「絶対に食うな」と言われつつ買った約50年前のレトルトカレー、購入者は開封すべきか悩み中
約50年前に製造されたと思われる古めかしいレトルトカレーの画像がTwitterに投稿され、話題になっている。
開けてみたい気持ち半分、このまま取っておきたい気持ち半分…。古い商店で、店主のばあさんに絶対に食うなと釘を刺されつつ2007年に購入。その当時で既に30年以上陳列されていたと思われる。 https://t.co/fyKZcEJZSg
— me_young_sitter/ジュース瓶研究 (@me_young_sitter) 2023年4月19日
投稿したのは、古いジュース瓶の収集・研究を趣味としているme_young_sitter(@me_young_sitter)さん。
2007年にたまたま入った商店でこちらのカレーを見つけたそうで、店主のおばあさんに「絶対に食うな」と釘を刺されつつ購入したのだとか。
ハウス食品の「ククレカレー」公式サイト1971年に販売されたデザインに似ており、購入した時点で少なくとも製造から30年近くが経過していることになる。
そこからツイートを投稿した2023年までさらに16年の年月が過ぎており、まさかの50年前のカレーという計算になるが…!?
厚生労働省の資料によると、賞味期限が制定されたのは1985年。仮に画像のレトルトカレーの製造が1971年だとすると、そもそも賞味期限という概念すらなかった時代のものだ。
貴重な資料ともいえるレトルトカレーの画像を見たTwitterユーザーからは、「よくこの状態を維持してますね…」「開けてみてぇぇぇぇ」といった感想や、「13年もののレトルトカレーは食べたことありますが、油分が分離しかけてイマイチ」「30年以上前に買ったイカの塩辛が鎮座しています」といった古い食品にまつわるエピソードが寄せられていた。
「開けてみたい気持ち半分、このまま取っておきたい気持ち半分」と語るme_young_sitterさんに、カレーを入手した経緯や開封のタイミングについて、詳しい話を聞いた。
ジュース瓶や古い飲料が置いてありそうな商店で入手
写真のカレーはどのように入手されたのですか?
2007年に、当時住んでいた群馬県で見つけました。ジュース瓶や古い飲料を研究するのが趣味だったので、そのような商品が置いてありそうな古い商店をたまたま見かけて入店、購入しました。
カレーの購入やジュース瓶の収集について、ご家族や周囲の方々はなんとおっしゃっていますか?
カレー購入当時はまだ独身で一人暮らしだったので、特に周囲の反応はありませんでした。
今でも古い商品を見つけては買ったり拾ったりしますが、妻や子どもはジュース瓶が増え続けることに半ばあきれつつも「すごい!」と楽しんだり、「他の人にはない趣味を持つことは素晴らしい」と理解してくれたりもしています。
もしこのカレーを開封するとしたら、どのようなタイミングを考えておられますか?
ハウス食品さんから研究目的などで申し出があれば開封したいと思います。
あとは袋が劣化して漏れてきたりした時でしょうか…。
外箱は劣化しているものの、製造から約50年を経過しても中のカレーが漏れ出ていない事実は、保管状態の良さやハウス食品のレトルト技術の高さゆえと言えるだろう。
カレーのその後や昔なつかしいジュース瓶に興味が沸いた方は、me_young_sitterさんのアカウントをフォローしてみては。ただしハウス食品から連絡がない限り、「開封の儀」が行われるのはまだ先になりそうだ。