大地丙太郎監督の「カンフーくん」の話と漫画原作の映画の難しさについて
- kanata0954
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聞いたわ。この内容に関して後でじっくり語るわ。 RT @akitaroh: 宇多丸が映画「カンフーくん」を酷評 m.youtube.com/watch?v=Vy3sFv… ほほお、近いうちにじっくり聴きたいぜ。
2015-09-04 19:23:51ぶたこちゃRTまつり中だったかな?「カンフーくん」の文字を見つけてギョッとなったわけよ。なんで今さら「カンフーくん」?と思ってそのコトを書いたら、なんだかラジオの企画で「カンフーくん」を見るイベントがあったとか? やなイベントしやがるなと思ってそん時はやり過ごしてたんどけどさ…
2015-09-04 22:55:25また今朝かな?「カンフーくん」の文字を見かけてね。そういやと思って検索してみたら、「宇多丸が映画「カンフーくん」を酷評」ってのがヒットしたのね。 ほんで聞いて見た。 m.youtube.com/watch?v=Vy3sFv…
2015-09-04 23:00:10うーんとどういう順番で語ろうかなあ〜。 いろいろ前後して支離滅裂になるかも知れない。 とりま、俺はこの映画の「脚本」で名前が載っていて、実際書きました。 2008年なんだってね。7年前かあ〜。もっと昔の気がする。
2015-09-04 23:02:21宇多丸って人のことチートも知らないのだけど、この「酷評」の内容はまったく同感。もっと酷るネタはめちゃあるんじゃないかな? でもさ、聞き終わって思ったんだけど、ヒドい映画を酷評しても面白くないのね。酷評するならやっぱ誰もがいいと言ってるけど実際はクソな映画を酷評した方がいいわ。
2015-09-04 23:08:46俺はこの映画の試写会を見た後倒れたの。過呼吸症候群で。あまりの出来に見た後、友達呼び出して下北沢で飲んでる内に手足が痺れて来てさ、その場でうずくまって。学生の時に一度過呼吸で救急車で運ばれた経験あったから命に別条ないとわかってた。だからそのままタクシーに乗せてもらって帰宅した。
2015-09-04 23:15:17その時倒れた原因はカンフーくんだけではなくて、もうひとつ大きなショックがあった上でのダブルショックというコトだった。学生の時の過呼吸症候群もやっぱり複合的なショックの重なりだったな。って、過呼吸症候群の話じゃないか(^^;;
2015-09-04 23:18:20あのね、この「カンフーくん」の脚本を書くコトになった経緯。 ある日、大地のところにこの映画製作のプロデューサーさんがやって来たのです。 「大地さん、映画の脚本を書いてくれませんか?中国で最高にいい子を見つけて来たんです。この子を主役にして」 で、チャン・チュワンの写真を見た時、
2015-09-04 23:24:48俺は「かわいー〜〜」と思ったよ☆ 宇多丸さんは可愛くないと言ってたけど、俺は可愛いと思った☆ で、そのプロデューサーさんが言った言葉が俺はグッと来たんだ。 「僕は映画界にいるけど、今の日本映画はダメなんです。なにか新しい風を吹かせたいのです。それには大地さんのようなぶっ飛んだ
2015-09-04 23:27:42発想の人が必要なんです。書いて下さい」 こんなのグッと来ないわけないよね。俺も常々そう思ってたのだから。 今はまた違うかも知れないけど、当時はそんな雰囲気だった。 ちなみにこの映画のタイトルに乗ってるプロデューサーさんではないです。 その辺は謎です。映画界(^^;;
2015-09-04 23:30:07でね、書きました。 あ、その時にひとつ言われたコトがあって。 泉ピン子さんを出してほしいと。それは内部事情がなんかあったのかと思うけど、大地はそれは面白いと思った。それでこの話の大枠が出来たの。 宇多丸さんは「コレはカンフー映画じゃない、ハットリくんだ」と言ってたけど、まあそれが
