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「ぼくは野球部に所属している」を "I belong to the baseball club." ではなく "I am belonging to the baseball club." とどうしても訳してしまう理由を少し考えてみます。
2016-02-11 14:12:55①車が走っている ②彼女には前に一度会っている ③ドアが開いている ④山がそびえている ⑤毎朝散歩している
2016-02-11 14:14:57答えは④。実は③も少し混じっていますが。④は動詞の形容詞化です。「所属する」とは実際にはあまり言わなくて「所属している」のほうがよく使いますよね。「山がそびえる」より「山がそびえている」のほうがよく使われるのと同じで。
2016-02-11 14:18:23「所属している」は④ですが、「~ている」文の一番よく使われる用法といえば①。それでつい belong を現在進行形化して belonging にしたくなってしまうわけです私たち日本語ネイティヴは。
2016-02-11 14:21:03「~ている」をつけることで、日本語の動詞を分類できます。たとえば①になる動詞は継続動詞といいます。
2016-02-11 14:22:41③は瞬間動詞といいます。ドアが開くのは一瞬の行為。そして開いたままの状態が続く。瞬間的変化→その状態がずっと続く。これが③の「~ている」。この③に使える動詞は瞬間動詞と呼んでいます。
2016-02-11 14:28:24④になる動詞はなんと呼ぶのだろう。ここでは便宜的に形容的動詞とでも名付けておきましょう。(形容動詞ではなく形容的動詞)
2016-02-11 14:29:45①になれる動詞が継続動詞、②になれるのが経験動詞、③が瞬間動詞、④が形容的動詞、⑤が習慣動詞。こう今は便宜的に名前をつけておきます。
2016-02-11 14:33:35②は記憶動詞と名付けたほうがいいかも。「彼女には一度会っている(という記憶が自分にはある)」。
英語の動詞はどうでしょう。まずⒶ動作動詞。come とか go とか。Ⓑ状態動詞は know とか belong とか。感じはわかるでしょう。この二つに分類できる。
2016-02-11 14:37:06ただしⒶ動作動詞がさらに二つに分類できる。come や go はⓐ完結動詞。play や read はⓑ非完結動詞。イメージはつかめるでしょう。
2016-02-11 14:40:59日本語の動詞は五種類あって、英語の動詞は二種類(というか三種類)あるわけです。プラグとコンセントの穴の数が違う。そのため「所属している」を belonging と置き換えてしまう類の行き違いがしばしば起きてしまうのです。
2016-02-11 14:43:10こういうことを中学英語で教えておくべきなのですがろくに教えない。なぜなら学校の国語文法では動詞の分類を習わないから、せっかく英語の動詞の分類法を教えても生徒がついてこられない。
2016-02-11 14:51:23小学校の国語で、日本語教師ごっこをやらせるのが一番いいのですけど。外国人のおかしな日本語をどう正してあげたらいいのか、知恵を絞らせるのです。
2016-02-11 15:12:04呼吸するのと同じくらい当たり前に思っていた行為を、一度腑分けして説明する経験をさせるのです。文化も言語も共有しない相手とのコミュニケーションのシミュレーションとして。
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