デザイナーが漫画で語る「『よくあるチラシ』こそプロの基本ワザが詰まったすごいもの」
イラストレーター/デザイナーのセキサトコ(@satokom_gallery)さんは、「よくあるチラシをゼロから作るのは本当にワザがいる」ということを漫画にしてTwitterに投稿。1.3万件以上ものいいねが集まっている。
学生時代は「斬新なものをつくれる人こそすごいデザイナーなんだと思っていた」というセキさん。だが、実際にデザイナーとして働いてみると「よくあるチラシ」をつくるのは「めっちゃムズい」と気づいた。
斬新でも個性的でもない、いわゆる「よくあるチラシ」をつくれるってすごいことだな〜と気づいたときのお話。
学生時代はシンプルでオシャレな雰囲気のものばかりを崇めていましたが、日々何気なく見ているチラシもすごいですよね。自然に見て流せるデザインというのもまたプロのワザだなと感じます。 https://t.co/j5jrTVCrv1
— セキサトコ|イラストレーター (@satokom_gallery) 2020年7月19日
「よくあるもの」は絶妙に情報が配置され、読みやすい文字組みや加工がされている。これも作った人がプロのワザを持っているからこそ。セキさんは、今では「オーソドックスなものを作れる」ことをリスペクトしているという。
漫画を読んだ、とりわけ同業者と思われるTwitterユーザーからは「自分もデザインを始めてみて、なじむデザインを作るって難しいと気づきました」「私もよくあるチラシのデザイン性や情報の構成とかを気付かされて、チラシを簡単にまるめて捨てられなくなりました」と共感の声が集まっている。
リプライを読んだセキさんは「どんなお仕事にも言えることだなあと感じました」ともコメントしている。どんな業界でも斬新なものが登場すると注目されやすいが、日常に溶け込んでいるものこそ、基本をマスターしたプロのワザが詰まっていることを覚えておきたい。