少年時代に憧れた「モザイク除去機」を大人になって手に入れた人現る!本当にモザイクは消えるのか…?

見えないものを見ようとした元少年のお話
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あなたはご存じだろうか。ひと昔前の青年誌やアダルト雑誌には、「モザイク除去機」なる怪しげな機械の広告が載っていたことを。

モザイク除去機とは、その名の通り、モザイクの入った映像のモザイク部分を明らかにするための道具である。主にどんなシチュエーションで求められるのかには触れないが、多くの少年・青年にとって「夢の機械」だった。

時は令和。かつてモザイク除去機に憧れていた少年の一人が、時を越えて実物を手にした。彼による、モザイク除去機の報告ツイートが注目を集めている。

何やらボタンもたくさんあって、ハイテクメカ感があるビジュアル。

果たして、本当にモザイクは消えるのか!?試してみた結果がこちら。

わざわざ市販のVHSテープ作品まで用意したのにこの消えなさ

…全然消えていない。いったいどういうことだ!!説明を求む!!!

投稿主の岩ちゃん(@gantaro_junker)さんに、詳しく話を聞いてみた。

操作はとても手間がかかる

「モザイク除去機」を手に入れた経緯を教えてください

この機械はハードオフのジャンクコーナーで110円(税込)で入手したものです。
「使いなくてもバラして仕組みを調べたり、何かの部品として活用すれば元は取れる」と考え、完全に興味本位で即決購入しました。

この機械はどのように使うのでしょうか?

ビデオデッキまたはDVDプレーヤーを用意し、映像出力とテレビの映像入力との間にこの機械を挟むだけです。

しかし操作が意外と煩雑。ジョイスティックを動かして、モザイクを消したい部分を手動で追従する必要があり、想像以上に面倒です。さらに他のスイッチでそれぞれ除去範囲の大きさ、画像がよく見えるよう明るさを調整します。

実にアナログな操作体系です。

使ってみる前の期待値と使用後の感想は?

(当時)定価4万円近くで売られていた商品なので、せめて「形がわかるぐらい」は復元できるんじゃないかと考えていました。私だけでなく、誰でもそれくらいは期待していたはずです。

広告にはあたかも「丸見え!」みたいなニュアンスで書かれていましたが、実際の性能を確かめると誇大広告どころか、詐欺に近いです。当時買った方は怒り心頭だったのではないかと想像します。

理屈的に考えて無理なのは承知なのですが、予想をはるかに下回る散々な性能にはがっかりしました。でも、見えないものを見たいという好奇心、見ようとする探求心は忘れないでいきたいですね。


過去の怪しげな機械で試してみたものはありますか?

少年雑誌に広告が出ていた睡眠学習機というのがあります。


本体を使ったことはありませんが、付属の睡眠学習用カセットテープを入手したことがあります。催眠術のような内容の洗脳テープで薄気味悪かったですね。

結果にがっかりしても、好奇心は忘れないでいたい。不純な機械の実証の裏に、純粋な想いが垣間見えるお話だった。

ほかにも、古き良き雑誌には「異性にモテるブレスレット」「通信教育で学ぶ護身術」「買ったその日からプロ並みに弾けるエレキギター」など真偽の不確かな商品の広告がたくさんあった。

これらを実際に買った・体験したという方、Twitterにてぜひ発信していただき、結果を教えて欲しい。

 

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書いた人
中野ようす

野生のフリーライター。本とお笑いを摂取し日陰で眠り、たまには濡れた犬の匂いが嗅ぎたい。Twitter:@nakano_books