映画好きの夢!「閉館するスクリーンで使用していたイス売ります」問い合わせ殺到で256席が完売

自宅でポップコーンカップをひじ掛けに置ける歓びよ
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出典:HUMAXシネマズ公式HP

東京都・池袋にあるシネコン『HUMAXシネマズ』(@HUMAX_IKEBUKURO)が、現在営業中の6スクリーンのうち2スクリーンを閉館するにあたり、「イスを販売する」とTwitterに投稿し話題になっている。

価格は1脚9,999円で、重さは約25kgもある。映画館のイスは自立しないので床への設置が必要。

今回の販売では「自身でイスの取り外しおよび搬出が可能であること」が条件のひとつにあるので、ツイートでは床に固定されたイスの取り外し・設置方法を解説している。

普段目にするイスの脚部分はこうなっているが…
池袋HUMAXシネマズ・イス博士いわく、「カバーを外してボルトを2コ緩めるだけでスポっと外れるんじゃ」

このたび「池袋HUMAXシネマズ地下閉館記念! フリーマーケット」と銘打って販売されるのは、256席の観客イスのほかに、防音ドアやもぎり台など映画館ならではの品々である。

「売店用トレイ」「フード用バット」「各種梱包材」などのレア備品も出品

なぜこのようなフリーマーケットを開催したのか? 『HUMAXシネマズ』本社・担当者に話を聞いた。

「劇場や閉館の記憶が残れば良いな」

イスや備品を販売することになった経緯を教えてください。

「劇場や閉館の記憶が残れば良いな」と思いました。

イスや備品を販売すれば、どこかで誰かの役に立てますし、思い出したときに「また映画館に行きたいな」と思ってもらえるとうれしいです。

反響やお問い合わせの数はいかがですか?

おかげさまで販売可能な座席は完売となりそうです。

多数メディアでの紹介もあり問い合わせが殺到し、イスの販売は応募を締め切ったとのこと。

池袋HUMAXシネマズのイスは、どんなところが映画を観るのに適していますか?

映画館の座席に必要な「座り心地」を重視したイスで、「長時間座っても疲れない」ところがポイントです。

映画館特有の「ドア」「もぎり台」はどんな方が購入されそうですか?

何件かお問合わせをいただいていますが、ドアは劇場や音楽ホールを運営されている方からが多いです。

もぎり台はどのような用途を考えて購入されるか、想像がついておりません。

閉館されるスクリーンの備品を販売するという変わった取り組み。閉館は悲しいが、実際に映画館で使われたものを自宅で使えるチャンスはめったにない。

自宅に映画館のイスが設置できることになった方、そして特にもぎり台を購入できた方! 使用感やオリジナルの使用用途をぜひTwitterにシェアして欲しい。

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