生活保護行政のリアル(ホームレス編)

NPO法人POSSEで受けた生活相談の一部をまとめました。ホームレス状態の方に対する福祉事務所の対応の実態です。
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今岡直之 @now_hill

午前中は東京都区部での申請同行。年齢・健康面で仕事ができず、家もないので知人宅を転々としていた方が、福祉事務所に行くと「無低やドヤに入らないと申請できない」という趣旨の説明を受け、申請をできなかった。申請書持参でも。こうしてホームレスが再生産され、しかも彼らを役所は排除する。

2015-02-10 15:00:08
今岡直之 @now_hill

路上生活者の中にも、行政からあっせんされた施設の居住環境が劣悪で逃げ出したという方もいる。こうして生活困窮者を生活保護から遠ざけ、しかも自らが作りだしたと言ってよい路上生活者を締め出したりするのである。

2015-02-10 15:06:28
今岡直之 @now_hill

「そちらの区では施設に入ることが申請の条件なのか」と問い詰めると、否定する。そういう風に明言していないのだろうが、本人にとってはそのようにしか思えない対応をしている。なぜなら無低かドヤという選択肢だけを示して「どうしますか」と本人の「意思」を確認しているに過ぎないからである。

2015-02-10 15:10:01
今岡直之 @now_hill

無低やドヤが嫌な人には選択肢がないように思わされてしまうが、実際には知人宅やネットカフェ・カプセルホテルなどで待機することもできる。知人宅に住んでいることをもって、知人と二人世帯とみなす不適切な判断も見受けられるが。そもそも行政がまともな一時待機の場所を確保していればいいのだが。

2015-02-10 15:13:34
今岡直之 @now_hill

今日は東京都区部で申請同行したが、申請してもホームレスは施設に入るしかないという話。厚労省が待機場所としての簡易宿泊所やカプセルホテルの住宅扶助を出してよいという通知を出していたので、厚労省に問い合わせたが、あくまで「出してよい」のであって「出さなければならない」のではないと。

2015-02-27 20:14:33
今岡直之 @now_hill

つくづく生活保護における居宅保護の原則が無意味になっていると思う。ホームレス状態でお金がなければ、施設に入るか、嫌なら路上生活にならざるを得なくなっている。もちろん路上生活を続けるわけにはいかないので、結局施設に入るか保護をあきらめてしまう。

2015-02-27 20:10:54
今岡直之 @now_hill

そしたら、厚労省自身がホームレスの方には施設を強制して構わないと言っているに等しい。生活保護法は具体的な運用において空文化している。

2015-02-27 20:16:09
今岡直之 @now_hill

さらに、とにかくアパート入居を認めたがらない。施設で数ヶ月様子を見てからだ、という話をされる。今日行った神奈川県の自治体では、役所と施設が一緒になってアパート入居費用の申請を阻止しようとしてきた。居宅保護の原則とは何なのか。貧困者は施設に収容されなければならないのか。

2015-02-27 20:23:01
今岡直之 @now_hill

今日は川崎市某区に申請同行。父親の退職を機に実家を追い出されたという30代男性で、いわばホームレス状態であった。すると、川崎市では生活保護申請の意思があっても、まずは自立支援センターへの入所へ誘導してきた。職員は自立支援センターが生活保護に優先する「他法他施策」だと誤解していた。

2015-03-04 23:52:49
今岡直之 @now_hill

自立支援システムが他法他施策に当たらない根拠はこちらを参照→ipss.go.jp/syoushika/bunk…'

2015-03-04 23:59:36
今岡直之 @now_hill

川崎市のホームレス自立支援計画を見る限りでも、自立支援システムによる就労自立は少数であり、それなりの規模で退所者がおり、残った人たちがようやく生活保護につながっていることがわかる。つまり、自立支援システムを通じて生活保護受給者を絞り込む効果を持っていると思われる。

2015-03-05 00:10:20
今岡直之 @now_hill

川崎市のホームレス自立支援計画はこちら→city.kawasaki.jp/350/cmsfiles/c…

2015-03-05 00:11:07