1945年8月新聞

博物月報 @hakubutu

【1945年8月4日】東京、晴れ、気温31℃●大鳥島を艦砲射撃　敵戦艦に直撃弾／関東へP51百機／ポツダム宣言　独に統一政権認めず #1945年8月新聞 （70年前の同じ日付の新聞記事を1日数本配信）※大鳥島はウェーク島の占領時の名称 pic.twitter.com/DbfG9bSomp

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【1945年8月4日】●「羽ばたくぞ“木の翼”」〈わが國独特の木製機の増産が喫緊／台湾檜、ドロ、シホヂ、杉、桐など／製錬されたヂュラルミンに少しの遜色もない航空機用材なのだ〉※機体の一部に木材を使用し7月から量産 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/y6I8zszdAS

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【1945年8月4日】●「電熱で燃料難打開／家庭製塩や電気風呂許可」〈電熱線としてニクロム線が理想だが、入手難の折から鉄線でも結構／普通の家庭用風呂桶なら約二時間で程よく沸く〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/XBm3CMhsy4

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【1945年8月4日】●「とらう松脂、決戦の燃料へ」〈松は全國いたる所にある／仮に十億本の松の木を動員したとすれば年三百トンの松脂が採れ／ガソリンに換算すると実にスマトラ島の一年間の生産量に匹敵する〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/jzzX62svNw

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【1945年8月4日】●「喰へぬビスケツト／『こんな事実—』これが危い」敵は〈日本人抑留者〉にビスケットを豊富に配給しているというが〈写真面に現れた人数にだけビスケツトを与へればよい、与える恰好だけさせてもよい〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/ixDJfkA8mo

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【1945年8月4日】●続「喰へぬビスケツト」米国内のトウモロコシの酒製造禁止、砂糖配給券の無効化などを挙げ、米国の食糧事情が〈如何に窮迫してゐるか／この米国がわれらにビスケツトの屑でもくれるであらうか〉〈敵の真実らしく見せかける欺瞞に眩惑されてはならない〉 #1945年8月新聞

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【1945年8月4日】●「“勘違ひ”が多い」八木アンテナで知られる工学者・八木秀次の元に〈太陽光線を鏡を以て集中して敵を焼くべしといふやうな〉B29対抗方法があれこれと寄せられ〈当惑させられることも度々ある〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/pQ2ZQh0N2Q

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【1945年8月4日】●続「“勘違ひ”が多い」〈電波兵器もロケツトも見たこともない人がこれを簡単で完全無欠の兵器と仮定し／案出したものなど兎角実現の可能性が乏しい〉〈諸君が骨折つて考へた部分、／今さら発明するまでもなく註文すれば出来るのである〉 #1945年8月新聞

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本日の記事配信はここまで。八木アンテナ発明者・八木秀次の寄稿「“勘違ひ”が多い」、今の人たちにも通用しそう。この寄稿、明日も続きます。 #1945年8月新聞

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【1945年8月5日】東京、晴れ、気温32℃●牛島中将・大将に　大田少将・中将に　※沖縄戦で戦死し死後進級／船舶救難戦闘隊／対日戦に兵力集中　ポツダムで連合作戦を協議 #1945年8月新聞 （70年前の同じ日付の新聞記事を配信） pic.twitter.com/ptR8k4s8Tg

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【1945年8月5日】●「たばこ一日三本に」配給のタバコが従来の5本から。実態はすでに3本程度だったと河出書房新社『昭和家庭史年表』にあるが、戦時中でもタバコだけは贅沢品扱いされず、律儀に配給されていた。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/SsEqEStg64

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【1945年8月5日】●配給の手巻きタバコ「のぞみ」を巻く紙に〈コンサイス英和辞典〉が〈紙質が味といひ、気分といひピツタリくる〉外見は英字で奇妙だが〈一服ごとに紫煙とともに消えゆく米英文化凋落の表象と思ふもよし〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/67misxL4Bv

