2022年10月7日

歌舞伎町で出会った猫を保護した飼い主が掲げた「野良猫卒業証書」一緒に暮らすまでの経緯と決意

終わりじゃなくてこれから始まるんだね
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狭い路地の中で逃げ込んでしまうかつてのたにゃさん

新宿区に位置する歌舞伎町は、言わずと知れた東京都屈指の繫華街。愛と欲望が行きかいさまざまな人間がそこに暮らしている。その中で生き抜いてきた1匹の野良猫、たにゃを引き取った人物による「卒業証書」のツイートが話題になっている。

「卒業証書」を投稿したのは歌舞伎町に暮らすたにゃ(おじさん)(@kabukinoraneko)だ。フォロワーからは「卒業おめでとうございます!」「諦めずに頑張って本当に良かったですね」「進学先は家猫ですね!」など歓喜と称賛のコメントが多数あがっている。

歌舞伎町で野良猫生活を送ってきた1匹狼のたにゃとの出会いから保護に至るまでの経緯などを、詳しく聞いてみた。

歌舞伎町の中で強烈なオーラを放つ野良猫たにゃとの出会い

歌舞伎町で初めて出会った頃のたにゃさんは、どんな様子でしたか?

身体は小さく、目つきも鋭くどこかやさぐれた感じの子でした。ただオーラは強烈で、神秘的な生命力を感じる、そんな印象でした。生きてやる、何かなんでも生きてやる、そんな感じ。

たにゃさんの鋭い眼光は、この町で生き抜く強さを鼓舞するかのようだ

ラブホテルとラブホテルの間を住み家にしていた

たにゃさんを保護しようと決心した時のお気持ちをお聞かせください。

ラブホテルとラブホテルの間を住み家にしていたようで、そこに帰っていく姿に、なんか胸が痛むといいますか。いろいろなものが散乱して目を背けたくなるような場所から助けてあげたい、って気持ちが日に日にましていきました。

歌舞伎町ってずっとうるさいんです。サイレンやカラオケの音、酔っ払いの声で…。だからゆっくり寝かしてあげたい、って。あとは、まぁ単純に一緒に住みたいな、って。いろいろ思い出を作りたいという気持ちかな。

狭い路地の中で自分の住処へと行ってしまう、かつてのたにゃさん

保護するまでさまざまなご苦労があったのでは。

はい、最初は僕だけの力で保護しようとしていました。失敗して、また距離ができて…を繰り返して。

でもいつか、仲良くなったら…なんて甘い気持ちでいたら、急に「駐車場にビルが建つ」なんて話が出てきまして、たにゃの居場所がなくなると思ったので、そこからはTwitterの力をフルに使い、なんとか保護できました。

フォロワーの方からも「卒業証書」を渡されていましたが、どんなお気持ちですか?

卒業証書もそうですが、たにゃの画像にメッセージを入れて送ってくれたり、フォロワーさんの「たにゃ愛」が強くてうれしくなります。

みなさんのコメントも温かく、たにゃを通じて人の繋がりの強さ、優しさを再度知ることになったのは財産です。

フォロワーの方から送られた「たにゃおじさん」への卒業証書

たにゃさんの現在の様子はいかがですか?

保護団体さんからは「たにゃは超超超上級者向き生粋の生粋中の野良だから覚悟して。たにゃを慣らせたら日本中のどの猫も大丈夫だから」とある意味お墨付きをいただきまして…。

まだ全然慣れてくれません。でもいつか、家に来て良かったと思ってもらえるよう努力していきます。

枕元に寝ているたにゃさん、家猫になってから少しずつ距離は縮まっているようだ。

保護した当初は警戒し、3日間食事を取ろうとしなかったこともあったというが、今ではご飯も食べているようだ。たにゃさんが徐々に家の中での暮らしも悪くないと気づく日も近いだろう。

フォロワーさんの「たにゃさん愛」や地元の保護団体の方の優しさに見守られながら、たにゃさんとたにゃおじさんの日々はこれからも続いていく。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

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