雨が降る夜の道を運転中、車道を歩く人と遭遇するという緊迫の体験を描いた漫画がTwitterで話題になっている。
人を轢きかけたので警察呼んだ話(虚構じゃないメモ) https://t.co/bPo772GooF
— カワサキ (@cawask5678) 2023年2月15日
漫画を投稿したのはカワサキ(@cawask5678)さん。雨の降る夜に車道を傘もささず歩く男性を発見し、不審に思い車を止め話しかけてみたところ、どうやら家に帰れなくなってしまった様子だったという。




男性に話を聞いても状況がつかめず、警察相談ダイヤル#9110に電話をかけると110番にかけて良いとの返答が。通報すると警察はすぐに居場所を確認し、15分ほどで駆け付けてくれたそう。男性は家族から捜索願が出されており、無事に保護される運びに。




漫画を読んだTwitterユーザーからは「事故にならず何より」「この漫画を読んで気を付けなきゃと思ったひとりです」など「他人事じゃない」と受けとる声が集まった。

先週の話。もうどうしようもなく事故が起きるときは起きるけど、ある程度までは交通ルールの遵守と、かもしれない運転をするとか眠かったら早めに休むとかそういう教習所のビデオレベルのことがなんだかんだ効いてくるなあとおもいました。 https://t.co/35eIMcfKQp
— カワサキ (@cawask5678) 2023年2月15日
「教習所のビデオレベルのことがなんだかんだ効いてくる」と語るカワサキさんに、当時の様子を詳しく聞いた。
クラクションを何度も鳴らして回避
どのような道路環境でしたか?
片側一車線・街灯なし、見える範囲に民家の灯りなしの山道です。初めて行く場所の初めて通る道で、ナビを頼りにただ進んでいました。
どのように車道に人が歩いていると気付きましたか?
前方のライトで気付きました。初めての道でゆっくり走っていたため、慌てつつもブレーキを踏む余裕はありました。 漫画内ではクラクションは「パッパー」と1回鳴らしたように描いていますが、実際は何回も鳴らしながら減速して避けました。
110番通報で、警察はすぐに場所を特定してくれましたか?
普段からスマホのGoogleマップの位置情報はオンにしています。
警察はこちらが何も言わずとも場所を特定して、「〇〇が近くにありますか?」と聞かれました。110番通報の前にかけた#9110では土地勘がない旨を伝えると、「警察にかければGPSですぐ場所が特定できる」と言われました。
警察が来るのを待つ間、男性の様子は?
小雨が降っている中、小さな折り畳み傘1本しか持っていなかったので、男性を私の車の後部座席に座らせて足は地面に出した状態、その横に私が立って傘をさした状態でお話をしました。
男性から何か聞かれることはなかったので、「寒いですね、迎えを呼んだのでもうすぐ来るみたいです」などと話しながら、ご家族について質問する会話をループしていました。
男性は無理に歩き出すこともなく、警察が来るまでずっと後部座席に座っていました。介護職をしている経験上、たぶん、男性は歩いている間も無意識で迎えを待っていたのではないかと思いました。
今回の体験で感じたことを教えてください。
田舎道など、人の目のないところでも速度制限や交通ルールを守ること、どんな場所でも歩行者がいる可能性があることを忘れないようにしようと思いました。
夜道を人が歩いている、という状況は誰もが遭遇しうる。慢心せずいつでもさまざまな可能性を考え、安全運転を心掛けたい。