「じゅんさい」は舟に乗ってひとつひとつ手摘みで収穫するって知ってた?農家に魅力を聞いてみた

食べてみたいし舟も乗ってみたい
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「じゅんさい」を収穫する様子の動画がTwitterで注目されている。

じゅんさい
手摘みで収穫している様子は、幻想的で美しい

「じゅんさいは小舟に乗ってひとつひとつ手摘みです!」というコメントとともに投稿された動画には、箱型の小舟に乗った人が、ジュンサイの生える沼に手をつっこみ、手際よくじゅんさいを収穫する様子が映っている。緑一面の水面の美しさも相まって、幻想的な画だ。

じゅんさいはスイレン科の多年草植物で、淡水の沼底に根を張り、そこから茎を伸ばし緑色の楕円形をした水草を水面に浮かべる。春から夏にかけて、茎からでてくる新芽はゼリー状のぬめりで覆われており、食用として摘み取られる。

じゅんさい
独特のプリプリした食感と、ツルッとしたのどごしが特徴なのだそう

動画を投稿したのは、じゅんさい農家のじゅんさい次郎(@Junsai_Jiro)さん。じゅんさい次郎さんが住む秋田県三種町は、じゅんさいの産地として有名な地域である。

じゅんさい
一面緑の水草に覆われた収穫風景

収穫風景やSNSでじゅんさいのことを発信し続ける活動について、じゅんさい次郎さんに話を聞いた。

機械化が難しいため、すべて手摘みで収穫

手摘みの収穫にかかる時間と量を教えてください。

時間は8〜16時頃まで作業をして、6~7月頃の時期だと1人で10~20kgぐらいの量を収穫します。
ちなみに初心者がやると、1日で2〜3kgぐらいです。


機械化が難しいため、すべて手摘みで収穫しています。

収穫する時に乗っている箱舟と普通の舟との違いは?

箱舟は、シンプルな四角の舟です。90×180cmのコンクリートパネルの板を底面にして周りを木材で囲って作っている感じです。


乗るのが難しそうに見えますが実はそうでもなく、かなり安定してるので誰でも乗れます。じゅんさいの収穫は前傾姿勢になるので、舟の後ろにおもりを乗せてバランスを取っています。

じゅんさいにかける想いや世間に知ってほしいことは?

私の住む秋田県三種町は、昔から一大産地として知られる「じゅんさいの町」です。

とはいえ、じゅんさいはやはり一般にはまだまだ謎の食べ物だと思われているので、先人たちが育んできたこの町のじゅんさい文化を、これからも紡いでいきたいと思っています。

じゅんさい
Tシャツには「NO JUNSAI,NO LIFE.」の文字

より多くの人にじゅんさいについて知ってもらうことが大切だと思い、毎日「NO JUNSAI,NO LIFE」Tシャツを着て隙あらばじゅんさいアピール! を心がけています。

じゅんさいのおいしさや、じゅんさいの可能性をこれからも発信し続けていきたいです!

 

じゅんさいのおススメの食べ方を教えてください

新鮮なじゅんさいをサッと茹で、氷水で冷やしてポン酢やワサビ醤油で食べると感動的なうまさがあります。

たくさんの方に、このおいしさを体感していただきたいです。じゅんさいは初夏から夏がとってもおいしい時期ですので、ぜひ食べてみてください!

 

じゅんさい
さっぱりとした味付けで楽しむと最高

じゅんさい次郎(@Junsai_Jiro)さんが勤める安藤食品オンラインショップでは、じゅんさいが購入できる。手間暇をかけて収穫されたじゅんさいの味、噛み締めてみたい。

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