「知覧の水からくり」調査レポート

2015年7月9日・10日の両日にわたって、南九州市豊玉姫神社で祭礼「六月灯」が行われましたが、これに合わせて奉納された「水からくり」について、簡単な報告としてまとめました。
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はじめに

佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

これより、先週見学をしてきた南九州市(旧知覧町)の豊玉姫神社に奉納された水からくりについて連騰します。日付は2015年7月9日・10日となります。豊玉姫神社の位置は、こちら ↓ google.co.jp/maps/place/%E8…

2015-07-16 22:14:19

「連騰」→「連投」です。。。

神社の周辺など

佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

しばしば「薩摩の水からくり」と呼ばれているこのからくり人形の演し物は、旧知覧町内で江戸時代(正確な年代は不詳)から始まったとされている。近代になってからは、中断はあったが昭和54年に復活して現在に至っている。写真は神社周辺の風景 pic.twitter.com/2bWo1S5nFA

2015-07-16 22:17:42
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

「水からくり」と言われる理由は、からくり人形の動力として水車を使っていること。神社の前を流れる用水に水車を設置して、祭礼の二日間ずっと、水車が回り続けている間、舞台の上のからくり人形が動き続ける。写真は神社の正面付近。 pic.twitter.com/pDsNZZFGR5

2015-07-16 22:20:45
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

からくりの舞台の上から豊玉姫神社の本殿を眺めたところ。今回の調査見学にあたっては、地元の保存会の皆様に色々とお教えいただき、撮影も快くご許可いただきました。あらためて御礼申し上げます。 pic.twitter.com/qIwcGRBexF

2015-07-16 22:23:36
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からくり小屋の外観

佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

こちらが神社の境内にあるからくり小屋(舞台)の外観。この水からくりは、水車を使うタイプのからくり人形としては全国にほとんど残っておらず、南薩摩のこの地域での保存伝承がきわめて貴重なものとなっている。今年の演目は「忠臣蔵」 pic.twitter.com/5RYMOjTYXe

2015-07-16 22:30:14
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

舞台の裏手から水車を。最近、新調されたとのこと。 pic.twitter.com/uUKcbvJaHY

2015-07-16 22:34:47
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

あらためて、舞台を斜め前から。保存会の皆さんの話によると、毎年、からくりの演目は異なっていて、祭りが終わると舞台装置を全部解体して、翌年は一から舞台とからくりの機構を組み直す。その作業はゴールデンウィーク明けから祭りの前日まで続くと pic.twitter.com/CqI5C42y10

2015-07-16 22:37:48
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

過去の演目は、札にして舞台の前面に打ち付けられている。裏側には制作者、関係者の氏名が一覧として記されている。例え同じ演目があったとしても、その都度、人形の配置と動き方は変えているとのこと。毎年、完全にオリジナル作品 pic.twitter.com/Lb1wMc3uWI

2015-07-16 22:44:19
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からくり人形の姿と動き

佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

ひとまず、からくり人形の舞台がどのように動いているのかを荒っぽい動画で。人形たちは、30秒ぐらいで1サイクルとなるエンドレスの動きをし続けます。/知覧人形全体1 youtu.be/6_ZxPN2Y89s @YouTubeさんから

2015-07-16 22:51:34
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

そして、こちらが人形の細部を見ながら撮った動画。祭礼が始まる前の朝にお邪魔して舞台の上から撮らせていただきました。/知覧全体・細部2 youtu.be/DGD17__Ds9M @YouTubeさんから

2015-07-16 22:56:16
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

以下、舞台装置や人形を幾つか。人形類は、昔は毎年作っていたとのことだが、最近は使い回せるものは再利用しているとのこと。人形などの小道具類はミュージアム知覧に保存してもらい祭礼の時だけ出すとのこと。 ↓討ち入りの場面(門の表と裏) pic.twitter.com/1NcAxHmUGb

2015-07-16 23:07:53
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

吉良邸の庭の様子。槍を振る人形、追いかけ回す人形など。今年の人形は動かないものも含めて29体。衣装は近所の工業高校の生徒さんたちにも手伝ったもらったとのこと。雪の真ん中に足形が描かれいるが、これは舞台を調整するときに足を置く場所の指示 pic.twitter.com/YR9L0xYuUo

2015-07-16 23:15:33
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「手伝った」→「手伝って」、「描かれ」→「描かれて」。。。

佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

舞台の背景画。大きさは幅8mほど。作画するメンバーも毎年決まっていて、今年の舞台はこれこれこうで。。。、ということを知った後に一気に描くので、完成は祭礼の数日前とのこと。ご自宅の広間で描かれているそうです。 pic.twitter.com/RNhxejzEl0

2015-07-16 23:20:18
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

吉良上野介が炭小屋から引き出される場面。この炭小屋も場面設定の都合で、一日で作られたそうです。 pic.twitter.com/VhbZ49Hf9t

2015-07-16 23:25:44
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

実際に舞台で音を出している太鼓。人間の手がバチを握っているように見えるが、これもからくり。保存会のメンバーの1人の手型を元に作製したとのこと。何というか、こういう遊び心は好きですなあ。もう一枚は天井の様子 pic.twitter.com/KkfcWG8n4i

2015-07-16 23:27:44
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

からくりの細部が分かる写真を幾つか。(1)左の人形の左足が回転する板の上に乗っている。(2)門はフックを外すことで糸が開放されて、舞台下に繋がっているおもりが落ちて開く。(3)人形の下に糸の張っている様子が見える pic.twitter.com/QQ82LOdgwr

2015-07-16 23:39:31
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佐藤賢一の中の人 @ke_1sato

炭小屋の奥に、舞台の本来の床の一部が見える。この板と板の間から舞台下と連動させるための糸を通すことになる。 pic.twitter.com/cQJMGPNHJL

2015-07-16 23:45:59
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