安心安全の人間捕獲用トラバサミ完成!障害物競走のトラップとして制作した人に話を聞いた

安全に挟まれるなら挟まってみたい
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「障害物競走用の道具、完成しました!」との言葉と共に投稿された、人間用のトラバサミの動作動画。この穏やかでないモノは一体…。

ハサミ部分が直径40cmほど、土台部分が最長55cm。重さは1.5kgほどあるという
底の部分に重みが掛かると、両側が閉じて挟まる仕組み

トラバサミとは、狩猟で使われるワナのひとつだ。補足ツイートを確認すると、

注:これは体験型イベント用に開発されたおもちゃです。安全に配慮し、人体に安全な出力・形状・素材を考慮し作成しております。

…とのこと。人を捕らえるため安全に作られたというトラバサミを使った障害物競走とは? 人間用にどう制作したのか? 制作者であるSATOMIC (@_SATOMIC)さんに詳しい話を聞いた。

「安全に遊んでもらうこと」と「没入感」の両立

トラバサミはどういった用途に使うのでしょうか?

 トラバサミのおもちゃは、2023年5月21日に千葉県で開催する『MAD WARRIORS PITSTOP』という体験型イベントで使用する予定です。 全年齢が参加可能のイベントで、「世紀末世界の村で生活すること」をテーマとしています。

イベントの世界観イメージ  出典:『MAD WARRIORS PITSTOP』公式HP

舞台となる村にはカジノやコロシアムがあり、イベント内通貨で遊ぶことができます。 この小道具は、カジノ等で多額の負債を抱えたり何かしらの理由で『重い罪』を背負ったりしたプレイヤーが、負債や罪を免除されるために参加するレース、『リトルウォール人間ダービー』の障害物として使用します。 

視野を狭くする「ブリンカー(遮眼革)」を装着し、見事足を挟まれないままゴールできたら恩赦を受けられるというルールです。

ブリンカーも自作されたとのこと。世界観へのこたわりがすごい

構造や見た目は何か参考にされましたか?

インターネット上で紹介されていた自作トラバサミの工作動画や、おもちゃのトラバサミの画像を参考にしました。材料は「ダイソー」で買えるものでそろえ、構造・フレームを組みながら自分で設計を考えました。

「安全に遊んでもらうこと」と「ある程度の没入感」を両立するため、 フレーム・骨組み部分は金属製、人の足が挟まるハサミの部分はジョイントマットを二重にし、大きめに装着しています。 挟まれた時にケガをしない程度の出力にするため、100円均一で買った自転車の荷台などに掛けて使うフック付きのゴムを採用し、長さ調整する事で安全な出力に調整しました。

実際に自分の足を挟んでみましたが、ケガをしない出力にできていました。

すべての年齢の参加者に安全に遊んでもらうために、世界観も維持しながらオリジナルで作られたトラバサミ。SATOMICさんや開催者の皆さんは、このイベントのためにさまざまなオリジナルの小道具を世界観にこだわって制作しているそうだ。

実際にトラバサミに挟まれてみたい人、イベントに興味を持った方はぜひ公式HPから参加申請をしてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。