覚せい剤は覚せい剤だけで中毒が続くわけではない

先ほどの記事では簡単に言うと、ドラッグだろうがタバコや酒だろうが、中毒になるプロセスに化学的な要素は当然含まれるけど実はそれは主因ではなくて、孤独だとか不幸だといった精神的な要因の方がでかい、って内容。
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∫fxdxせんせい @sinxcosxtanxdx

サザエさんのワカメちゃんとタラちゃんが覚醒剤を使用している! これは60年前ころのサザエさん。 みなさん、信じられないかもしれないけど、この頃はヒロポン(覚醒剤)という名前で普通の薬局で販売されていたんだよ。 pic.twitter.com/0upoQRVd3y

2016-02-03 15:14:35
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リンク The Huffington Post The Likely Cause of Addiction Has Been Discovered, and It Is Not What You Think It is now one hundred years since drugs were first banned -- and all through this long century of waging war on drugs, we have been told a story about addiction by our teachers and by our governmen...

(概略の仮訳)
タイトル:彼は言う、中毒を引き起こす原因は発見された。しかしあなたが考えていないものだ
執筆者:ヨハン・ハリ チェイシングザスクリーム 麻薬戦争の始まりと終わりの日
 薬物が最初に禁止されて百年が経ちました。薬物をめぐる、犯罪、戦争が起きてきました。しかし、私は中毒についての考え方を間違っていたようです。
 私たちは多くのものを変えなければなりません。私たち自身も。
 中毒というのは20人が20日間服用し続けて依存が起きるのが本当の中毒です。
 薬漬けのラットの広告は見たことがあるでしょう。
 しかし、1970年代にバンクーバーの心理学教授、ブルース・アレクサンダーはその奇妙さに気がつきました。彼はラットパークを建てたのです。そこではラットには美味しい食事やオモチャがあたえられました。
 その結果はラットは薬の入った水を避けました。主として単独で不幸だったラットは中毒になりましたが、楽しい生活をしていたラットは全く中毒になりませんでした。
 最初はラットの気まぐれだと思いました。そして人間の実験があります。つまりベトナム戦争では20%がヘロイン中毒でガムをかむほど一般的といわれていたほどです。帰還兵は家庭に復帰できるのか心配されました。
 しかし中毒になった兵士の85パーセントは単にやめただけでした。もう薬は欲しがりませんでした。
 アレクサンダー教授の発見は右翼とリベラルから攻撃されました。しかし実際、中毒とは、あなたではなく、あなたが抜け出せない環境によって起きるのです。
 さらに教授は研究を進め、そのように中毒になったラットを良い環境に戻すと通常の生活に戻りました。
 私は非常に困惑しました。
 しかしカナダの意思、ガボール・メイトによると、数ヶ月医療で強いヘロインを使った患者も中毒にならない患者がいることがわかりました。
 これは中毒者を理解するためにさらに洞察が必要であることを意味します。
 ピーター・コーエンは、中毒ではなく接合と言っています。私たちはお互いを接合できない場合、接合するものを探します。ヘロイン中毒者はヘロインと接合しているのです。
 つまり中毒に対抗するのは飲酒ではなく、人間の絆です。
 このことを知ってもまだ疑問を持っていました。しかしラスベガスのギャンブラーは言いました。私はギャンブルにハマっていますが、ギャンブルには化学的依存要因(化学的フック)(編注:ここでは脳内麻薬のことは指していない。外部から摂取することを指す)がありません。
 さらにリチャード・デグランドプレの本でこの疑問の回答がありました。
 ニコチンは誰もが認める中毒物質でしょう。しかしニコチンパッチが開発されたので、ニコチン中毒者は喫煙から解放されるだろうと楽観的に信じられました。
 しかし、喫煙者のうち17.7パーセントしか効果がありませんでした。
 化学的な誘因が中毒の原因と考えられてきましたが、実は中毒の原因のほんの一部でしかないのです。
 このことは100年を通じての薬物との戦争に大きな意味を持ちます。ドラッグは中毒になるにしろならないにしろ、あまり意味がないのです。
 皮肉なことに薬物との戦いは、薬物中毒に対する誘因となっています。
 私は先日刑務所に行きました。囚人は出獄しても前科でまともな雇用はないでしょう。これはラットの檻です。
 代わりの案があります。薬物中毒者が世界と再接合できることを助けるようにデザインされたシステムを構築するのです。彼らが薬物中毒から解放されるように。
 これは理論的ではありませんが、実際に起きています。15年前のポルトガルの例です。薬物中毒者を逮捕する代わりに社会に接合できるように生活を保障し、雇用を保証したのです。
 それには効果がありました。
 なので私たちは考えを変える必要があります。
 確かに中毒を愛するなどということは難しいです。しかし関係を絶つことは中毒をとめません。逆に中毒を悪化させます。
 私はこの長い研究のたびを終えてみると、中毒に対する戦争ではなく、中毒に対する愛の歌を歌うようになりました。

