初出探偵・カスガ氏の元ネタ探しファイル~ヒーローから各種SF、人情ものまで
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自サイトで虚航船団の同人マンガとか海外同人コミックの翻訳とかやってました。発語訓練(by小林信彦)の一環として、今更ながらtwitter始めてみました。
1:「文明無双もの」とそのパロディ
「事故で死んだ主人公が異世界に転生し、現代の知識や技術で活躍する話」は、「航海中に事故で溺れた主人公が未開の地に遭難し、現代の知識や技術で活躍する話」と読み替えればだいたい大丈夫です。文明人が蛮族を教化し尊敬され王のようなるという、一昔前の植民地小説の世界です。
2016-04-30 19:59:08@maomaoshitai ロビンソン・クルーソーなんてそのまんまですもんね(´・ω・`)
2016-05-03 09:00:07この手のネタだと、『アナクロノペテー』にある19世紀スペイン人の主人公たちが後漢時代の中国人に活版印刷や黒色火薬を披露したら、「いや、それくらい知ってるから」と返される展開が好き。 twitter.com/maomaoshitai/s…
2016-05-01 13:14:18「非文明世界で文明人が無双」という、今でも使われてる定番ネタへのアンチテーゼが、既に19世紀の小説で書かれているという皮肉。@kasuga391
2016-05-01 13:14:55togetter用資料 結局、自分が「文明無双もの」を追ったら、「アーサー王宮廷のヤンキー」で止まってしまったが、その前に(続く) 「歴史改変」「文明チート」の元祖?マーク・トウェイン「アーサー王宮廷のヤンキー」はすごいらしい… d.hatena.ne.jp/gryphon/201508…
2016-05-23 11:28:21続く) よくあるように、SFやフィクションの定番前に、膨大な実録、体験記があり、たぶん産業革命前後の西洋人がドヤ顔で書いた「俺たちの文明で野蛮人どもに無双だったぜヒャッハー!」の記録があるのだろう(たぶん日本体験記含む)。 その系譜を追うのは、今後の課題だ。(俺以外の誰かの)
2016-05-23 11:30:47あと、自分がこのパロとして登場した「文明無双をしようと思ったら、”野蛮人”連中が俺たちより知恵があって困った」を読んだのは北杜夫「船乗りクプクプの冒険」でした。 ただ、同じ土俵の科学で上回るという設定以外の「科学はこっちの勝ちだが哲学、道義、道徳面で相手が上でぎゃふん」は(続く)
2016-05-23 11:34:06(続く)何が元祖なのでしょうね。 ガリヴァ旅行記の「巨人国」や「フウヌイム」あたりか、ヴォルテールあたりの政治思想本か? 未知の外国に理想郷を仮託するほか、実際の探検家・冒険家たちも、体験から「非欧米、非キリスト教徒にも奥深い知恵や道徳はあるなあ」は実感だっただろう。この系譜は?
