『刀剣乱舞』監修の芝村裕吏さん登壇 コンテンツ文化史学会 例会まとめ
- sarirahira
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芝村「よく各種の美術館からお手紙が……長文のお手紙がたくさんくるのが、『同田貫はうちの同田貫ですよね?』ってやつなんですが、同田貫は本当に量産されてる実戦刀なので勘弁して下さい」
2015-05-30 15:07:58松下「じゃあうちの資料館で持って撮影できる2尺3寸の兼定(模擬刀?)は、刀剣乱舞の兼さんではない……?」 芝村「いや、そこはキャラに連続性があるので……」
2015-05-30 15:10:32芝村「刀剣乱舞はこれまでのさまざまな歴史的なコンテンツに対して、最後発のコンテンツ。なのでそれまでの前例に対するアンチパターンが組み込んでいる」
2015-05-30 15:12:48芝村「歴史的コンテンツをつくるときの、史実に対してのフィクション(虚構?)の作り方には3パターンある。1.人気人物にあやかりたい場合、2.現代的解釈を入れる(残虐な行動のエクスキューズ)」
2015-05-30 15:14:16芝村「いろいろな歴史的コンテンツの史観には、つくった人の考えやつくられた時代の空気は反映されているとはいえ、元となった人のいろいろな考え方がふくまれているはず。アンチパターンをつくるにあたってそこから離れたかった。だからモノを擬人化したところもある」
2015-05-30 15:16:52芝村「開発チーム全体としてはみなさんがお話をつくる空白をつくりたい。みなさんが物語をつくってくれればそれでいい。カップリング誘導装置のようなことは考えていない。いろいろな人からお叱りを受ける」
2015-05-30 15:23:09芝村「カップリングっていうのは、司馬さんや大島さんが作品をつくったように、そうやってつくることはもちろんできるけれど、我々や製作者としての芝村裕吏としては、これとこれをくっつけるという強制はナシ」だからこそいいんだよ〜〜〜
2015-05-30 15:24:21芝村「みんなに自由に想像してもらったほうが刀剣乱舞という大東亜共栄圏は繁栄するし、妄想からクリエイターが生まれる。刀剣乱舞というコンテンツは廃れるかもしれないけど、そこから次の新しいコンテンツが生まれて文化振興してくれれば。小狐丸が全然こない悔しさとかをばねに……」
2015-05-30 15:27:00芝村「いまの刀剣乱舞は10年前だったら全然売れなかったと思う。いまの時代だからこそ多少なりとも好意的な声があってみてくれる人がいるのは、『正解』にあわせてデザインできたから」
2015-05-30 15:29:43芝村「いまの二次創作、同人作家のレベルが高いから、受け入れられている。いまの人たちはツイッターでリアクション芸人やってるからかなり鍛えられている。そういう意味でのハイコンテクストな土壌があるから成り立っている。10年後に再評価されるかわからないし、この時代の徒花かもしれないけど」
2015-05-30 15:30:53芝村「ゲームっていうのは、会議でなんとなく現れた女性広報さんの声を採用したり、ファンの方の声を採用したり、みんなの意見でできるもの。よく私がゲームの顔になってしまっているけど、それは便宜上なので……集団作業としての側面がつよい」
2015-05-30 15:32:29