 この全ての詳細についてはwww.chasingthescream.com もしくは書籍をご参照下さい。

Dr. RawheaD @RawheaD

↓そうそう、これについて面白い記事読んだね、ちょっと前に。シャブだろうが阿片だろうが、どんな人でも一度試しちゃったら中毒になる!みたいなのは実は誤りだ、って。 これだ:huffingtonpost.com/johann-hari/th…

2016-02-04 10:13:55
Dr. RawheaD @RawheaD

オキシコドンなんか阿片を強烈にしたようなもので、中毒になっちゃう人は一発で中毒になって家庭崩壊とかまで行っちゃう危険ドラッグなのに、多くの人は、手術後とかに暫く摂取してても、痛みが無くなったら普通にやめられる。俺も盲腸やったときに処方されて数日摂取してたけど、なんてことなかった

2016-02-04 10:16:47
Dr. RawheaD @RawheaD

先ほどの記事では簡単に言うと、ドラッグだろうがタバコや酒だろうが、中毒になるプロセスに化学的な要素は当然含まれるけど実はそれは主因ではなくて、孤独だとか不幸だといった精神的な要因の方がでかい、って内容。

2016-02-04 10:27:47
Dr. RawheaD @RawheaD

つまり、人間的な繋がりが豊かで、精神的に満たされてるような人は、一般的に超危険とされてるような麻薬を多少試しても中毒になりづらく、孤独で人との繋がりに飢えてるような人は逆に一発で、中毒になったりする。そのプロセスを「中毒になる」ではなく、「ドラッグとボンディングする」と表現してる

2016-02-04 10:31:30

概略では接合と訳しています

Dr. RawheaD @RawheaD

そう考えると、例えばギャンブル中毒なんかも納得するところあるんよね。あれは(脳内麻薬はドピュドピュ出てるんだろうけど)別にケミカルを摂取するわけじゃ全然無いのに、最凶の麻薬並みに中毒性があるって言われてる。中毒の主因がケミカルではない、って考えると、なるほど、ってなるよね。

2016-02-04 10:36:06
Dr. RawheaD @RawheaD

俺が今まで聞いた映画の(否定的)コメントで一番納得いかなかったのが、「シャイニング」を一緒に観た後に(俺は数度見てた)従兄弟が言った「主人公(ジャック)が気持ち悪かった、最悪だ!」ってコメントだな。「いや、そこポイントだから」って。

2016-02-04 10:47:17
Dr. RawheaD @RawheaD

まぁ、だから、麻薬(使用の方)犯罪で捕まる人は、再犯率が高いってのも分るよね。ブタ箱にぶち込まれて「更正」プログラムを経由しても(そして、その間必然的に薬物を経っていても)、根本原因の方が是正されなかったら、出所後にまたすぐ手を出すでしょう。

2016-02-04 11:01:05
Dr. RawheaD @RawheaD

なので、本気で麻薬中毒者を「更正」させようと思うなら、今みたいに「麻薬やるやつ=悪人」みたいなスティグマになっちゃう社会じゃまずいんよね。中毒者が必要としてるのが、断薬だったり反省の時間なんかじゃなく人との繋がりなのだったら、ベタだけど、愛情を持って接さないとならんわけです。

2016-02-04 11:08:50
🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

今の医療技術なら「習慣性のあるクスリを完全に断ち切るクスリ」みたいなモノができそうな気がするんだけれど、無理なのかしらん(・ω・)?

