「車椅子が動けないでいる」と聞いて向かった先にいたのは…タイの人たちの心優しい行動にほっこり

親切な人がとても多いのだそう
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タイに住む「尻尾のない犬」(@inu_grapher)さんは、ホテル内で立ち話中に「車椅子が動けなくなっているが、犬が怖くて何もできない」と助けを求められたという。しかし、その場へ行ってみると想像していた状況とは違う光景が。

車椅子の犬
人かと思いきや、車椅子の犬だった…!

「尻尾のない犬」さんはてっきり、野良犬が近づいてきて車椅子の人が困っているのかな? と思って外に出てみると、動けなくなっていたのは車椅子の器具を付けた犬だったのだ。

犬を手助けするまでの経緯を読んだTwitterユーザーからは「こういうヒトと犬とのやりとり、うれしくなります」「まさかまさかの展開でした」「怖いけど気にかけてくれたおばさんもすごく優しい」など、タイの人の優しさに感動するコメントや「バリアフリーって物理的なことばかりじゃなくほんの少しの思いやりなんですね」など、車椅子の犬が自由に過ごしている様子に感動するコメントなど、一連のツイートには10万以上の「イイネ」がついた。

「尻尾のない犬」さんに、タイの人々や、犬との関わりについて話を聞いた。

タイ人は人(犬)助けに積極的な人が多い

タイでは多くの犬が街中を自由に歩いているのでしょうか?

自由に歩いています。

タイには推定70万頭の野良犬がいると言われているのですが、多くは地域でよくかわいがられています。ごはんや水だけでなく医療の恩恵にあずかったりもしているので、ケースにもよりますがタイの野良犬のQOLは総じて飼い犬のそれと比べても決して低くはなく、狂犬病ワクチンなどもしていることが多いです。

タイにはたくさんの飼い主のいない犬がいて、しかも大陸にあり、周辺は十分に対策ができていないであろう最貧国に囲まれていますが、狂犬病の死者は年間一桁(※)と非常に少ないです。

※タイ保健省疾病管理局によると、2020年の狂犬病感染者は3人。

車椅子の犬
助けてもらうことに慣れている様子

タイでは犬の手伝いやお世話をするのはよくあることなのでしょうか。

タイでは人々が人(動物)助けに非常に積極的です。

善いことをして徳を積み、来世をよりよくするというタイ仏教での考え方が基礎となっています。バンコクで20年以上暮らして思うのは、仏教での考え方を抜きにしてもタイ人の気質が世話焼きで親切だなということです。みなさん優しいですね。

他人のために無理をするようなことまではやらないですけど、できることがあれば気軽に手を差し伸べていますね。そこがタイの好きなところです。

助け合いの精神が日常的であるタイ人の優しさに、心が温まるエピソードだった。「尻尾のない犬」(@inu_grapher)さんはタイでの生活をツイートしているので、興味を持った人はフォローしてみては。

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