noiehoieさん親子の会話「日本って中国と戦争しなきゃいけないの？」

菅野完 @noiehoie

昨夜の８歳息子との話はヘビーだった。ヘビーだったのは、別に話の内容が重たいからというより、あまりにも不意打ちだったからという側面がつよい。 不意に、「ねえ？日本って、中国と戦争しなきゃいけないんでしょ？」って聞かれて、文字通り、「ふぁぁあ？？？」みたいな変な声だしてもうた。

菅野完 @noiehoie

「ふぁぁああ？　な、な、なんでそんなこと思ったの？」 「いや、だって学童で、◯◯君がそういっててたよ。戦争しなきゃいけないって」 「うーん　」 「で、あべそーりは、そのために頑張ってるって言ってた」 ってとこまできて、もっぺん 「ふぁぁああ？？？」って変な声だしてもうた。

菅野完 @noiehoie

「で、◯◯君、なんで戦争せんといかんというてたの？」 「島とられるから。埋め立てられるからって」 「ああなるほどなぁ」 。。。。これ、大人なら、コーヒーぶっかけて「死ねよバカ」で済む話だけど、子供なんで一旦、受けたらんといかん。この一旦受けるってのが、ヘビーなのよ。

菅野完 @noiehoie

「日本と中国の間に領土問題があるのは事実だよ」 「りょーどもんだいって、島のこと？」 「そう。尖閣諸島って島があって、そこが日本と中国のどちらのものかって話で、ここ数年、揉めてる」 「ほう」 「島の他の問題もいろいろある」 「だから戦争？」 「いや違う」 「ほう」

菅野完 @noiehoie

「でさぁ。こないださ、映画みながら、日本とアメリカの戦争の話したべ？」 「ああ、ばあばぁが焼け出された戦争（引用者注：彼の祖母は今年７５歳。東京大空襲経験者）？」 「そうあの戦争」 「船の戦争じゃなくてね（引用者注：日露戦争のこと）」 「そう船の戦争じゃない」

菅野完 @noiehoie

「ばぁばが焼け出されたあの戦争で、日本負けたのさ。こないだいうたみたいにね。」 「ボコボコにされたんでしょ？」 「うん。ボコボコって甘いな。完膚なきまでに叩き潰された。」 「ほう」 「でさ、まあ、あの戦争のきっかけは、日本が中国と戦争したからなんよ」 「ほう」

菅野完 @noiehoie

「でな。あんときも、中国と戦争する前に、「戦争したらあかん」っていう人いたのよ」 「へぇ　誰？」 「商売人。大阪とか神戸とかのな」 「お、おう　せーじかじゃなくて？」 「政治家にもいた。でももっぱら商売人」 「なんで？」 「そりゃそうやろ。商売相手やもん」 「あー」

菅野完 @noiehoie

「銭もうけの相手と喧嘩したないわな」 「まあな。」 「でも、してしもうた。してしもうてボロボロになって、最後は、お前も読んでる「広島のピカ」みたいになる」 「え？それガチ？」 「うんガチ」 「中国つえーじゃん」 「。。。いやだからそういう話やない」 「どういう話？」

菅野完 @noiehoie

「中国が強いとか弱いとかどうでもええのよ」 「ほう」 「あん時の戦争は日本がいろいろあって、中国の中までいって戦争した。で、抜けられんようになった。で、いろんな理屈つけて、あっちこっちと戦争せんといかんようになった」 「なんで」 「戦争するために戦争するようになったんよ」

菅野完 @noiehoie

「ほう」 「いっぺん走り出したらなかなかやめられへんねん。戦争って。で、どんどん理屈つけて戦争のための戦争とか、そのための戦争とかになんねん」 「あー。で、アメリカとまで戦争したの？」 「うん。そや。」 「でな。ここで問題や」 「何？」 「お前、日本の島とられたい？」

菅野完 @noiehoie

「んなわけない。取られたくない」 「そりゃそやわな。誰もとられたない。小さい島かて、日本の領土や。守らんとな」 「うん」 「で、守るために戦争せんといかんか？」 「わからん」 「わからんな。わからんけど、戦争したら戦争のための戦争せんといかんようになるわな。」

菅野完 @noiehoie

「とめられんようになるね。パパのタバコみたい」 「余計なこと言うなw　でもある意味その通り。お前頭ええな」 「余計なこと言うな」 「すまん。で、そこでや。島は守りたい。ほやけど、「守るためには戦争や」って、賢いチョイスやとおもう？」 「アホやね。」

