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  • hidetomitanaka
    議論的には大喜利のいつものパターンで周回遅れなんだけど、それでも懐かしい議論ではある。これって斎藤誠のハイパーインフレ論について黒木玄氏が03年に反論したことがある。僕も黒木さんにいろいろ教えてもらって大変に勉強になった。
  • hidetomitanaka
    黒木レジュメが手元にあるのでそのときの報告要旨をちょっとみてみよう。まず斎藤誠のハイパーインフレ論の要約を。斎藤は、「名目貨幣供給計画とはいっさい関係なく、時間とともに物価が上昇していく」、
  • hidetomitanaka
    「その結果、物価水準の上昇が名目貨幣供給量の増加をはるかに上回り、実質貨幣残高(=名目貨幣供給量/物価水準)はゼロに向かって急激に低下していく」、「上に見てきたようにハイパーインフレは、名目貨幣供給と物価水準がタイトな関係にある貨幣数量的な現象ではない」と指摘した。
  • hidetomitanaka
    で、斎藤はかれのハイパーインフレ論をもとに、「制御不可能なインフレの可能性」を強調して、「量的緩和政策によつインフレーション誘導」つまりリフレ政策の提案を批判した。
  • hidetomitanaka
    うんで先に結論からいうと、今日の僕のつぶやきでも「20年から30年くらいいまの状況が続いて頭のいかれた政府がなにかやらかしたらハイパーインフレの現実性はあるかもね」≒現実可能性が事実上ないよ、というのと同じことを黒木さんは指摘した。
  • hidetomitanaka
    専門的にいうと、斎藤らのハイパーインフレ論は「非貨幣的ハイパーインフレ均衡は不安定であり、人間が機械的に失敗し続けるほど愚かであることを前提にしている点で現実的ではない」というものだった。
  • hidetomitanaka
    ところでいま考えてみると、斎藤らが「日本銀行は機械的に間違い続けて、失敗しても予測を修正せずに間違いを放置するアホな機関だからリフレは危険」というならば少しは現実的だったのかもしれないが 笑 もっともそのときはデフレを機械的に続ける可能性も指摘してくれないとまずいがw
  • hidetomitanaka
    で、黒木さんは予測が外れたりミスをしても人が学習してそれを修正していけば、斎藤らの考えるような不安定な均衡が排除される=現実ではありえない、ことをレジュメで書いていた。
  • hidetomitanaka
    学習理論での反駁に加えて、他には中央銀行が金融引き締めルールを採用したときも同じように斎藤的ハイパーインフレ均衡が排除されることも簡単に黒木レジュメは示していた。
  • hidetomitanaka
    こちらの金融引き締めルールの採用は、リテラリーな形では多くの人が指摘しているように、岩石理論(いったんデフレからインフレになるとハイパーインフレになる)は、あたかもハイパーインフレになるまで中銀がなにもしないでいるのを前提にしている、と指摘しているがまさにその論理を定式化したもの
  • hidetomitanaka
    つまり岩石理論に金融引き締めルールをいれる(ハイパーインフレを放置するのではなく中銀がちゃんとお仕事をする)と、不安定なハイパーインフレ均衡(無限に物価が上昇し続けるケース)は排除される。
  • hidetomitanaka
    このときの金融引き締めルールはマネーサプライの増加率をコントロールするもの。よってハイパーインフレは(現実的なのは)貨幣的な現象であり、斎藤的なハイパーインフレは理論的可能性はあっても(人間が機械的バカか、中銀がアホか、政府が基地外でなければ)めったに現実化されないタイプのもの
  • hidetomitanaka
    まあ、そんなことを03年にやってたわけだよね。懐かしい。
  • hidetomitanaka
    だから斎藤的ハイパーインフレ論からむしろ日本銀行はいまの受動的政策ルールを棄てて、(長期的に)マネーサプライを重視する金融引き締めルールを策定するか、あるいは、インフレ目標を含む市場とのコミュニケーション戦略に主軸を置いた政策で失敗の自己修正を内生化する必然性がでてくるw
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