2ヶ月ぶりに愛車を見たらボンネットの中に鳥の巣が!車の所有者に発見から撤去までを聞いた

あの穴の名前は「エアインテーク」と言います
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Twitterユーザーの鈴木 尊え(@tkykszk_36)さんが、愛車の「スバルLEVORG STI」の中に鳥の巣を見つけて話題になっている。

開けてみたら快適そうな鳥の巣が!

事情あって2ヶ月ほど車に乗ることができなかったという鈴木さん。久しぶりに愛車を前にして「エアインテーク(ボンネットに開いた穴)」から鳥が飛び出すところを発見したという。

エアインテークはターボエンジンを搭載した車に設けられることが多いもので、鈴木さんの愛車をはじめ、多くのスバル社製の車で採用されている。

ちょうど筆者の家族がスバル社製の車を持っているので、エアインテークの中を間近で観察してみると、鳥さんたちにとって何とも出入りしやすそうな空間が広がっていた。

エアインテークは鳥専用の滑走路のようだ。(※注 写真は筆者の家族が所有するスバル車)

鈴木さんの投稿をみたTwitterユーザーからは「うちの職員のWRXにも、鳥がせっせと小枝を運んでいましたねぇ。きっとほどよいサイズなのでしょう」「鳥さんにとっちゃ外敵に晒されづらくてちょうどいい空間だもんね…」と鳥を擁護(?)するコメントが寄せられた。

巣を発見した時の様子や、その後の対応について鈴木さんに詳しく話を伺った。

「まさか巣まではないよなぁ~」と思ったら

2ヶ月間車に乗らなかったのはなぜでしょうか?

腰椎椎間板ヘルニアになってしまった影響で坐骨神経痛にもなってしまい、足が痺れて車に乗ることができなくなりました。その間、車を自宅の前に駐車していました。※ガレージとかは特にありません。

エアインテークから鳥が出てきたときの状況を詳しく教えてください。

外に出た時に、ふと車を見ると、エアインテークから鳥が出てきました。

念のためボンネットを開けてみると巣がありました。ヒナもいそうな雰囲気でしたが、周りが暗くはっきりとは分からなかったので、一旦ボンネットを閉めました。

ヒナの様子

発見した時の感想を教えてください。

鳥が飛び出してきた時にはすごく驚きました。「まさか巣まではないよなぁ〜」と軽く思いながらボンネットを開けたところ、見事に巣が作られてたので、またまた驚かされました。

発見から撤去までの流れ

気になるのは、鈴木さんが巣を発見してから撤去するまでにいったいどんな対応を経たのかということ。

鈴木さんがまず市役所に連絡したところ「このようなケースが初めてで、対応するのが困難なため、業者に連絡して」と言われたそうだ。

そこでディーラーに連絡し、状況を説明したところ、ディーラーまで車を持ってくるように言われた。エアインテークの中は車体や鳥の巣・ヒナへの影響はそこまで考えられない場所のため、運転しても大丈夫だろうという判断だったようだ。

※鳥が運転したわけではない(出典:イラストAC)

ディーラーを通じて市役所や動物病院に対応の指示を仰いだところ、「家の近くの木に返すのが一番良い」と言われたとのこと。鈴木さんはそのまま巣とヒナを箱に移し、車の点検をしてもらったあと巣とヒナとともに自宅に戻り、近くの木に巣とヒナを移動させた。

スバル社の方がお車の点検をされたあと、車の走行は問題なくできたのでしょうか?

点検していただいた後も動かしておりますが、まったく問題ありません。

スバル社の方や巣の撤去を担当された方はどのような感想をおっしゃっていましたか?

猫の事例はありましたが、鳥は初めてみたいで、大変驚いていらっしゃいました。

ちなみに鈴木さんの愛車に営巣していたのは、ハクセキレイという野鳥の一種だったそう。

ハクセキレイ(出典:Photo AC

予想外の状況にパニックになってしまいそうなところ、専門家に指示を仰いでから行動し、ヒナと巣を無事に戻すに至るまでの冷静な対応に感服する。鳥も車もどちらも無事だったようで何よりだ。

鳥に限らず、車の思わぬ場所に動物が入り込んでしまうケースは意外とよくあること。発見した場合に慌てないよう、まず車を購入したディーラーやメーカーに相談してみることを頭に入れておくと良いかもしれない。