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【1945年8月5日】●「命より愛機を惜しむ　B29に体当り、殊勲の生還」〈大尉は敵の尾翼目がけてレバーを入れ急上昇した、どすーんと衝撃を受けて大尉は眼がさめた／白く落下傘が開いて大尉はふわりふわり降下してゐる〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/7tfjdz8PGU

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【1945年8月5日】●「安藝ノ海が塩つくり」〈横綱安藝ノ海以下出羽ノ海部屋一門40名の力士連が静岡市用宗遊園地附近一帯の海岸で／来る十日から製塩にとりかかる〉〈製塩のかたはら土俵稽古も行ふ〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/PC36a5dyoQ

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【1945年8月5日】●投書「農村より」〈近時、村へやつてくる所謂指導者と称するものの多くは、納豆を用意して置け、米は無いか、漬物を呉れ、とその要望は際限がない有様／指導者が押すな押すなで村へ物資の調達に来る〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/LAi1epgEOd

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【1945年8月5日】●「適切な提案を望む」工学者・八木秀次の寄稿続篇。氏へ寄せられるB29対抗法〈長い綱を以て敵機の翼を引かけよ〉〈ロケット弾特攻兵器を／犬又は狐をして操舵せしめよ〉〈鳥類を敵に突進せしめ〉云々 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/tuIuJ0A7Kp

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【1945年8月5日】続）「適切な提案を望む」〈なほこの機会に新兵器について一言述べておきたい／新鋭兵器がただ一個造り上げられても戦争が有利に転回するものではない／多量に生産しなければ戦局を左右することは難しい〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/KF3HL6zlFg

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そういえば、今日は8月5日。世界でたった2個しかない“新兵器”が日本へ向かって搬送されていた頃だ。本日の記事配信はここまで。 #1945年8月新聞

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【1945年8月6日】東京、快晴、気温31℃　●敵、太平洋の作戦区域変更　米、本土戦に専念　南方受持つ老獪な英豪／荒鷲、沖縄の敵基地猛襲／荒鷲、敵潜を急襲　撃沈ほぼ確実 #1945年8月新聞 （70年前の同じ日付の新聞記事を配信） pic.twitter.com/avSSTI4ewF

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【1945年8月6日】●「戦災金属ヲ戦列ヘ送レ！」〈今般当児玉機関ハ海軍航空本部ノ命ニヨリ帝都戦災各地区ニ散在スル銅、鉛ヲ回収スル事ニナリマシタ〉児玉機関は右翼運動家の児玉誉士夫が設立 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/GC5nCjmKlg

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【1945年8月6日】●「米式ロケット弾図解」〈工場と汽車の攻撃にロケツト弾を使つてゐるやうである〉が、千葉で工場屋根と工作機械半壊〈といふ事例から見ても大して恐るるに足りない／待避さへすれば直撃以外絶対大丈夫〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/NagAL0PxOe

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【1945年8月6日】●「世界の動き　米の対ソ態度」〈戦争の短期終結を焦る米国としてはソ連の対日戦積極的介入を望んで止まないとの観測〉がある。〈しかし米国内にはこれに反対する傾向／も相当に強力である〉 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/y9C3bUlYWT

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この時期、日本側の戦局関係の報道が隠蔽でゴテゴテなのに対して、同盟通信などによる海外からの報道は意外と正確になされている。日本側の大本営発表と乖離が生じてしまうこともあったようだ。 #1945年8月新聞

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戦時中の日本の、同盟通信などによる海外報道はこちらを参照。 #1945年8月新聞 ［共同通信］同盟通信は太平洋戦争中どんな報道していた？ kyodo.newsmart.jp/info/Result/20…

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【1945年8月6日】●広告「勝札／一等十万円の幸運を！／五本に一本の割で当る」「北の三人／こんな凄い顔振れが描く大空の激情」※勝札は戦費調達の「宝くじ」。抽選は8月15日予定。「北の三人」は戦中最後の封切映画。 #1945年8月新聞 pic.twitter.com/D0Utufqv8s

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