年越しそばに憧れる蕎麦アレルギー持ちが「蕎麦に限りなく近い麺」を作ってみた
見た目もばっちり!代替え蕎麦の完成
後日、ふのりの量をさらに半分にしてクルミペースト麺を作ってみた。それがこちらドン。
みてくれこの蕎麦っぽさ。本物の蕎麦の画像と見比べてもかなり近いレベルで再現できていると思う。
もちろん麺も切れていない。しっかりすすることができる!クルミとふのりの香りと味はしっかり残しつつも、舌触りや食感はさらに改善された。
最初に作った麺がこれ↑だと考えると、マジで飛躍的な進歩ではないか。
代替え蕎麦、ここに完成と言っても良かろう!!!
嗚呼、本当に長い道のりだった。
念願の年越しを実現する
そして迎えた2021年大晦日。苦労して作った代替え蕎麦を、年越しそば風に仕立てていく。
「年越し蕎麦」で検索して出てくる画像を眺める限り、温かいつゆに海老天とカマボコを浮かべるスタイルが一般的みたいだ。ちょうど最近「ごま油で焼いたマイタケを蕎麦にのせると美味い」というネタがバズっていたので、こちらものせることにする。
完成した代替え年越しそばがこちら。
恋焦がれていた年越しそば(に限りなく近いもの)が目の前に。しかもこれ、食べていいんだぜ。
もう感涙の極みである。
さぁ、思う存分年を越そうじゃないか。いただきます!
味はもちろん
うまーい!!!!!!
濃いめのつゆがたっぷり染みた代替え蕎麦が最高に良い。これまでの試食ではつゆにさっと浸すだけだったので、味がしみ込んだ麺を食べるのはこれが初めてだ。
海老天の油が溶けて、クルミの味わいにさらなるコクが加わった感じ。年越しそばってなんとなくさらりと食べるイメージがあったけど、想像以上にボリューミーだ。
かけ蕎麦ってこんな感じなんだな。かけうどんとは全く違う。当たり前だけどこれまで食べたことのないタイプの麺料理なので、一口一口が新鮮だ。
あっという間に食べ終え、無事年を越すことができそうだ。
まだ磨きをかける余地がありそう
蕎麦を食べたことない、麺を打ったことが無い、どんな食材が蕎麦に近いか見当もつかない。何もかもが無い無いづくしで始まった本企画が、正直ここまで形になるとはつゆ思っていなかった。
而今庵の皆さまをはじめ、蕎麦に関する貴重な情報をくだすった皆様には感謝してもしきれない。
今回の代替え蕎麦づくり、生地の練り方や伸ばし方、麺の切り方、ゆで方など細かな技術については我流の粗削りでやったので、代替え蕎麦のクオリティはさらなる高みを目指す余地がまだまだありそうだ。
この記事を読んだ蕎麦アレルギーの人で、「よっしゃいっちょ自分でも試してみるか」と思ってくれる代替え蕎麦打ちの同志が現れることを密かに願いつつ、来年もまた代替え蕎麦を打とうと思う。
良いお年を!