現役兵が多い=精鋭扱い?戦時の編制と教育の話

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こんぱすろーず @flowerclass

うーん、別に末期戦的状況でなくとも動員で戦力を充足する20世紀初めの軍隊では現役兵の割合が高い部隊は精鋭扱いが普通じゃないけ?動員編制関係の用語で「兵の素質」って基本的には現役か予備・後備であるか(予備・後備役である場合は初召集か再召集か)を指すものだしな。

2015-10-02 19:59:24
MURAJI @murajidash

@flowerclass 確かに総力戦大動員な軍隊では仰る通りの傾向ですね。 ただWW1末期ドイツ軍とか末期日本軍とかは現役兵に対する持ち上げ方が凄くて、何だかなあと思う事ありましたので

2015-10-02 20:07:13
MURAJI @murajidash

1944ぐらいからのドイツ軍や日本軍がやってた教官を大量に引き抜いて新規部隊の基幹人員にしたり、教育部隊を戦闘部隊に改編したりするのは一時的なパワーアップにはなりますが、それ以後は新人の教育が難しくなります。

2015-10-02 20:13:46
こんぱすろーず @flowerclass

なお本土決戦の根こそぎ動員部隊でも第一次兵備動員部隊は、現役兵の比率が55-60%を保っていて、これは満州から呼び戻した第36軍の主力などとそれほど変わらなかった。まあ新規徴兵者が多数在営していた各軍管区の補充教育隊を基幹にして編成したんだからある意味当然なんだけど。

2015-10-02 20:02:15
こんぱすろーず @flowerclass

新規徴兵者の教育訓練にあたる補充隊を前線部隊に改編してしまったのちはどうやって新兵を教育したのか、というと基礎の基礎だけ訓練して部隊に放り込んで残りは教育することになるわけで、本土決戦準備がさっぱり進まなかったのは膨大な招集者に対する教育に手を取られていたからでもある。

2015-10-02 20:07:24
こんぱすろーず @flowerclass

日本軍が教育訓練部隊を実戦部隊に改編したせいで教育がおろそかになるのは別に末期に限ったことではなく、1940年にはすでに大陸に展開する野戦高射砲部隊の編成が絶望的に間に合わないため、高射砲教育補充隊をすべて解体のうえ実戦部隊に再編成したためのちの教育に大きすぎる差支えが出ている。

2015-10-02 20:20:00
こんぱすろーず @flowerclass

1944年頃から本土防空のためしゃかりきになって整備した高射砲部隊は、少数の高射学校修了者をのぞいて素人の兵士を一から鍛えながら連日の防空戦闘を行うといういらん苦労をさせられることになった。

2015-10-02 20:22:53
こんぱすろーず @flowerclass

寝るといいつつまた本土決戦の話をするのだけれど、前線部隊は気の遠くなるような工数の築城作業(建設機械などない)をこなしつつ教育未了で部隊に放り込まれた兵士の基礎的な訓練もやりつつさらに自活のために農耕や漁労までやらされたわけで「いい加減にしろ」と軍司令官がキレている史料もある

2015-10-02 22:13:45
こんぱすろーず @flowerclass

最後は軍管区・師管区司令部が野戦軍司令部を兼ねた(たとえば「日本の一番長い日」に出てくる東部軍司令部は同時に第12方面軍司令部でもある)ので、軍司令部は作戦と動員・編制と言った軍政(事実上停止してはいたが)までやってたのだからキレもするだろう。後方勤務ってなんだ。

2015-10-02 22:20:01