2016-02-04 12:33:36
Dr. RawheaD @RawheaD

@aphros67 例の記事にあるように、中毒の主因が、クスリの化学的性質に無いのであれば、そう簡単にはいかないんでしょうねぇ

2016-02-04 12:34:55
Dr. RawheaD @RawheaD

そうですか、それはどうも(笑) twitter.com/Cabagine/statu…

2016-02-04 12:29:21
キャベ @Cabagine

うわー。この結論、すげー危険だな。 社交性があって精神的に満たされているひとはアニメや漫画に熱中しない、みたいなこと言うひとと同じ匂いがプンプンする twitter.com/RawheaD/status…

2016-02-04 12:28:32
Dr. RawheaD @RawheaD

生活を脅かすような中毒と、アニメや漫画に「熱中」することの区別も付かないタコ助が一匹、TLを横切っていった。

2016-02-04 12:31:03
Dr. RawheaD @RawheaD

急性虫垂炎オペ(最中に破裂)後にオキシコドン処方されて、6時間毎に1錠投与してたんですが「痛みが酷いときは2錠」って言われてて、退院3日目だかに耐えられなくて2錠食ったらすごい多幸感でした。醒めてから怖くなって以後やめましたねw twitter.com/vc_neco/status…

2016-02-04 17:16:58
ねこまた見習い💙стою з україною💛 @vc_neco

@RawheaD 疼痛の存在下ではすでにオピオイド受容体に対して内因性物質が産生されていて、オピオイドのカッパ受容体に結合しているために、オピオイドを投与されても快楽を得ることはないとされています。疼痛緩和に必要な量を超えた場合には依存形成が生じることはあります。

2016-02-04 17:13:39
Dr. RawheaD @RawheaD

例えば疼痛処理の為に「1日10mg摂取してください」と処方されて、その用量・用法を守れば(適切使用)依存形成されない、というのが正確だとしても、そこで、その用量を超えて投与しちゃう(不適切使用)人が出てくるって時点で、既に「中毒」のプロセスが作用してるって言えるんじゃないのかなぁ

2016-02-04 17:21:35
Dr. RawheaD @RawheaD

ここで言う「中毒」は、麻薬の持つケミカルの「フック」という意味での(一般的に捉えられてる)薬物中毒ではなく、先にツイートした記事の中に出てくる意味でのアディクションのことね。

2016-02-04 17:23:36
Dr. RawheaD @RawheaD

麻薬とか覚醒剤みたいなものは「キメたらもの凄く気持ち良くて、どうしても、またキメたくなる」というのが中毒のメカニズムだ、って思い込んで来たわけだけど、その考え方が根本的に間違ってるんじゃないか?ってのが先の記事の内容ね。

2016-02-04 17:37:11
Dr. RawheaD @RawheaD

確かに、よく考えたら「すげー気持ち良いから、中毒になり、(精神的に)依存する」っての、なんら必然性はないんよね。

2016-02-04 17:38:46
和田芽衣_visual activist @wadamei_photo

@RawheaD どうも、わだまやの妹です。元緩和ケアのチームで働いておりました。参考にどうぞ。kanwacare.net/kanwacare/cont…

2016-02-04 17:13:42
和田芽衣_visual activist @wadamei_photo

@RawheaD なので、日本においては麻薬の処方はものすごく厳密です。外泊や退院時に麻薬が必要なケースは限られますし、注射の場合はもう機械の方で「何時間に何回まで」という設定をしたらそれ以上はボタン押しても出ません。

2016-02-04 17:35:41
和田芽衣_visual activist @wadamei_photo

@RawheaD 疼痛があっても、必要以上の麻薬を投薬すれば(すなわち誤用)身体的依存は形成されます。医師でも、この計算やら各種麻薬の使用方法が下手な人はおり、結果依存形成される人も中にはいます。貼るタイプの麻薬は特に容量計算が内服などよりも難しいために、過量投与になりがち。

2016-02-04 17:18:28