日本の気象衛星の歴史 ~ひまわり7号からひまわり8号への交代によせて~
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さて、そんな危機的状況の中、およそ1年半にわたる「ロケット総点検」を終え、H-IIA F7がMTSAT-1Rを載せて打ち上げられました。 時に2005年2月26日、10年ぶりとなる気象衛星の打ち上げは無事に成功しました。 pic.twitter.com/BbZuigrMwN
2015-07-07 13:20:473月8日午前中に所定の静止軌道に投入された>jma.go.jp/jma/press/0503… MTSAT-1Rは、「ひまわり6号」の愛称が付けられました。
2015-07-07 13:22:33MTSAT-1Rは、気象庁の気象観測機能と国交省の航空管制機能が相乗りだったため、名前についての綱引きもあったようです。ですが「ひまわり」になりました。これまでの実績を買われてのことだったと聞きます。
2015-07-07 13:24:49@kin_mokusei あれ、国交省が発表する前に気象庁が発表しちゃった、という話を聞いたような気がしたんだけど噂話でしたっけ?
2015-07-07 13:26:07@ohnuki_tsuyoshi 「ひまわり」はまかりならぬと渋る国交省相手の折衷案として、正式名称は「MTSAT-1R」のままで、愛称を「ひまわり6号」にする、というので決着と聞いてますが……これも噂話?
2015-07-07 14:02:39さて、静止化を終えた「ひまわり6号(MTSAT-1R)」は、各種機能試験を終え、2005年6月28日より正式な運用が開始されました。jma.go.jp/jma/press/0506… 気象衛星の空白期間の終わりです。
2015-07-07 13:28:39後継機がやっと到着した「ひまわり5号(GMS-5)」は、やっとその役目を終えることができました。2005年7月21日、停波・軌道離脱。
2015-07-07 13:31:46これにまつわり、運用を終えた「ひまわり5号」を観測し、お礼を言いたいというネットメディアの企画もありました。 (デイリーポータルZ:ひまわり5号にさよならを)>portal.nifty.com/special05/11/1…
2015-07-07 13:32:18その後、2006年2月18日に7号が打ち上げられ、メイン・バックアップの2機体制となりました(ホントにバックアップなのかという議論はさておき)
2015-07-07 13:34:08続く「ひまわり8号」に、今度は予算という壁が立ちはだかります。6号・7号はMTSAT(運輸多目的衛星)というシリーズで、航空管制機能と相乗りすることによって予算を確保していましたが、8号は気象庁単独で予算を取ってこなければなりません。
2015-07-07 13:35:53いろいろやきもきさせましたが、何とか独自予算の確保に成功し、「ひまわり8号(Himawari-8)は、2014年10月7日、H-IIA F25にて打ち上げられ、軌道投入されました。およそ半年にわたる各種試験を経て、本日、2015年7月7日午前11時、気象観測任務を引き継ぎました。
2015-07-07 13:40:17静止気象衛星「ひまわり8号」本日1100より正式運用開始。それではここで、昨年10月7日に宇宙へと旅立ったときの画像をご覧ください #himawari8 pic.twitter.com/eXvi1ErnTl
2015-07-07 14:32:55一括りにされがちな「ひまわり」シリーズですが、3世代に大別できます。初代~5号が太陽電池を貼り込んだ円筒に金色の部品が突出した形のGMSシリーズ、6・7号が、箱形になり航空管制などと相乗りしたMTSASシリーズ、8号機が箱形で気象観測機能単独のHimawariシリーズとなります。
2015-07-07 13:44:208号機は、愛称と開発コード名が一致した初めての機体です。口に出すと両方とも「ひまわり」なのでややこしいですが。
2015-07-07 13:45:311977年の初代「ひまわり」から2014年の「ひまわり8号」まで、大きさは巨大化し、機能は充実してきました。以下、初代と8号を比較してみることにします。
2015-07-07 13:47:26初代(画像1枚目):直径216cm・高さ270cm・質量669.5kg(打ち上げ時)、設計寿命3年。8号(画像2枚目):全幅約8 m(太陽電池パネルを含)、 質量約3,500kg(打ち上げ時)、設計寿命衛星バス15年、観測8年。 pic.twitter.com/7RqUEO8TfD
2015-07-07 13:56:38初代:観測周波数帯2(可視・赤外)、撮影周期3時間/全球。8号:観測周波数帯16(可視3、赤外13)、撮影周期10分/全球。
2015-07-07 14:00:4338年続いてきた日本の気象観測衛星ですが、決して順調ではありませんでした。気象災害の防止――とりわけ台風の予報に非常に貢献し、今や日々の暮らしに欠かせないインフラとなったからこそ、要不要だの予算が足りないだのという議論がなされるようになったのでしょう。
2015-07-07 14:09:05あるのが当たり前になってしまうと、その重要さは認識しづらくなります。気象衛星に関して言うならば、これは絶対に必要なものです。駆け引きの道具にしてみたりお金をけちってみたり、姑息なつまらないことはやめ、今後とも順調に、バックアップ機とともに打上げが続くことを希望します。
2015-07-07 14:11:28ざっくりと気象衛星の流れについて述べてきました。話がとっちらかってしまい、抜け漏れや補足が必要なところがあるかと思います。そのへんは詳しい方が埋めて下さると幸いです。
2015-07-07 14:20:23余談
それほどでもない湯気(雲)でもキッチリ写るため大事なところ(日本列島)が見えにくくなってる。 twitter.com/kin_mokusei/st…
2015-07-07 14:02:17ありがとう「ひまわり7号」、これからよろしく「ひまわり8号」。2015年7月7日午前11時より、衛星画像は「ひまわり8号」に切り替え。 pic.twitter.com/ICcJNFZGNw
2015-07-07 12:26:30.@memotarosan それは気象衛星の役割を考え、他の画像を見てから言いましょう。列島が見えることよりも雲・水蒸気を詳細に観測する方が重要です。jma.go.jp/jp/gms/smallc.…
2015-07-07 14:05:09.@kin_mokusei @memotarosan というか、7号の画像はモノクロ画像に陸地は緑に、海は青く着色加工してるだけで、元の写真ではむしろ陸の形はほとんどわからない。8号で容易に判別できるのは、カラーになったから。
2015-07-07 14:11:40