映画やテレビの番組を編集している私が、編集現場からの提言を中心として思いつくままに呟いております。
自分への喝入れのようなメモもあります。
理想と思えるメモもあります。
しかし、良い仕事環境を作り上げるには実現可能な理想を常に掲げることは大切なことと考えるのです。
ここ40年ばかしTVドキュメンタリーの現場は大きく変化してきました。
フィルム制作からビデオ制作。
機材の小型化、廉価化。
フィルム制作の頃は100フィート(約3分)の16mmのフィルムをワーク編集用に現像、焼き付けをするのに、業者価格(約20%off)で1万円はしていたのです。
今に比べると凄い高コストです。
取材現場に於いては、撮影機材も用途に応じて種類を選び、レンタル値段も変わって参ります。
サイレント・モーター付きのカメラですと値段も高いですし、望遠レンズを付けると、これまた性能に応じて値段はピンキリ。
同録撮影ですと、水晶パルス発信器付きのナグラーというテープ・レコーダーが必要となります。
編集が終了すれば、スタジオで音入れ、MIX作業、そしてネガ合わせ、プリントと云う行程が待っています。
それを操作する技術スタッフも加わります。
このような高コストの影響からか、取材用に与えられるフィルムの量は完成作品の5倍から10倍といったところでした。
その与えられたキャパシティーをクリアするためには、電話取材、資料取材、聞き込み等の事前取材を徹底的に行い、撮影取材が可能なことを確認しながら撮影構成を練り上げて行ったものです。
マメで地味な作業が作品のクオリティーに大きく関わってきていたのです。
人員も各パート・セクションにはアシスタントが配置され、彼等も先輩からアドバイスや武勇伝を聞かされながら、反面教師にもし、いつかは責任者として作品作りに参加する目的を持って仕事に就いていたものです。
昨今ではそれも『今は昔の物語』となってしまっています。
そのことは、業界にとっても不幸であり、これからディレクターをやろうとする後人にとっても不幸なことであり、視聴者にとっても不幸なことであるように思います。
途中、挿入的に同業者とのやり取りも入っております。
順次、増殖して行く予定にあります。
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by imageinoue