渋谷家の人々×すばる、イライラする。

あさこ@お母さんは心配症(ﾟﾚﾟ) @yoko_asako

1 いつもと同じ夕飯時。 でも、いつもとは違う。 ｢妙ちゃん！はよしてや！｣ 俺はイライラしていた。 その様子に、 向かいに座る亮がニヤニヤしてる。 ［果歩ちゃんおらんくて そんなに寂しいん？］ そう。果歩が部活の合宿で 一昨日から不在なのだ。 #渋谷家の人々

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2 ｢黙れくそガキ！｣ 俺は腹が立って、 机の下で思いっ切り亮の足を踏んだ。 ［いったぁ！！？なんなん！？ 暴力反対！！！ 果歩ちゃんにちくってやる！！！］ その言葉を俺は鼻で笑い飛ばした。 するとそこへ、 妙ちゃんがご飯を持ってきた。 #渋谷家の人々

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3 《はいはい。ケンカしないの。》 そう言って差し出したのはオムライス。 食べようとスプーンを手にした時、 俺は気づいた。 ･････その卵の上に、 妙ちゃんからの メッセージが書かれてたんや。 《どんまいすばる♡》 それを見て、俺は妙ちゃんを睨んだ。 #渋谷家の人々

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4 ｢妙子こらぁ･････｣ そう言いかけた時、 亮が俺に向かってスマホを突き出す。 何がなんだかわからんくて、 俺は声をあげようとした。 ･･･が、それより先に、 スピーカーにされたスマホから 俺を怒鳴る声が聞こえた。 『すばる！？何やってんの！？』 #渋谷家の人々

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5 ｢はっ！？果歩！？｣ そう。声の主は果歩やった。 亮が電話したんや。 俺は声を押し殺して、 目だけで亮を威嚇する。 せやけど亮は果歩が味方やからか 全然ひるまない。 『ちょっとすばる？ 何イライラしてんの？ お土産買って帰るから。 大人しくしてな？』 #渋谷家の人々

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6 その言葉に、俺は ｢･･･はい。｣ としか返せず。 亮と妙ちゃんはニヤニヤと笑った。 そんなこっちの状況も知らず、 果歩は会話を続ける。 『ねぇ。明日迎に来てや。 もうヘトヘトやから歩かれへん。 すばるの自転車の後ろ乗せて？』 #渋谷家の人々

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7 問いかけに、 俺は真っ赤になって答える。 ｢しゃーないなぁ。 行ってやる！｣ ･･･電話の後 ニヤニヤと見つめる 亮と妙ちゃんの視線に耐えつつ 俺はオムライスを食べた。 ｢見るなアホ！｣ そうボヤきながら。 #渋谷家の人々 pic.twitter.com/mlugZPjudR

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