「別れました」とツイートされると光るランプでクリスマスに備える

孤独から救われたかった
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果たして、孤独から救われるのか

はたして、IoTデバイスで心が救われるのでしょうか……。救ってよ、私の心を……。

デスクライトとして隣に置いて、ネットサーフィンをしたいと思います。クリスマスもどうせ横になるかネットサーフィンしているか、どっちかなので。

もくもくとツイッターを眺めていると、

光った。

へへへ、なんか笑ってしまう。

どういったツイートがされたのかを確認してみると、「クリスマス前に彼氏と別れました(笑)」といった内容でした。語尾に(笑)がついているので、なんとなく明るくて前向きな感じがするけれど、悲しみを隠しているだけかもしれません。大丈夫かな。

……これはあれだな、「別れた」という事象だけを知れればよくて、その後ろにあるストーリーを考えたら申し訳なさが爆発してしまいます。

とは言っても、やはり光るのを心待ちにしてしまう自分がいます。

だいたい10分に一回のペースで光る。もちろん、「別れました」という言葉がトリガーなので、カップルの別れ以外のツイートも拾ってしまうのだけれど、割とみんな恋人と別れているのです。別れすぎだ。心配になってきます。

こんな発明品を作っている自分に心配されてもしょうがないとは思うけれど……。

ムーディーな部屋を演出してみよう

クリスマスは刻一刻と迫ってきています。ということで、恋人たちの別れによる光によって、私のクリスマスをムーディーに彩ってみようと思います。

ワインを片手に暗い部屋で遠くを見つめています。しかし、カップルが別れると……。

ふわっと光り、

素敵な空間になっちゃうのです……。

心なしか、かなりの良い女に見えませんか。カップルの別れによる光りに照らされて、コンビニで600円だったワインを100円ショップのグラスで飲んでいるだけなのに、私、めちゃくちゃ良い女に見える。ありがとう、カップル。

こんな風にだらだら遊んでいたわけです。別れたカップル、ありがとうねーとか嫌味を思いながら、もうちょっとこっち側に椅子を動かしたらもっといい感じになるのではないか、などとヘラヘラしながら遊んでいたのです。

ほんとうにさ、

なんなんだろうか。

椅子にコードが引っかかって、そのままワイングラスごと落下し、割れました。

これが神の怒りなのか?

見えない何かに怯えてしまう私は一気にテンションが下がり、アプリも全て削除しました。

人と人が愛することは、とても素晴らしいことですよ。ぜひ、みなさんはクリスマスを全力で楽しんでくださいね。私は一人で横になっています。

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書いた人
藤原 麻里菜

2013年から、YouTubeチャンネル『無駄づくり』を開始し、無駄なものを作り続ける。 ガールズバーの面接に行ったら「帰れ」と言われた。
Twitter:@togenkyoo