HIVウイルスワクチン・インフルエンザ菌・マラリア原虫薬剤耐性・グラム染色 ~20150303わいたんべさん講義~
@y_tambe あらあら。「髄膜炎や敗血症例から分離される株は、95%以上がHibであり、Hib感染症患児の兄弟や両親からHibが検出される場合もある。」ですって。 こりゃあワクチンいるわねえ。
2015-03-03 12:50:31@Butayama3 そう。で、リンク先にも書いてあるけど、「b型」は、莢膜の抗原型の違い。莢膜は(熱中教室のときにも触れたけど)白血球などからの食菌を回避したりする役割がある。インフルエンザ菌には、莢膜を持つものと持たない菌株があって、持つ方が血中〜髄膜などに移行しやすい(続
2015-03-03 12:52:00@Butayama3 承前)莢膜を持つインフルエンザ菌は、莢膜を構成している成分の種類の違い(抗原性)でa〜fの6種類があり、最も怖いのがb型。この菌による小児髄膜炎などの95%がHibによると言われる。ちなみにd型(Hid)が1995年に全生物で初めてゲノム解読された生物
2015-03-03 12:55:54@Butayama3 Hibワクチンについては、こちらも。 nih.go.jp/niid/ja/iasr-s… 通常、ワクチン定期接種化は 開発 → 予防効果検討 → 製造販売承認 → 任意接種化(費用自己負担) → 自治体や国が費用助成 → 定期接種化、という流れで進むのだけど(続
2015-03-03 13:00:58@Butayama3 承前)Hibワクチンでは、費用助成により接種促進が行われた2011年頃に副反応疑いが報告されて、1ヶ月ほど中断されてます。その後、因果関係は低いとの調査結果を受けて再開され、2013年に定期接種化した、というのが全体の流れ。
2015-03-03 13:04:29@y_tambe ああ、なんとなく覚えています。でも一ヶ月で再開だったのは忘れていました。日本脳炎みたいにしばらく中止にはならなかったのね。
2015-03-03 13:08:01次。マラリアに関する話。
(これは難しすぎた。)
マラリア原虫の薬剤耐性タンパク質の働きを世界で初めて解明 (岡山大プレスリリース)→ okayama-u.ac.jp/tp/release/rel…
2015-03-03 15:56:07マラリア原虫、薬の耐性解明 岡山大:日経新聞 s.nikkei.com/1M47cSL クロロキンは原虫腸管のPfCRTのアミノ酸輸送と競合する。遺伝子がATリッチなため全合成し、膜タンパク質の生産システムで解析(PNAS)→ goo.gl/Qhk3fE
2015-03-03 15:55:05よくわからない。(´・ω・`) マラリアの薬の働きを邪魔する厄介なたんぱく質があるのはわかってたけど、それがどんな働きをして厄介なのかわかったということなのかしら。 あとこの手の話で岡山大学をよく目にするようなきがする。 okayama-u.ac.jp/tp/release/rel…
2015-03-03 18:45:51@Butayama3 これは難しかろうなあ。研究の位置づけ的にも、マニアックというか、掲載誌がPNASなあたりが「ああ」という感じ。
2015-03-03 19:11:09以前の報告:クロロキン耐性マラリア原虫では、PfCRTというタンパク質に変異がありました。 以前の報告:PfCRTはマラリア原虫の消化胞の膜にあるタンパク質で、変異するとクロロキンが消化胞から排出されて効かなくなります ここらへんの、面白いあたりの話はとっくに既報だった。
2015-03-03 19:14:33今回の報告:PfCRTというタンパク質を、調べやすくするために、大腸菌で発現させることに成功しました(←単なる「手段」。とはいえ、なかなか凄い技術であることは確か) 今回の報告:変異してないPfCRTの、本来の役割を調べたら、消化胞からアミノ酸を輸送してるようです(←新発見)
2015-03-03 19:17:39考察:クロロキンの抗マラリア作用はこれまで言われていたもの(ヘムの蓄積による細胞毒性)以外に、餓死させるような役割もあるのかもしれません。 将来の展望:クロロキン耐性マラリア原虫そのものを使わずに、大腸菌で代わりの実験が組めるようになったので、新薬探しが楽になる「かもしれない」
2015-03-03 19:21:44結局、プレスリリースと言ってることは変わらない。けど、それはそのプレスリリースが、あんまり話を「盛ってない」ということでもあるので。
2015-03-03 19:22:58@y_tambe わかった…(・∀・) ような気がする。 でも随分背伸びした感ある。
2015-03-03 20:23:40わいたんべさんの細菌実習と常在菌の話。