公式ブログの説明を引用(
http://2-5-d.jp/schedule/20111029/)
今年3月に日本を襲った東日本大震災は、震災前の日本と、震災後の日本を大きく隔ててしまった。震災直後から多くの人が、それを言語化しようと試みた。震災発生以降、その断絶を経た変化は、あらゆる局面に様々なレベルで表れている――しかし、本当に「震災ですべてが変わった」のだろうか? 事実、特に被災地に直接の関連がある人々の生活は一変した。政権が交代し、経済もそれまでの不景気を深刻に悪化させ、財政が破綻しつつある現状は、日本に住む誰であろうと無関係ではない。それは変化に違いないが、しかし首都圏や被災地以外の地域は一見平穏を取り戻し、一時的に止まっていた流通機能も回復した。多くの人にとっては、これまで通りの日常の風景や生活、いわば日常感覚が戻ってきているとも言える。
では、震災は、思想や文学を変えたのだろうか? 乱暴にも思えるかもしれないが、「震災で“変わって”しまう思想や文学があるとすれば、それはどれほどのものなのか?」――こう問いかけることもできる。
歴史の転換点として語られる震災を経た現在は、戦後の日本と相似であるとも言える。「疑似的な戦後」としての「震災後」を考えること――現代の言論が取り組むべき課題に向き合う特別対談。
by hmuraoka