菅野完 @noiehoie

「アホやろ？やめられんようになるのわかってることに手だすんやもんな」 「愚劣やね」 「ぐ、愚劣。。。お前なんでも俺の真似すんな。外でそんな言葉使うなよ」 「パパがよく使ってるのに？」 「漢字で書けるようになってから使え」 「わかった。で、愚劣だとおもう」

菅野完 @noiehoie

「アホやろ？やめられんようになるのわかってることに手だすんやもんな」 「愚劣やね」 「ぐ、愚劣。。。お前なんでも俺の真似すんな。外でそんな言葉使うなよ」 「パパがよく使ってるのに？」 「漢字で書けるようになってから使え」 「わかった。で、愚劣だとおもう」

菅野完 @noiehoie

「で、いきなり戦争や！　っていうのが愚劣やとして、「戦争しなきゃいけない」「あべそーりはそのために頑張ってる」って意見を検討してみ？」 「。。。愚劣？」 「そやろ？」 「あーなるほど」 「戦争せなあかん　という意見はそういう類の話。」

菅野完 @noiehoie

「で、いきなり戦争や！　っていうのが愚劣やとして、「戦争しなきゃいけない」「あべそーりはそのために頑張ってる」って意見を検討してみ？」 「。。。愚劣？」 「そやろ？」 「あーなるほど」 「戦争せなあかん　という意見はそういう類の話。」

菅野完 @noiehoie

「人が死ぬから戦争がダメ　っつー面もある。そやけどパパはそこはどうでもええと思う。まああかんことやけど。」 「やめられなくなるからダメだってことだよね？」 「そう。そこが一番の問題やとパパは思う」 「あー。」 「ばぁば、まだ東京大空襲の話するやろ？」 「うん」

菅野完 @noiehoie

「人が死ぬから戦争がダメ　っつー面もある。そやけどパパはそこはどうでもええと思う。まああかんことやけど。」 「やめられなくなるからダメだってことだよね？」 「そう。そこが一番の問題やとパパは思う」 「あー。」 「ばぁば、まだ東京大空襲の話するやろ？」 「うん」

菅野完 @noiehoie

「テレビでいうてるみたいに、「今年で終戦 70年」やっていうてるのに、まだばぁば、戦争の話するよな？」 「まだしてる」 「やろ？　あの人のなかで、あの戦争、まだ終わってない。」 「はぁ」 「はぁって。。。ここはまあ難しいわな」 「ようわからん」 「そんでええ」

菅野完 @noiehoie

「テレビでいうてるみたいに、「今年で終戦 70年」やっていうてるのに、まだばぁば、戦争の話するよな？」 「まだしてる」 「やろ？　あの人のなかで、あの戦争、まだ終わってない。」 「はぁ」 「はぁって。。。ここはまあ難しいわな」 「ようわからん」 「そんでええ」

菅野完 @noiehoie

「とにかくや。戦争やったら戦争のための戦争とかそのための戦争とか、やらんといけんようになる。ほんで、なかなかおわらん。始めんのは簡単や。終わらすのが難しい。」 「あー」 「ほんだら、「戦争せんといかん」とか言う人いたらどうする？」 「馬鹿だろお前って思う」 「そやな」

菅野完 @noiehoie

「とにかくや。戦争やったら戦争のための戦争とかそのための戦争とか、やらんといけんようになる。ほんで、なかなかおわらん。始めんのは簡単や。終わらすのが難しい。」 「あー」 「ほんだら、「戦争せんといかん」とか言う人いたらどうする？」 「馬鹿だろお前って思う」 「そやな」

菅野完 @noiehoie

「口に出してもええと、パパはおもうよ」 「え？　馬鹿だろお前って？」 「うん。だって馬鹿やもん　一人で馬鹿ならかまわんけど、他人を巻き込む馬鹿やもん」 「はぁ。レイシストいたら学校でも椅子投げてでも文句言えっていうパパのいつものあれ。」 「そう。そんでいい。」

菅野完 @noiehoie

「口に出してもええと、パパはおもうよ」 「え？　馬鹿だろお前って？」 「うん。だって馬鹿やもん　一人で馬鹿ならかまわんけど、他人を巻き込む馬鹿やもん」 「はぁ。レイシストいたら学校でも椅子投げてでも文句言えっていうパパのいつものあれ。」 「そう。そんでいい。」

菅野完 @noiehoie

「だけど、○○君、友達だし仲良しだし難しい」 「ほんだら余計やらんといかんといかん」 「いや、わかるよ。そこパパのいつもの論理でしょ」 「ろ、論理。。。お前それマジやめろ」 「その論理はわかるけど難しい」 「お前に任せる。考えつつ寝ろ」 「寝る。おやすみ。」