エミコヤマさんによる「グレンデール市に対し慰安婦像撤去を求める州裁判」の解説

判事は、日本政府が戦時中に慰安婦の人権を蹂躙したことは明白な事実で疑う余地はないとし、我々の反論を退け、グレンデール市側の反乱訴案を採択したのである。 https://gahtjp.org/?p=765
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エミコヤマ @emigrl

原告は大日本帝国の元軍人ではない。したがってプレートに書かれた内容は原告に対する批判ではない。まあ仮に元軍人だったとしても、「元日本軍人」は反差別法が保護する対象ではないけどね、と判事。

2015-02-26 19:47:14
エミコヤマ @emigrl

反差別法を適用するには、なんらかの被害を受けていることを示さなければいけない。原告の3名は、像があるせいで公園に行きたくなくなったと主張しているが、かれら自身が行かないだけであり、またほかの日本人や日系人たちがグレンデール市公園を避けるようになっているという根拠もない。

2015-02-26 19:49:19
エミコヤマ @emigrl

公園に置かれた像のメッセージが嫌で公園に行きたくなくなったというだけでは、反差別法がいうところの被害には当てはまらないよ、という、ごくまともな判断。

2015-02-26 19:50:23
エミコヤマ @emigrl

原告は、グレンデールの市議が目良氏らについて「かれらは自分たちの歴史を知らない」と発言したことを、人種差別に基づく発言だと主張したが、その証拠を示していない。審議の録画を見ても市議らから差別的な言動は見られなかった。

2015-02-26 19:55:38
エミコヤマ @emigrl

原告側第4の主張は、ほぼ第3と同じだけど、反差別法ではなく州憲法の平等条項に違反しているというもの。これで原告側の主張は1〜4まで全て(仮に原告側の証拠が全面的に認められたとしても)法的論議のレベルでまったく話にならないことがはっきりした。

2015-02-26 19:57:38
エミコヤマ @emigrl

被告側は、この訴訟が反SLAPP法の対象となる要素を全て含んでいることを示した。それに対し原告側は、反SLAPP法の適用を逃れる論理を1つとして示すことができなかった。したがってこの訴訟はSLAPPとして棄却。おわり。

2015-02-26 19:59:00
エミコヤマ @emigrl

質問あればどうぞ。いまから寝るけど、明日答える。

2015-02-26 19:59:26
エミコヤマ @emigrl

なお、わたしは法律家じゃないので、間違ってたらごめん。あとで文句を言うような人は、はじめから全部信用しないで自分で原文(英語の法律文書13ページ)を読んでください。

2015-02-26 20:00:47
エミコヤマ @emigrl

それにしても、まさに「ボロ負けが過ぎる」でしょ。まあSLAPP認定なんて、よほどのことがないと認められることじゃないわけで、今回はその「よほどのこと」が起きるほどのボロ負けだったわけです。

2015-02-26 20:02:10