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豊臣秀長の影響力

真田丸で豊臣秀長に興味を持った人向け。自分のつぶやきだけまとめてみた。
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二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

豊臣秀長の影響力が何で大きいのかというと、 1)秀吉の親族 2)豊臣家最古参の武将の一人 3)武功が洒落でなくある。ほぼ負け無し。 4)内政官僚として優秀。商人たちとのパイプも太い 5)三成だとムカつくが彼だと納得する人柄の良さ ……彼が長生きしたらなぁ……   #真田丸

2016-04-24 21:04:43
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

なお、石田三成と大谷吉継が打倒を決意した利休を頂点とした商人閥のドンが実は豊臣秀長じゃないかという説もあって、その利権と派閥は豊臣秀次に継承されて、秀次事件の遠因となるなんて説もあったりする。織田家もそうだけど、基本豊臣家もブラックなんだよなぁ…… #真田丸

2016-04-24 21:07:40
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

真田丸に出た豊臣秀長だが、どんな武功があるか、それを軽くまとめておく。ベースは堺屋太一『豊臣秀長』と『歴史群像』no90 大和大納言秀長伝から。まず前提として秀長の武功は単体で見るとかえって分かりにくい。秀吉の影に隠れているからからだ。そして、本当にやばい所を彼は受け持っている。

2016-04-28 13:49:12
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

例その一 金ケ崎の撤退編。 この戦いで秀吉は殿を志願した訳だが、それは殿の総大将としてである。では、最後尾たる殿の殿を誰が受け持っていたか?秀長である。 その二 織田家付城戦略。 織田家は各方面に戦線を抱え、攻勢正面以外から兵力を抽出して大軍を用意していた。その留守番役が秀長だ。

2016-04-28 13:53:23
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

つまり、寡兵の防御戦および撤退戦のプロ中のプロである。そんな彼のわかりやすい見せ場は、賤ヶ岳の合戦における秀吉帰還までの防戦ぶりだろう。あの戦いは前田利家達の寝返り(という名の戦場離脱)が決定打ではあったが、それを引き出したのは秀吉が帰るまで留守居役として防戦しきった秀長なのだ。

2016-04-28 13:57:40
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

そして、美濃から大返しをやってのけた秀吉本隊が戦闘に参加する前に、全面攻勢をかけたのもこの人である。そりゃ、美濃から走ってきた兵が即座に戦闘に参加できない以上、全力出撃してこのチャンスをものにしようとするわな。彼の武功はこの戦いに全て集約されている。

2016-04-28 13:59:59
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

さて、ここまでは羽柴秀長の武功である。ここからは豊臣秀長として、つまり天下人の補佐役としての武功に目を向けてみよう。信頼できる身内が秀長しか居なかった秀吉は必然的に秀長を自身の代理として戦場に送り込んだ。小牧長久手や四国(この時はまだ羽柴だが)九州征伐の実質的総大将としてである。

2016-04-28 14:05:47
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

私を含めた九州の歴史クラスタがこの逸話を知った時、羽柴秀長すげぇと感嘆する合戦がある。日向根白坂合戦。 この戦い何が凄いかって、 あの『島津』に、『大軍』で、きっちり『勝った』という所にある。

2016-04-28 14:10:29
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

え?当たり前じゃないのかって? お前それ、島津軍以上の大兵を用意して大敗した伊東家、大友家、竜造寺家に言えるのか? やつら、戦略を戦術で覆すバーバリアンだぞ! 大軍を破綻させずにちゃんと勝ちを拾えるそれだけで、その将は名将と呼ばれるだろう。

2016-04-28 14:12:35
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

という訳で、豊臣秀長は天下人の影として古参から新参まで文句がつけられない武功を持ってあの時の大阪城に居たのである。小田原攻めの時には既に病にかかっていたのだが、彼が元気だったら秀吉は出る必要がなかっただろう。そう考えると、本当に彼の死は痛かった。

2016-04-28 14:15:06
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

うむ。真田丸絡みで豊臣秀長の功績をまとめてみたけど、こいつ聖杯戦争にも出てきかねんチートなんだよなぁ。エクストラクラス、ジェネラルあたりなら、イスカンダルの突撃を防げるかも知れぬ(勝てるとは言っていない)。影は薄くてマスターの傍に寄り添って笑っている感じ。それが豊臣秀長である。

2016-04-29 14:18:33