2015-09-04 23:35:03やりたかったので、そこは上手く行ったのだな…T^T ニュー幸楽は俺の脚本にあるし、それを使っていい?と橋田壽賀子さんにピン子さんはちゃんとお断りを入れてるんだよ。なんか嬉しかったね。 そうして出来た脚本、実はこれを語るために探して見た。あったよ。そしたら5稿って書いてあった。
2015-09-04 23:38:47でも触りのところしか読み返してないよ。忙しいからさ。 プロデューサーさん、脚本書いてる時から「監督誰にしようかな」と呟いてた。そっちの方はわからない範囲だったけど、俺…は候補に入ってないのね…と、ちょっとさみしくなった。ちょっとやりたかったのは確か。脱稿した時には監督は決まってた
2015-09-04 23:42:07プロデューサーさん、出来上がった5稿を見て「あとは監督に預けていいですか?」と言った。 俺はアニメ屋だから、実写でここは出来んのか?みたいなシーンもいっぱい書いたから、アレンジはいろんな条件の中でやってもらうしかないよなと思ったのと、自分が監督してる作品も結構コンテでいじったり
2015-09-04 23:45:09するので、あとは監督に任せようと思ったの。そうすべきだと。 そこは後で過呼吸になる原因のひとつだったと思う。 プロデューサーさんが、この監督はVSXに長けてるんですよと言った時「ん?」とひっかかりはした。 個人的にCGが嫌いってのもあったし、チャンという逸材を活かすのにVSXは
2015-09-04 23:48:10要らんだろうと思ったんだよね。 脚本で「これは大変すぎるからカットして下さい」と言われたシーンがあって、それは浅草の花やしきのジェットコースターが暴走しちゃってコースをはみ出して浅草の街の上空に飛び出しちゃうの。それをカンフーくんが太極拳で元に戻すというシーン。
2015-09-04 23:50:46そこカットしたのにあとどこにVSX使うんだろうって思ったりして(^^;; あかん、書いてる内にいろいろ思い出して来てなんだか長くなってきたよ。
2015-09-04 23:53:03端折るね。 アクション監督が谷垣さん聞いてコレは震えたね。 撮影現場にも何度かお邪魔してアクションをつけているところも見た。武田真治くんが新宿の稽古場で本気でアクションの稽古をしてるのも観に行った。 そういうのはワクワクした。 でも現場で見た台本の直しに「え?」っとなったことが。
2015-09-04 23:56:36ピン子さんが、主人公の女の子のおばあちゃんになってたことだ。 コレはかなりのショックだった。 そしてこの映画の出来の悪さは、大地はすべからくここよところにあるのだと思ったのだ。 あ、ここのところはあくまでも当時思ったこと。現時点の考察はまた別にある。
2015-09-05 00:00:33大地の脚本では小学生の主人公の、ピン子さんはお母さん。 いい? お母さんなの。 絶対お母さんにしてほしかったの。 実際の年齢がどう見たってピン子さんは小学生のおばあちゃんだろう…と言うのが、この映画の常識ある判断になったの。 それじゃ面白くないんだよ。
2015-09-05 00:02:57ピン子さんがお母さんでいいじゃない。 なんか事情があったんだよ! 小学生の娘がいるんだよ! お母さんなんだよ! と、そんな感じで至る所が変更されてしまっていたの。 でも、そんな中で、矢口真里ちゃんが文部省の潜入捜査官として小学生の振りをしていたとかの設定はそのまま。
2015-09-05 00:06:10常識的な直しとぶっ飛んだ設定が混在してしまって、それこそ宇多丸さんが言っていたように「なにをやってんのかさっぱりわからない」映画になってしまった。 そしてもうひとつ、ラスボスは俺は松方弘樹さんのイメージで書いていたから西村さんではイメージが違いすぎた。
2015-09-05 00:08:50最後の死闘は六本木ヒルズの屋上で松方弘樹とチャンとの一騎打ち、そこに非力な子供たちが助けに入る…というシナリオだった。少しやってくれてたけど。その辺のイメージは「スケバン刑事2」の映画なんだよね。 ラストのなんだかファンタジーなカンフーくんの退場はまったく脚本にはなかった。
2015-09-05 00:11:27