センター試験で出題された囚人のジレンマゲームの記述に納得がいかない人たち
出題された問題はこちら
[悲報]政経超絶難化 赤本にて「こんな面白問題も出るでw」と紹介されてたゲーム理論が久々に出る pic.twitter.com/QAWhX9jGfD
2016-01-16 11:49:06様々な反応
TLに流れてくる「[悲報]センター政経超絶難化」とかいうゲーム理論の問題、答え3だよね?1,2,4が不適切なのは明らかだと思うんだけど… どこが難しいのか一切理解できないんですけど…
2016-01-17 02:09:14きっと答えは3。しかし納得のいかない人たちも。
【ゲーム理論的補足】
ゲーム理論はジョン・フォン・ノイマンとオスカー・モルゲンシュテルンにより定式化された数学モデルの一つ。
有名な概念にジョン・ナッシュが示した「ナッシュ均衡」がある。
今回のセンター試験での問題はゲーム理論の中でも「囚人のジレンマ」と呼ばれるゲームの一つ。
問題に即して(誤解を承知のうえで)考えると、どちらの国も協調すれば最も高い利得が得られるのに、「自分の利益を優先する」とどちらの国も非協調を選択してしまう、というジレンマを指す。
【注意】以下は時系列がバラバラです。
リツイートにあるようにセンター試験の政治経済で囚人のジレンマが出題された。 他の選択肢があまりに明らかに誤りなので、多分想定される正解は3なのだろうが、3もおかしい。
2016-01-16 20:15:03(承前) 相手がどちらの選択肢をとろうとも、非協調を選んだほうが得点が高いので、自分の得点を最大化しようとすれば「相手の行動が仮に読めたとしても」強調は選択できないはずだ。記述式試験でこんな回答があったら点はやれない。
2016-01-16 20:15:31協力をすることより協力をしないほうが自分が得られる利得が高くなるって記述のほうが囚人のジレンマゲームの解釈として妥当な気がするんだけおd
2016-01-17 01:58:18(承前) この選択肢は、仮に自分が協調した時に、相手も協調してくれれれば20点だが相手が非協調ならば-100点、といったゲームならばまあ適切。(やや専門的に言えば、Pareto DominantとRisk Dominantなナッシュ均衡が異なるCoordination Game)
2016-01-16 20:17:29(承前) まあ出題ミスというよりも、ゲーム理論は一知半解な政治学の専門家が出題したのだろう。経済学のまともな大学院の1年目の教育をまともに受けていれば、こういうタイプの間違えは書かないだろう。(終)
2016-01-16 20:18:27