人魚姫の憂鬱

あさこ@お母さんは心配症(ﾟﾚﾟ) @yoko_asako

① 父親から絶対入るなって言われてた部屋。 そこに入ると･･･ 鎖につながれた女の子。 ｢え？誰？ ･･･てか、なんで捕まってるん･･･？｣ その日から、 俺の頭は。 彼女を救うことだけを考えてた。 #人魚姫の憂鬱 pic.twitter.com/Z0mCUiw0gs

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② ｢なぁ･･･なんであんたここにおるん？｣ 俺がそう聞くと、 彼女は俺を睨みつけた。 ｢のんきな男やね。 あんた。もうすぐ死ぬんやって。 だから･･･それを防ぐために、 わたしを捕まえたんよ。 あんたの父親が。｣ ･･･なんそれ？ 諸々夢物語？ #人魚姫の憂鬱

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③ つーか。 俺、そんなはよ死ぬん？ だからか。 毎月病院通わされてたんわ。 ･･･アホらし。 こんな女の子に どーやって救われるっていうん？ 俺は笑って。 ｢じゃあ。 一緒に逃げよ？｣ そう告げた。 #人魚姫の憂鬱 pic.twitter.com/Djo3S5Yfcj

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④ ｢逃げるって あんた状況わかってる？｣ 戸惑う彼女の鎖を 俺は見つけた工具で取り外す。 ｢わかってるつもり。 でも。俺には無理。 あんたみたいな女の子拘束して。 自分が助かるとか？ そうなる意味がわからんし、 女の子犠牲にする時点で無理。｣ #人魚姫の憂鬱

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⑤ ｢逃げよ？ あんただって。 俺のために生きるとか嫌やん？ だから･･･な？ お互い自由になろうや。｣ #人魚姫の憂鬱 pic.twitter.com/RmLzgyYoLL

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⑥ 彼女の手を掴んで 一心不乱に走る。 ｢どこ行くの？！｣ その問に俺は笑う。 ｢夏やし！ 海に行こうや！｣ ･･･そのチョイスが 悲劇に繋がるなんて。 俺は思ってもなかった。 #人魚姫の憂鬱

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⑥ たどり着いた海で 彼女が笑う。 ｢海！大好き！｣ その笑顔が。とても眩しくて。 水辺ではしゃぐ 君に恋をしたみたい。 ｢俺はお前が好き。｣ そう呟いたら。 君は真っ赤になったよね。 #人魚姫の憂鬱 pic.twitter.com/9OehyPrFuf

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⑦ ｢ねぇ、やめて･･･ うちとは･･･あかんよ。｣ 彼女はそう言うけど 俺は止められへん。 ｢だって好きやもん。 触りたくて･･･たまらんねん。｣ 俺はそう言うと、 一目につかない岩陰に彼女を連れて。 貪るように唇を重ねた。 #人魚姫の憂鬱

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⑧ ｢俺の事･･･嫌い？｣ そう耳元で囁きながら 彼女の体に指を這わす。 ｢やっ･････ちょ･･･ あかんて･････ もう、触らんで･････｣ そんな言葉にお構いなく。 彼女の割れ目に指を這わす。 そこは･･･十分すぎるほど濡れていて #人魚姫の憂鬱

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⑨ ｢こんなに濡れてるんに？ 嫌なん？｣ そう囁くと。 彼女は諦めたように 俺に手を回す。 ｢もう。ええよ。 好きにして？ あんたになら。 捧げてもええわ。｣ #人魚姫の憂鬱

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⑩ 唇と唇が、 お互いを求め合う。 這わした手がお互いをとらえて 交わろうとする。 ｢あっ･･･ふ りょおちゃ･････あかん｣ 彼女の白くて綺麗な体を 隅々まで味わいたい。 #人魚姫の憂鬱

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⑪ ｢もぉええよ･･･ あんたになら。 全部あげる･････｣ そう言うと彼女は体を俺に明け渡して。 ｢入れてよ･･･もう、我慢できひん｣ そう言われるがまま 俺は彼女を貫いた。 #人魚姫の憂鬱

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@yoko_asako: ⑫ 彼女の狭い壁の内側を 俺の欲望が出入りする。 ｢あっ･･･ふ///｣ 彼女の官能的な声が 脳内にこだまする。 ｢あかん･･･その声。えろい。 ごめん･･･俺･･･もう無理かも｣ 俺がそう呻くと 彼女は小さくうなづいて。 #人魚姫の憂鬱

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⑬ ｢ええよ･･･来て･･･｣ そう言った彼女の声を合図に。 俺は欲望を 彼女の中に放った。 ＊＊＊ ･････遠くで 彼女の声が聞こえる。 ｢これで･･･良かったんやね･･･｣ ･･･え？ どう言う意味？ #人魚姫の憂鬱

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⑭ 次の瞬間 目を覚ますと･･･ 傍らには そっと目ふせる君がいた。 ｢なぁ･･･起きて？ 俺･･･起きたよ？｣ やけど。 君は冷たいまま。 #人魚姫の憂鬱

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⑮ ｢なぁ･･･起きて？ 起きてや。 もっと遠くへ。 一緒にいこうや？｣ そう言いながら君に触れた時。 絶望的な体温を感じる。 ｢え･････なんで？ なんでこんなに冷たいん？｣ #人魚姫の憂鬱

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⑯ そこへ･･･非常な声が。 ｢成功や。 これで。亮は救われる。｣ 見上げると そこには大嫌いなオヤジの顔。 ｢お前･･･なんしたん｣ オヤジは気味悪く笑う。 ｢お前が触ったのは。 人魚らしい。 人身売買のマーケットで たまたま見つけたんや。｣ #人魚姫の憂鬱

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⑰ ｢それを抱いたらな？ 永遠の命を手に入れるんやと。 良かったな亮。 これでお前は最高の武器になれる。｣ そう言い残すと オヤジは俺と君を残してその場を去った。 なんやそれ。 つまり。 こいつを抱いたことで 俺は永遠の命を手に入れ、 お前は死ぬん？ #人魚姫の憂鬱

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⑱ ｢なんで！？ なんでそれを知ってて俺に抱かれたん！？｣ 君を抱きしめて 俺は泣き叫ぶ。 すると･･･ 波音のあいだに 君の声が聞こえる。 #人魚姫の憂鬱

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⑲ ｢ええんよ･･･ あなたを救いたかった。 あなたになら、 捧げていいと思った。 ･･･私は命を司る人魚姫。 愛したあなたに 永遠の愛と 命を捧ぐよ。｣ #人魚姫の憂鬱

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⑳ ｢そんなん！！！いらんよ･･･ 俺は死んでも良かった･･･ 君がそばにいてくれるなら･･･｣ そう言って抱きしめた瞬間 彼女の声が頭に響く。 『私の命を あなたが生きて。 あなたが生きる限り 私は生き続ける。 ･･･あなたの中で。 貴方の元で。』 #人魚姫の憂鬱

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㉑ 気持ちが 君を愛してる。 俺は 冷たくなる君を抱きながら誓う。 ｢愛してる･･･ 君の分まで･･･ 俺は生きるから･･･｣ #人魚姫の憂鬱

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㉒ 報われない。 そんなことわかってる。 でも。 泡沫の愛を君にささごう。 『この命･･･君のもの。』 【ＥＮＤ】 #人魚姫の憂鬱 pic.twitter.com/ivCsEYVf3v

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