もけたろうさんの良くわかるお話【仕事を「見て覚える」とは】

現在、まだら茶髪たろう @moke_taro

|ω･）＜職人の「目で見て覚えろ」という言葉が、一般職に通じる部分があるのかどうかをそれなりに解説。私の師匠も「見て覚えろ」と最初に言いました。当初の仕事は見てるだけ。後は、作業現場の掃き掃除だけでしたねぇ。ぶっちゃけ内心は暇だし、何を覚えろって言うんだ？という日々でした（続く

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|ω･）＜で、何も分からないままに日々が過ぎた時、「〇〇持ってこい」と言われて「へ？」となったんです。そんな部材名は聞いたことがない、と思ったので聞き返すと、「もういい」で終わりでした。ちゃんと説明してくれなきゃ和かんねぇよ、と陰で毒づくだけでしたね（続く

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|ω･）＜後は、現場内の大工に「おい、店広げ過ぎだろ！」と怒られたりもしました。「は？」となっている中、師匠は「すみません。直ぐ片づけます」と工具や部材をコンパクトに纏めたり、後で使う部材を車に戻したりしました。そんな感じですから、一服休憩は地獄ですよ（続く

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|ω･）＜興味のない話で盛り上がる職人達。で、つまらない顔の私ですから。とっとと仕事を進めた方がいんじゃね？とばかり考えていましたね。そんなある日、師匠から「溶接してみろ」と。ようやく、職人らしい仕事をさせてもらえる、と思ったんですが全然なってない（続く

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|ω･）＜うまく溶接できない中、「もういい」で終了。もう辞めてやろう、とばかり考えていましたね。こんなんじゃ、仕事を覚える訳がない、と焦ってばかりいたんですね。で、それから二ヶ月程過ぎた頃、「お前、全然仕事を見てないだろ？」と言われました（続く

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|ω･）＜まあ、辞める気があった訳ですから、「見てます！」と楯つくんですよ。でも、「いいや、全然見てない。だから、未だにそれだ」と。もう、わけわかめですよね？師匠をアンパンチしてやろうか、と思うんですよ。でも、その日の仕事終わりに飲みに誘われました。「そこで話す」と（続く

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|ω･）＜飲み屋で言われたのは、「見て覚えるのは自分の仕事だけじゃない。現場の空気。他の職人との兼ね合い。後片付け、部材の発注、長場とのやりとり、色んなことを覚えないと、職人にはなれんぞ」と。職人になったら、自分のペースで好きに仕事できるものだと勘違いしていた面がありました（続く

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|ω･）＜で、「お前が溶接下手なのは、腕の角度や目線を分かってない。炎との距離を分かってない。当てる時間を分かってない。つまり、何一つお前は見ていない」と言われました。たしかに流れでしか見てませんでした。それで、自分だけが満足していたんですね（続く

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|ω･）＜まあ、次の日からは必至ですよ。何一つ見逃してやるか！という意地もあったし、他の職人との絡みも頑張りました（プライドもあるし、気難しい人が多いので、なかなか大変です）。でも、それを続けていくと、意外とスムーズに成長できましたね（続く

現在、まだら茶髪たろう @moke_taro

|ω･）＜要は、【見て覚える】ということは、【取り巻く環境、手順を一つも見逃すな】ということなんです。そして現場内では上下関係もありますので、それも一瞬で察知して上手く立ち回れ。そうしないと、自分の作業をさせてもらえない、ということです（続く

現在、まだら茶髪たろう @moke_taro

|ω･）＜一番の教えは【どんなに暇で時間が余ってても、全力で仕事を終わらせろ。当然綺麗に一切の手を抜くな】ということです。常にそうしていれば、【とんでもない仕事量をこなさなきゃいけない時に、自然と身体は動いてくれるから】と。早く仕事が終わったら午前中で帰れ、まで言われました（続く

現在、まだら茶髪たろう @moke_taro

|ω･）＜一般職にも当て嵌まるところは少しはあります。まあ、職人は気難しい存在ですが、そうやって育っていくんです。【目で盗む】【見て覚えろ】とは、そういうもんだ、という与太話でした。まる。