2016-05-23 11:36:41追記
ウィキペディアの「野蛮」に
「高貴な野蛮人」という章もありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/野蛮
17・18世紀の、野蛮人を「自然」の代表とする文明批判の例としては、フランソワ・フェヌロンの《テレマックの冒険》やモンテーニュ『エセー』に出てくるアメリカインディアンについての記述がある。『エセー』の第1巻第31章では、理性と芸術に対して自然が称賛され、「野蛮」という概念について考察を加えている。
「この国には全くいかなる種類の取引もない…役人という言葉もなければ統治者という言葉もない」という一節が、そのままシェークスピアの『テンペスト』に引用され、ルソーの『エミール』もモンテーニュの〈自然〉賛美から多くの着想を得たという。 ディドロは『ブーガンヴィル航海記補遺』で罪のない平和な未開民族に比べて、争いに明け暮れる〈野蛮〉なヨーロッパを批判し、〈野蛮〉を未開人種の属性ではなく戦闘行為にも付与した。高貴な野蛮人は、平和と寛容の象徴とされた。
19世紀以降では、植民地の進展とインディアンの反抗がヨーロッパ白人の意識に達したのか、誇り高く自由な民としての「高貴な野蛮人」(高貴なる野蛮人、ノーブル・サベージ、高潔な野蛮人、高潔なる野蛮人)があらわれる。
ジェイムズ・フェニモア・クーパーの小説『モヒカン族の最後』、アレクサンドル・ブロークの詩『スキタイ人』などでは、戦闘や復讐における残忍さも、自然力と無秩序のあらわれとして理解されている。ロシアでは「野蛮」というものを、伝統・規律からの自由という政治概念としてとらえていた。
2:「家族と再会するホラ吹きに、皆が協力してそのホラが事実のように見せる」ネタ
@kasuga391 カスガさんはじめまして。いつも更新楽しみにしています。このページの上から4つ目のマンガのストーリーについて質問があります。 geocities.jp/kasuga399/oebi…
2016-05-02 17:22:31作品セリフの文字起こし
「わたしお母さんに、フランスではグレンダイザ―以来の大人気アニメだってことにしてあんのよ」
「えっ」
「なんでそんなすぐばれるような嘘を…」
「だいじょうぶです わたしたちが話をあわせます」
togetter用資料 パロディのさらにパロディになるのか(笑) 全コマはこちら geocities.jp/kasuga399/oebi… pic.twitter.com/WIBIXKEn4l
2016-05-23 12:24:49@kasuga391 この、①田舎から母がやって来る②手紙で見栄を張っていた③ウソがバレないように友達に頼んで演技してもらう④田舎から帰った母から手紙が届く。⑤手紙には、演技がすべて見通されていたことが書かれている。…という一連のストーリーに元ネタはあるのでしょうか?
2016-05-02 17:24:42@kasuga391 というのもこの前、伊集院光のラジオでも同じ話をしていたのです。確かに何処かで聞いたことがあるストーリーなのですが元は有名な話なのでしょうか?教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。
2016-05-02 17:25:59@sakeirazu ども、はじめまして。おそらくこのパターンの大元は、フランク・キャプラ監督の『一日だけの淑女』という映画と、その原作となったデイモン・ラニアンの短篇「マダム・ラ・ギンプ」だと思います。 ivc-tokyo.co.jp/yodogawa/title…
2016-05-02 21:08:24この吉本新喜劇や漫画にも流用され定番化した「これまでホラ吹いてた遠方の親兄弟に再会する時、一日だけ皆が協力し成功者のように演じる」…つう話、ラニアン原作のオチがひどすぎて(ほめ言葉)向井敏氏が掟破りのネタバレ絶賛をしてたっけ。 (続く @kasuga391 @sakeirazu
2016-05-23 11:03:12続き ※画像は上RTの作品のオチを紹介しています。ご了承の上で見てください 定番の「ホラをふいてた親戚に再会する時、仲間たちが演じてあげる」の(たぶん)元祖は泥棒仲間の話。しかし… @kasuga391 @sakeirazu pic.twitter.com/gU4xjS8GE3
2016-05-23 11:07:19この定番化した「家族に再会するホラふきに皆で協力し…」パロの最高傑作が、ほりのぶゆき氏@nobhori 「怪獣人生」。 宇宙人が「地球侵略した」「恐怖の帝王だよ」と手紙に書いてたら、母ちゃんが地球訪問。ヒーローが協力してあげる(笑)… @kasuga391 @sakeirazu
2016-05-23 11:12:16togetter用 ちょっとだけ試し読みができるほりのぶゆき「怪獣人生」。 (「メカ」と「生」の上下巻です) 『怪獣人生 (メカ)』を読もう! csbs.shogakukan.co.jp/book?book_grou… #コミック小学館ブックス @comic_sgk_booksさんから
2016-05-23 11:58:22