(how to read)について語るようなそぶりを見せながら,単に本の how toにしか関心のない人々を,気付かぬうちに他者との激しい対話の世界(dialogical world)へと引き込もうとするからです.
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t_mutsumin
2010/10/21 21:59:40
いやらしい,という詰り方が不当であるなら,「戦略的な」と言ってもよいでしょう.わたしは,そこに「策謀」という修辞を付け加えてもかまいませんが.なぜそこまで言うか.この本の最後に述べられた"syntopical reading"は,人文学の人々の為す「文献研究」に等しいためです.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:05:37
弁明するならば,わたしは彼らの本について,特に異議をとなえたくて「いやらしい」と言っているわけではありません.そうではなく――
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t_mutsumin
2010/10/21 22:08:46
彼らの述べる「初級読書→点検読書→分析読書→シントピカル読書」の四段階を経て到達するものが「人文系の研究」というのでは,これは単に怠惰な人文研究学徒の背中を鞭打つための教練本ではないかと,そのように感じてならないのです.そのようなものをわたしは読まされていたのでしょうか.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:10:18
わかります――おそらくアドラー氏が,事実そのようなことを考えながら,「読むことの至難」を,一本の細い導き糸によって示そうとしたのではないかと考えます.ですが――,このうまく言い表せない風景の「貧しさ」は,なんなのでしょう.これが米国のpragmatismと言うものなのですか?
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t_mutsumin
2010/10/21 22:17:55
納得の行く部分は少ない? とんでもない! ――分析読書の三過程,「概略/文法:構造的読書」→「解釈/論理:解釈的読書」→「批評/修辞:批判的読書」という筋道は,わたしのねがうcritiqueの有様と比較しても,瑕瑾がほぼ見当たらないほどです.けれど――
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t_mutsumin
2010/10/21 22:20:22
――けれど,それほど簡単に,人は「解釈的読書」から「批判的読書」,他者とめぐりあうような弁論への路程に,かんたんに立てるものなのでしょうか? そこに見られる――文献調査へと「初級読者」をいざなおうとする際に見え隠れする「他者」概念へのあっけらかんとした信仰が,きもちわるい!
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t_mutsumin
2010/10/21 22:22:21
これこそがわたしの読み違えなのかもしれません.アドラー氏に鼻でわらわれそうです.けれど,列車の一本道のようにコツコツと論理を積み重ねられるたびに感じた違和を率直に告白しておくことは,わたしの読書に対する考えを吟味するための契機にもなるかと思い,ここに吐露いたしました.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:25:19
対話とは,わたしにとってもっと無力なものです.喩えるならば,隣り合った地下牢で,かじかんだ爪を土壁に立て,何年も無益と感じながら削り続けるような,祈りにも近い行為です.実際に話が成立しているようにみえても,その仮定はかわらないのです.そんなふうにして,わたしは本を手に取るのです.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:27:35
ですから,アドラー氏の提唱するsyntopical readingもまた,(同じ作法を踏まえようとも)わたしにとって茫洋とした営みに見えます.単にわたしが人一倍悲観的なだけで,特に彼の弁に強い異論があるわけではないです.ただ,人生観があかるすぎる,素朴過ぎるように思うのです.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:30:50
著書の中には,わたしも自然と行っていた読み方が多かっただけに,対話を促しはじめるところから,すこし,苦しい気持ちになりました.独りを好み過ぎるのかもしれません.「批判的読書」の部分に何度も頷きながら,不愉快な他者のことを仮想するだけで思考が止まってしまう.こころが拒否してしまう.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:33:13
.
@t_mutsumin
プラグマティズムについては自分も学習中だからわかんないけど、たぶんあの本って「TOEICで満点取れる人がネイティヴ並みに喋れるとは限らない」ってのと同じで、実は中級者以上の風景を示してないんじゃね? ならムツミンの感想は批判として成立すると思うけど。
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tricken
2010/10/21 22:37:31
.
@t_mutsumin
あと個人的経験から言うと、マジであの程度のことを演習だけでは把握できないようなカリキュラムも大学学部にゃけっこうあるから、便法として容認してもいいんじゃないか、とか。ともあれ、腹が立つ気持ちはわからんでもない。自分もこれだけじゃやだな、とは思うし。
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tricken
2010/10/21 22:41:20
.
@tricken
「良い読者」なるものがあったとして,わたしは人文研究的でないものも,みせてもらいたかったのです.むだな教養書に脚をとられずに済むようになったのは多少の利得かもしれません.けれどそれは,「読書」においてほんとうにわたしが知りたかったものではありません.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:45:14
.
@t_mutsumin
あー,なるほどなー……読書論とか離れて、本格的に批評理論とか読めばいいんじゃないかなあ。たぶんそっちの方が合ってる気がする。自分が読んでないのでは、小森陽一『出来事としての読むこと』(東京大学出版会,1996)とか、気になってるけど。
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tricken
2010/10/21 22:48:23
.
@tricken
いましらべてみました.入手して,読んでみます.そういえば夏目漱石『坑夫』は途中で止まってしまっています.好みのリズムなのですが,展開にそれほど興味をひかれずそれきり.併せ読みも検討します.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:50:38
@t_mutsumin
いいんじゃないすかね。感想ききたいっす。今ほかのことでいっぱいいっぱいだし。
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tricken
2010/10/21 22:51:34
@tricken
映画,観に行っていた程度には暇なのでは?
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t_mutsumin
2010/10/21 22:52:16
@t_mutsumin
それはそれ,これはこれ.……はい、作業戻るよー(`=x=´)
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tricken
2010/10/21 22:53:26
あいかわらずなんという低級ないいわけ.
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t_mutsumin
2010/10/21 22:54:03
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