『聲の形』はいじめっこ向け感動ポルノなのか

2016年9月17日に公開された映画『聲の形』、この映画と、その原作となった漫画に対し、現在twitter上で「これは聴覚障がいを感動のために消費し、いじめっ子、及びかつていじめっ子だった者を慰撫する感動ポルノではないか」という議論が現在起きています。 追記:2016/09/24 3:19 こちらのまとめもご参照あれ http://togetter.com/li/1028224 続きを読む
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スパルタ @sparta_cc

『聲の形』、物語としてというか理想としての「和解」は、あっていい、あった方がいい。けれども、それでは済まないだけの怒りと批判は、足りていなかったと思う。僕の希望にはなるけど、西宮の母親は最後まで怒るべきだったし、植野はもう少し醜悪で(外見の話ではない)救われないくらいが良かった。

2016-09-20 11:14:33
スパルタ @sparta_cc

『聲の形』、終盤で石田が閉ざしてきたモブたちの「✖」が外れる見開きは、成長物語としては感動した、感動してしまったけれども、そこに至る過程が納得のいくものだったかというと、どうしても疑問は残る。西宮の「清純さ」と、ドラマチックな事件に支えられ過ぎているところは、ある。

2016-09-20 15:54:53
スパルタ @sparta_cc

『聲の形』、作者がそう描いたように、僕も、物語上で「加害者は強烈に断罪され続けなければならない」と絶対的に思うわけではないんですよ…。「和解」も「許し」も、やはり必要です、ですけれども、本作でそれがどうだったかというと…いや、これがまた実に巧妙だからこそ、名作でもあるんですが…。

2016-09-20 18:50:38
スパルタ @sparta_cc

『聲の形』、これは一概に「感動ポルノ」と斬って捨てることはできない、一般的な意味で言えば漫画としての描写力を含めて名作であり、自己責任論の醜悪さも描かれている、けれども、全肯定できるものではなく、人によっては致命的なレベルでの批判の余地がある、というのが僕の概ねの感想です。

2016-09-20 19:29:30
スパルタ @sparta_cc

大今良時『聲の形』(原作漫画版)の感想と危うさ togetter.com/li/1026860 自分の書いた感想をまとめました。ネタバレはあまり書いていませんが、全体的な意味で『聲の形』を読んでから見て頂いた方がいいと思います。

2016-09-20 21:36:49

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