近代までの絹は財産で、戦前は絹が重要な軍事物資だった

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南田神田 @overcomeon

@gishigaku 佐原さんの台詞「ハガネよりも強く絹糸よりもしなやか。原子力時代の繊維ですよ!」東京製鋼の新製品でしたね(この会社のナイロンザイルは…ごほごほっ

2016-05-26 22:28:05
原田 実 @gishigaku

「戦後、女と靴下は強くなった」という言い回しには軍事物資でもあったナイロンが民生用のストッキングにも用いられ、さらに普及したことはの感慨も込められている。植木等主演『日本一の男の中の男』(1967)はそのストッキング会社が舞台。

2016-05-26 10:11:16
原田 実 @gishigaku

『日本一の男の中の男』で主人公の小野子等は取引先との接待に湯水のように金をつぎ込んで収益を上げるが経営側から使い込みとみなされ、閑職の運転手にされる。デュポン重役夫妻の来日での一日観光、等は会社が作った観光コースを無視して自社の靴下縫製工場に連れて行く。

2016-05-26 10:15:04
原田 実 @gishigaku

上司は怒って等を首にしようとするがデュポン重役夫妻は大喜び、これだけの技術がある会社ならとナイロン素材供給の契約は順調に進み、経営側も等の手柄を認めて昇進せざるを得なくなる、という話。

2016-05-26 10:19:13
原田 実 @gishigaku

考えてみるとこの映画が作られた当時、日本の衣類・繊維会社の重役は戦前・戦中の絹の時代から経営にいるわけでナイロンの時代になってからの現場の技術革新を把握していない、という状況が普通にありえたんだろうな。

2016-05-26 10:21:05
原田 実 @gishigaku

『日本一の男の中の男』でもう一言、等が接待する相手は大手デパートの婦人下着売り場主任。これが等に抱き込まれて「女の靴下なんかどのメーカーも同じ」と言い放つ男(演ずるは谷啓さん)。婦人用下着売り場でも責任者となれば、自分で着用したこともない男性というのが当時の常識だったわけですな

2016-05-27 10:17:06
原田 実 @gishigaku

クリスティの「三匹のめくらのネズミ」(戯曲家「ねずみとり」)にも怪しげなストッキング売買(おそらく密輸)業者が登場しますから英国でもアメリカのストッキングは魅力の商品だったんでしょうね。 @ugar8

2016-05-26 10:24:46
暮維持 飛衛郎 @crazypierrot_00

@gishigaku 朝丘雪路でしたっけ?ナイロンのストッキングをどうにかこうにかゲットュしてもらって宝塚でひろうしたら大騒ぎになったの。

2016-05-27 07:21:35
原田 実 @gishigaku

朝丘雪路さんは母親が大きな料亭の女将でお金があったし芸能界や花柳界との接点も多かったですからね。 @crazypierrot_00

2016-05-27 10:20:13