(ありえないゼロリスクを求める無知が、しらぬまに差別の壁を築いてしまう)
”わが国では歴史的にも身体的奇形を忌避する傾向があり,それは現在にまで続いている。しかしながら,先天奇形は決して稀なものではなく,口唇口蓋裂1/500,多合趾1/700,染色体異常1/160(均衡転座も含む)など概数で約2%は治療を要する先天奇形を持っており,単発の小奇形まで含めると約14~20%は出生時に何らかの奇形を持つ。
一般の人々がこの数字を知り誰もが先天奇形児の家族になる可能性があると考えているなら,先天奇形児出産時に両親が受けるショックも軽減されるのではなかろうか。先天奇形や遺伝性疾患で苦しむ人の数より,それらに対する無理解偏見に苦しむ人の方が多いとも言われる。
妊婦に不安を与えるべきではないが,稀ではなく一定の確率で誰にでも起こりうる問題であることを周産期医療関係者は広く啓蒙して行かなければならない。”
(一般集団への啓蒙 周産期医療のリスク管理 新生児編
http://linked.jp/puaB 04-Jun-1999 )
by H_taityou