黄昏町のくらげ（11日目～20日目）

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

黄昏町のくらげ 19日目おわり #黄昏町のくらげ

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

あ、羽と第三の目が交換だから19日目の時点じゃまだ目あるじゃん（重大なミスが発生しましたが気付くのが遅かったので修正はしません。ご了承してください）

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

[ハンドアウト]気が付くと、君は暗い病室の中で、檻に入れられている。《力5以上で【拘束解除】、力4以下で【拘束状態/死亡時解除】》《開始地点[病院]shindanmaker.com/541541》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

[病院]鬼が来た。《拘束状態で力4以下は即死【魂-1】、拘束状態で力5は丁寧に潰されて死亡【魂-2】、拘束解除状態で力5以下は拷問にて死亡【魂-3】、前述以外のとき戦って死亡【異形『鬼腕(力+5)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541541

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

20日目。久しぶりに病院に来たら、大きい人が私の中に入ってきました。【魂8/力0/探索0】『複口(力+2、探索+1)』『棘(力+2)』『竜尾(力+5)』『虫羽(探索+3、力-1、水や火の判定で消失)』『鬼腕(力+5)』消失感情：なし #黄昏町のくらげ

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「ぉえっ！　げぇっ！　ごほっごほっ！　……ん？」ふと気づくと、私は薄暗い部屋の、檻の中にいました。「おーい、誰かいませんか。おはようございます。おーい」返事がないので檻をゆすります。がしゃがしゃ、べき。あ、折れた。私が言うのもなんですけど、もうちょっと強い方がいいと思います。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

鍵のかかっていたドアを壊して、私は部屋の外に出ます。そこはどこを見ても真っ白な廊下で、沢山の白衣を着た人が何かから逃げるように走っていました。「すみませーん、ここどこですか？」私は白衣の人を一人捕まえて質問します。「放して！　それどころじゃないのよ！」「だからどこなんですかって」

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「ここは病院！　黄昏総合病院！　早く放して！」じたばたしながら白衣の女の人は答えてくれました。「ありがとうございますー」手を放すと、女の人はこけそうになりながら走っていきました。みんななんで走っているんでしょう。昔聞いた、何かが壊れる音と足音が聞こえてきます。「あー」

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

遠くの角から、白衣を着た男の人が飛び出してきました。男の人は後ろから伸びてきた大きな手にはたかれて、真っ白な壁に赤い染みを作ります。大きな手の持ち主が姿を現します。まだ普通の身体だった頃の私を殺した大きい人でした。「……」大きな人は私を見付けて、ゆっくりとこっちに歩いてきます。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

殺されるかな。今なら勝てるかな。どうなんだろう。分からないな。そんな事を考えている内に、大きい人は私にどんどん近付いてきます。大きいな。強そうだな。怖いな。だって一回あの人に殺されてるし。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

でも戦ってみたい。だって私、「あの時よりめっちゃ強いもん」

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

両足と尻尾で床を強く弾いて、私は大きい人に跳びかかります。大きい人は両手を広げて、まるで私を蚊のように潰そうとします。もっと、もっと速く前に！　ぶおんっ！　背中の羽……羽！？　私羽あったっけ！？　まあいいや！　背中の羽がはばたいて、私は加速しました。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

大きい人の両手は私のすぐ後ろで重なって、私を風と大きな音が追い越していきます。私は右の羽だけを羽ばたかせて、「おぉうりゃぁっ！」回転しながら大きな人の首に尻尾を叩きつけました。大きな人は壁を砕きながら倒れていきます。白衣の人たちが立ち止まって、私たちを見ています。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

私、あの時と比べてすごく強くなってるんだなぁ。「んふふ」ちょっと嬉しくなってきました。「……やるじゃねぇか。久しぶりだぜぇ、俺が倒されるなんてぇのは」言いながら、大きい人が立ちあがります。タフだなぁこの人。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

「気に入った！　気に入ったぜぇ！」大きい人は突進してきます。私はもう一度、両足と尻尾で、「っ！」尻尾が痛くて力が入りません。どんだけ硬いんですかこの人。両足の力だけで跳んだ私は、また右の羽を何度もはばたかせて、空中でくるくると回転します。「太くて、硬いの、でろぉっ！」

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

右の手のひらから飛び出したトゲが、大きい人の左目を貫きました。「そうだよ、そういうのが欲しかったんだ！」大きい人は痛そうな様子もなく右腕を振りかぶります。「くれてやろうじゃねぇか！　嫌とは言わせねぇぞ！」大きい人の右拳が、私の左半身を吹き飛ばしました。「ぁ、あっ、あああああ！」

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

身体中がばちばちと痛くなって、私は気を失いました。

しずにえ @4z2E_PK0ZYHD

黄昏町のくらげ 20日目おわり #黄昏町のくらげ