さまざまな表や一覧が満載!超便利なクリアファイルのノベルティを作った会社の“中の人”に思惑を聞いた

これは絶対に捨てないノベルティ
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これでもか!と言わんばかりの、たくさんの便利な機能を詰め込んだクリアファイルの画像が、Twitter(X)上で話題となっている。

左が「報告書作成に便利なファイル」右が「調査に便利なファイル」と、用途別に特化

クリアファイルは2種類あり、それぞれの裏面にさまざまな表や一覧が記載されている。

「A4・B4などの用紙サイズ」「活字級数・号数」「線の太さ一覧」「単位換算表」が記載されたタイプのファイルは報告書作成の際に便利で、「西暦和暦対照表」「尺寸/センチメートル定規」のほうのファイルはいろいろな調査に役立ちそう。

作業の手を止めてネットで検索する手間が省け、非常にありがたいグッズだ。

実は、このクリアファイルは、熊本県で文化財の調査・研究などを行っている九州文化財研究所@kyubunken)が、自社のオリジナルノベルティグッズとして制作したもの。

オモテ面は、かわいいタイプと渋いタイプ

会社創設30周年を記念して作ったそうで、令和5年10月29日に熊本で開催するシンポジウムで、2種類のうちどちらか1枚をランダムで配布を考えているそうだ。

画像を見たユーザーからは「超お役立ちクリアファイル。とくに、西暦和暦対照表とか…シビれます! 」「地味に便利だから、本来の用途外で壁に貼られたりして長く生き残ったりするやつ」と、絶対に重宝しそうだという声が多く集まった。

「絶対使ってもらいたい、という強い意志を込めて作りました」と語る九州文化財研究所の“中の人”に、このノベルティの制作秘話を聞いてみた。

「歴史好きか業界関係者しかいないからこれで良い」と説得

ユニークなクリアファイルを作成した経緯を教えてください。

これまでにも創設20周年と25周年のタイミングでクリアファイルを作成しましたが、社名だけが入ったシンプルなものだったため、あまり使われている様子がありませんでした。

そのため30周年記念では思い切って、実際に使ってもらえるような便利な情報を詰め込んだクリアファイルを目指しました。

便利な表や一覧が満載ですが、誰がどのように選ばれたのでしょうか?

Twitter(X)運営担当者が自分の欲しいものを詰め込む形で素案を作成し、それを基に社内で内容の検討を行って、現在の形になりました。

当社は文化財調査や史跡整備の仕事をする会社なので、1つは調査報告書や計画書作成にあると便利なDTPに関するデータを詰め込んだもの、もう1つは資料調査にあると便利な西暦和暦対照表や、センチメートル・寸尺がわかる定規データを詰め込んだものに。

定規部分については、クリアファイルの伸縮する素材的に計器として適切ではないのですが、ざっとした大きさがわかると便利なので入れました。 

社内ではどのような反応がありましたか?

はじめは「用途が偏りすぎている」「使う人が限られる」と言われたのですが、「弊社のシンポジウムに来る人は歴史好きか業界関係者しかいないのだから、これで良いと思う。少なくとも対照表は、シンポジウムを見にきた人が和暦が分からない際に使うでしょう」と力説して許可をもらいました。

ですので、Twitter(X)でこんなに話題になると思いませんでした。

Twitter(X)上でも「欲しい!」という声が多く集まったクリアファイル。

九州文化財研究所のフォロワー20,000名突破記念&創設30周年記念として、現在プレゼントキャンペーンを開催しているので(8月15日23:59まで)、手に入れたい方はぜひ応募してみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。
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書いた人
中野ようす

野生のフリーライター。本とお笑いを摂取し日陰で眠り、たまには濡れた犬の匂いが嗅ぎたい。Twitter:@nakano_books